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【キャナルシティ劇場】笑って泣いて、踊る!? 宅間孝行さんの舞台「タクフェス」

  • 2024.10.20

こんにちは! 地域特派員のハヅムラルダです! すっかり秋らしくなり、お芝居を観に出かけたいと思っていた今日このごろ。演劇プロジェクト「タクフェス」の主宰で、俳優・脚本家・演出家としても活躍する宅間孝行さんにインタビューしてきました。 「タクフェス」とはどんな舞台なのか? 来月九州で公演予定の長崎を舞台にした物語「タクフェス第12弾 『夕 -ゆう-』」について、はたまた福岡のうどんのお話まで、熱く、たくさん語ってもらいました。

ダンスタイムもあり! イベントとして楽しめる演劇

出典:リビングふくおか・北九州Web

リビングふくおか・北九州Webでは、2年前の公演前にも取材させていただき、2回目のご登場の宅間さん。役者として出演されているドラマや映画で素敵なご尊顔をよく拝見していました。

宅間さんが11年前に立ち上げ、来月の全国公演で12弾目となる「タクフェス」は、“笑って、泣いて、歌って踊る!! ありとあらゆる感情を揺さぶりまくるエンタメプロジェクト”とのことですが、どんな演劇なんでしょうか?

「初心者にも入りやすい、笑えて、グッとくるお芝居です。演劇って、経験したことない方には、片苦しいイメージだったり、敷居が高い文化的な側面があると思うんですが、そんなことないよって伝えたい気持ちで作ってます。始まる前の、開場してから開演するまでの時間も楽しんでもらい、終わってからもトークタイムや、観客も参加できるライブの時間があったり。基本はお芝居なんですけど、芝居以外のいろんな要素も含まれているイベントとして楽しんでもらいたいんです」

今回の第12弾全国ツアーでも、全公演で出演者によるダンスタイムが予定されています。演劇ですが、踊る気満々で行ってもいいんですね!

「絶対踊らないといけないわけじゃないですよ(笑)。『タクフェス』の恒例行事として、お芝居の前後で、自由に企画をやってます。開演前は、僕と誰かもう1人のキャストが日替わりで登場して、20~30分の前説をやるんですが、お客さんとじゃんけん大会をやって勝ち残った人に役者の私物をプレゼントしたり。今回どんな企画かは決めてないですが、少なくとも開演の20分前には会場入りすることを“激推し!”してます。前は、グッズ買ってくれた方にサインしたり、ツーショット写真撮影もしていたんですが、2020年からはコロナでできなくなっちゃいました。劇中で撮影できる時間を作ったり、カーテンコールも撮影OK、飲食可能など、お客さんができたいろんなことが、コロナでリセットされました。今後やれたらいいなと思います」

誰でも気軽に楽しめて参加もできる、出演者との距離が近い、そんなお祭りのような演劇が「タクフェス」なんですね。お芝居の可能性が広がっている感じがします。

泣けて、告白する勇気が出る!? 甘酸っぱい初恋の青春ラブストーリー

出典:リビングふくおか・北九州Web

「タクフェス」にはさまざまな作品があり、新作も再演もある中、来月九州で上演する「タクフェス第12弾 『夕 -ゆう-』」は10年ぶりの再演。長崎の海の家を舞台にした、ヤンキー兄弟と幼馴染・夕の切ない物語で、初恋と友情の間で、伝えたいけど伝えられない想いが交錯する青春度MAXの甘酸っぱいラブストーリーです。

「初演が20年以上前の2003年。長い間お芝居を作ってきた中で、人気があって評判がいい作品です。昔、僕が自分で演じてた役を、年齢を重ね、次世代の人たちに渡していくためリニューアルして再演します。キャストは前回公演と全部違ってフレッシュに感じていただけますが、大きな根幹は変わらない。80~90年代と2000年代初頭までの15年間に渡る物語で、昭和の古き良き匂いを改めて魅せられる作品です。今、昭和ブームなので、面白がられるといいですね。2024年版は、舞台上でタバコを吸う演出はなくしましたが」

『夕 -ゆう-』は、誰にでも身に覚えのある平凡な初恋の思い出の物語だからこそ泣けて、劇場では今までに聞いたことのない量のすすり泣きを聞くことになる!? とのことですが、作品のテーマはなんですか?

「“心に秘めてる想いは口に出して伝えないといけない”です。この作品を観た人は、まさに“好きな人に好きですって伝えることがどんなに大事か”ってことを皆実感するらしく、観た後に勇気を出して告白しましたという体験談が結構あるんです。実はそれを意図して作品を書いたわけではなかったんですが(笑)、結果的に観た人がそう感化されているということで、逆にお客さんに僕が教えてもらったテーマです。そういう意味で、この作品の持つ力は、面白くて素敵だな、と思ってます」

毎回豪華な役者たちが集結する「タクフェス」ですが、第12弾の『夕 -ゆう-』のキャストは若い世代がいっぱい。“タクフェスファミリー”と(勝手に)名付けたくなるくらい、おなじみのキャストもいます。

「キャスティングに関してどうしてもこの人をいれてほしいとは僕は言わないんです。プロデューサーたちと相談して決める中で、メンバーを提案はしますが、1回一緒にやってよかった人が割と残っていったりする感じです。今回も、浜谷健司くんや三戸なつめちゃん、大薮丘くんはタクフェス経験者です」

長崎が舞台で長崎弁の作品を九州で初上演

東京都ご出身の宅間さんが作った『夕 -ゆう-』の舞台が長崎でセリフが長崎弁なのは、どういう経緯なのでしょうか?

「『夕 -ゆう-』の前年の芝居で方言を使ったとき、空間をいきなりその土地にさせてしまう方言の持つ力がすごいと感じていたんです。『夕 -ゆう-』の脚本は最初東京弁で書いていたんですが、作品制作チームに長崎出身者がいて、長崎弁をしゃべってもらったら自分にはなじみがなく面白いと思った。そのスタッフに脚本を長崎弁に書き換えてもらい、方言指導者になってもらったんです。キャストは皆最初方言で苦労するんですが、今回、主役となるヤンキー兄弟次男坊“もっちゃん”を演じる古屋敬多(Lead)くんは福岡城南区出身で、博多弁と似ているのでやりやすかったようです。今回のテーマ曲は、初演時使ったオフコースの「言葉にできない」をカバーで井手麻理子さんに歌ってもらうんですが、彼女も福岡ご出身です。実は、『夕 -ゆう-』は長崎が舞台なのに、会場が予約できず1回も九州で上演してなかったので今回が初めてなんです。本場での上演は非常に念願で、福岡だけでなく長崎でも初上演できるのがうれしいです。長崎公演では、方言の違いなどを指摘されるんじゃないかとある緊張感を持っておりますが(笑)。九州の方のほうが我がことのようにご覧いただけると思いますので、ぜひ観ていただきたいですね」

出典:リビングふくおか・北九州Web

稽古風景(主催者提供)

福岡のやわらかいうどんにハマっちゃって♥

話は変わって、お仕事で今まで何度も福岡に来られているという宅間さんに、福岡での過ごし方について伺いました。

「うどんです!(笑)福岡のうどんが大好きで、ラーメンは一切食べずうどん巡りしてます♥ 福岡のうどんって、やわらかいのにコシがある不思議な感じで、それにハマっちゃって。東京の人は、讃岐うどんブームが来てからコシが強いうどんが好みで、やわらかいなんてありえないっていう空気があるんですが、僕はおいしいと力説してます! この5~6年福岡のうどんに取り付かれてるんですが(笑)、「かろのうろん」「牧のうどん」「資さんうどん」「ウエスト」行きましたよー。帰りは空港の「因幡うどん」や「やりうどん」でうどんを食べて帰ります。福岡はごまさばとか、福岡でしか食べられないおいしい食べ物やいい飲み屋さんがいっぱいありますよね。元屋台の「かじしか」もいつも行きます」

福岡やわうどんの推し活(?)もしていただいている宅間さん。観客との距離を近く、そして、いつも観客を楽しませようと考えている宅間さんの作る笑って泣ける青春ラブストーリーをぜひ観てみたくなりました。自分がどこかに置いてきた青春を探して、笑って、泣いて、歌って、ダンスする、つもりで観に行きます!

■宅間孝行さんプロフィール
東京都生まれ。タクフェス主宰。俳優・脚本家・演出家・映画監督。劇団「東京セレソンデラックス」主宰を経て、2013年に演劇プロジェクト「タクフェス」を立ち上げる。俳優としてドラマや映画に出演する一方、脚本・演出家・映画監督としても活躍。主な作品に『花より男子』シリーズ(脚本)、ドラマ『素晴らしき哉、先生!』(脚本・演出)、映画『同窓会』(監督・脚本・主演)、『あいあい傘』(監督・脚本)など。

出典:リビングふくおか・北九州Web

■タクフェス第12弾 『夕 -ゆう-』
【作・演出】宅間孝行
【出演】矢島舞美、古屋敬多(Lead)/松本幸大、中村静香、久保田秀敏、伊藤裕一、三戸なつめ/浜谷健司/廣瀬智紀、福冨タカラ、大薮丘、吉田英成、吉川真世(劇団4ドル50セント)/藤田朋子/宅間孝行
◆福岡公演◆
日時:2022年11月23日(土祝)13:00開演 ※開場時間は開演60分前
場所:キャナルシティ劇場(福岡市博多区住吉1-2-1 屋キャナルシティ博多ノースビル4F)
料金:全席指定 8,900円、U25チケット 4,000円
主催:KBC九州朝日放送
問い合わせ:キョードー西日本 0570-09-2424(11:00~15:00/日・祝除く)
★チケットは以下で絶賛発売中!
チケットぴあ(セブンイレブン店頭/Pコード:528-658)
ローソンチケット(ローソン・ミニストップ店頭/Lコード:82835)
イープラス(ファミリーマート店頭)
◆長崎公演◆
日時:11月20日(水)18:00開演 ※開場時間は開演60分前
会場:アルカスSASEBO 大ホール(長崎県佐世保市三浦町2-3)
料金:全席指定 8,900円、U18チケット 4,000円
主催:NIB長崎国際テレビ
問い合わせ:NIB長崎国際テレビ事業部 095-826-2266(平日9:30~17:30)
★チケットは公式HPにて申込
タクフェス第12弾 『夕 -ゆう-』公式ホームページ https://takufes.jp/yuu2024/

※記事に掲載した内容は公開日時点または取材時の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイト等で最新情報の確認をしてください

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