炒飯は冷蔵庫にある食材でパパッと作れるお手軽料理のひとつ。けれど、中華の巨匠・脇屋シェフが作ると、具材はきのこ、卵、長ねぎだけなのに、高級中華の風格を持ち合わせた、映え感のある仕上がりに♡あんかけを作ってプラスするのもポイントですが、盛り付けが素晴らしい!家庭料理では、ほぼしないであろう盛り付けテクは必見!そして、あっさり炒飯と濃厚きのこのあんかけの組み合わせも相性抜群〜♪
きのこあんがポイント!「あんかけチャーハン」を作ってみた!
温かいご飯にラップをかけて準備しておくと、炒飯を炒めた時にご飯がパラパラとしやすいそうですよ。
【材料】(1~2人分)
温かいご飯…300g ※ラップをかけておく
卵…1個
しいたけ…50g ※今回は3個使用
マッシュルーム…50g ※今回は6個使用
長ねぎ(白い部分)…5cm程度
太白ゴマ油…大さじ2+少々
塩・こしょう…各少々
しょうゆ…少々
(あん)
水…大さじ3
酒…大さじ1
鶏ガラスープの素(顆粒)…小さじ1/2
オイスターソース…小さじ1
水溶き片栗粉…大さじ1 ※今回は片栗粉と水を大さじ1/2ずつ混ぜたものを使用
ゴマ油…大さじ1
1. 深めの器に入るくらいの小さい器を用意し、小さい器の底と側面にラップをかけます。
今回の炒飯は、盛り付けが特徴的。小さな器を真ん中に置いた容器に炒飯を詰め、ひっくり返してお皿に盛り付けます。こうすると、真ん中に穴が開いたような形の炒飯になるというわけ♪
今回は直径15.5cmのボウルに、ラップをかけた直径7.5cm×高さ4.5cmの保存容器を組み合わせて使うことに。小さな器は底を上にして置いてくださいね。
2. しいたけ、マッシュルーム、長ねぎをみじん切りにします。
しいたけとマッシュルームは、この半量を炒飯に使います。残りの半量と長ねぎは、あんかけ用です。それぞれ出来るだけ小さくなるように刻みました。
3. 太白ゴマ油(大さじ2)を引いたフライパンを中火で熱し、溶きほぐした卵を入れて、底面が固まる程度に焼きます。
卵を軽く3回くらい大きく混ぜて、半熟状にします。30秒くらいで底面が固まりました。
4. 温かいご飯を入れ、フライ返しなどで卵が均一に混ざるように炒めます。
卵を崩しながら2分ほど炒めると、ご飯がパラパラとしました。
5. 半量のしいたけと半量のマッシュルームを加えて強めの中火にし、塩とこしょうを振って、きのこの香りが立つまで炒めます。
きのこに塩を振ると、水分が出て香りが立ってきますよ。全体に混ぜ合わせながら2分ほど炒めました。マッシュルームを使っているので芳醇な香りが広がります♪
6. 鍋肌からしょうゆを加えて全体に香りを付け、太白ゴマ油(少々)も加えて全体を混ぜます。
しょうゆを鍋肌に入れて香ばしい香りを付けると、炒飯がおいしくなりますよ。太白ゴマ油を加えて味見をし、味が薄ければしょうゆを足して調整してくださいね。
7. 1のボウルの中に炒飯を入れて少し押し固め、平皿を被せてひっくり返しておきます。
1で用意したボウルに炒飯を入れます。
ひっくり返した時に形が崩れないよう、しっかりと押さえて炒飯を密着させます。
大きめのお皿を被せてひっくり返します。きのこあんが出来るまで、この状態で置いておきましょう。
8. 炒飯を炒めたフライパンを中火で熱し、残りのしいたけとマッシュルームを入れて香りが立つまで炒めます。酒とオイスターソースを加えてサッと混ぜます。
油は引かずに、きのこだけを炒めます。2分ほど炒めるといい香りがしてきたので、酒とオイスターソースを加えてサッと混ぜました。
9. 水と鶏ガラスープの素を加えて軽く煮詰め、長ねぎと水溶き片栗粉(適量)を加えてさらに煮詰めます。最後にゴマ油を加えて混ぜましょう。
水と鶏ガラスープの素を加えて混ぜて長ねぎを入れたら、水溶き片栗粉を加えます。水溶き片栗粉を全量を入れたら、どろっと濃いめの濃度になったので、少し水を加えて伸ばしました。
10. 7のボウルを外し、炒飯に出来たくぼみ部分に、きのこあんを入れます。
炒飯の型にしていたボウルを外すと、きれいなくぼみが出来ていました♪このくぼみにきのこあんを注げば完成です!この盛り付けは見たことがないので、テンションが上がります♪
炒飯はあっさり&きのこあんは芳醇♪合体すると…高級中華の味に!
脇屋シェフ直伝の「あんかけチャーハン」が完成しました!筆者は、初めてこの盛り付け方をしましたが、炒飯が崩れることなく、くぼみにきのこあんを注ぐことが出来ましたよ♪これ、家庭料理の盛り付けを超えていますよね。
では炒飯を崩し、きのこあんを乗せていただきます♪
炒飯はきのこの香ばしさがふわっと香る、シンプルな味わい、きのこあんはオイスターソースがしっかりと効いた濃厚な味わい。ふたつを合わせると、ちょうどよい味付けになります♪
あんに加える水溶き片栗粉は、勢い余ってすべて加えてしまったのですが、どろっと濃度が付いたあんは舌触りがなめらかで高級中華らしい濃厚なあんになっています。ただ、筆者は少しオイスターソースの塩味を強く感じたので、砂糖を少し加えてもよさそうだと感じました。
簡単に作れたのに、脇屋シェフらしい高級感のある味わい。普段作る炒飯とは違う、高級中華料理店の炒飯風に仕上がり、大満足でした。
あんかけをくぼみに仕込む盛り付けが素敵!目からもおいしさが伝わる♪
中華の巨匠・脇屋シェフのYouTubeチャンネル『Wakiya YujiのYUJI CHANNEL』で見つけた「あんかけチャーハン」は、あんを炒飯の上からかけるのではなく、炒飯にくぼみを作って中に入れるという、プロのシェフならではのアイデアが際立ちました。
炒飯自体は、シンプルな味付け。短時間でパパッと作れるので、とても簡単でしたが、マッシュルームを使うことで芳醇で奥深いきのこの味わいを楽しめましたよ。
筆者のように、この盛り付け方を初めて見る方は多いと思います。家にある器やボウルを組み合わせて炒飯の型に使うと、こんなに素敵な盛り付けが簡単に出来ちゃいます!手軽に作れる炒飯が高級中華のように格上げするレシピなので、ぜひ作ってみてくださいね。