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「鵺」の読み方、わかりますか?『平家物語』にも登場する「ヒョウヒョウ」と鳴く妖怪だよ【漢字クイズ】

  • 2024.10.21

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「鵺」です。

【Q】漢検1級配当漢字「鵺」。「鵺」の訓読みは?

 

「鵺」の読み方は?

夜と鳥から構成されるこの漢字。

 

もともとはトラツグミの異称ですが、平安時代末期に姿を現した妖怪を指すことが多いです。

 

※「漢検」は公益財団法人 日本漢字能力検定協会の登録商標です。

出典(読み・配当級):『漢検要覧1/準1級対応』(公財)日本漢字能力検定協会

 

正解は……

 

「ぬえ」です。

 

【漢字解説】

「鵺」を辞書で引くと以下のような解説が記載されています。

①トラツグミの異称。〈[季]夏〉。古事記(上)「青山に-は鳴きぬ」

②源頼政が紫宸殿上で射取ったという伝説上の怪獣。頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎に、声はトラツグミに似ていたという。平家物語などに見え、世阿弥作の能(鬼物)にも脚色。

③転じて、正体不明の人物やあいまいな態度にいう。

出典:広辞苑 電子辞書第六版 岩波書店

 

 

「鵺」の解字

形声。鳥+夜(音)。

出典:新漢語林 第二版 大修館書店 電子辞書版

 

 

「鵺」はトラツグミの異称

鵺はツグミ科の鳥です。夜中に細い声で鳴くことから夜+鳥の文字が当てられました。

 

 

『平家物語』にも登場する鵺とは?

鵺は平安時代に現れた怪獣です。頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎に、声はトラツグミに似ていたそう。

 

黒雲の夜などに姿を現し、殿上の屋根を駆け抜けたといわれています。加持祈禱(※1)の効き目がないこともあり、人びとは怖がっていました。

 

酒呑童子を退治した頼光の子孫である頼政は、近衛天皇を悩ませていた鵺の退治を命じられます。頼政は矢で鵺を退治したと伝わっています。

 

兵庫県の長命寺には、鵺を退治した源頼政の再現像があります。

 

※1 平安時代、モノノケなど人間の手に負えないものは加持祈禱での退治が試みられていた。

 

 

※問題解説:オトナサローネ編集部
(意味や語源などは諸説ありますが、広く一般に知られているもので解説しています)

※参考資料:金光仁三郎『知っておきたい 伝説の武器・防具・刀剣』西東社 2008年

 

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