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歯の詰め物がポロリ…歯科で抜歯宣告。インプラントか、ブリッジか究極の選択に50代が下した決断は

  • 2024.10.19

疲れると決まってうずく、20代に治療した右上の糸切り歯。メンテナンス時にもその歯だけ歯周ポケットが深いなど、歯医者さんにも要注意と言われていた歯でした。気になりつつも自由診療でセラミックのクラウン(全体をかぶせる詰め物)を入れていたため、壊すのはもったいないとずっと様子を見ていたのですが、その詰め物が突然ぽろり。とうとう長年悩まされていた歯と向き合うときが来ました。歯科治療の体験談を紹介します。

セラミックの詰め物を壊す勇気がなく

20代に治療した右上の糸切り歯。以来20年近くずっと問題なく過ごしていたのですが、ここ数年疲れたり体調を崩したりすると、その歯のすぐ上の歯ぐきが腫れたり、冷たいものがしみるときもあったりして気になっていました。その歯だけ歯周ポケットが深いこともあり、定期検診を受けている近所の歯科医院の先生からも「要注意だね」と言われていたのです。

以前治療したときの詰め物は自由診療のセラミック。それを壊すのはもったいないからと経過観察をしてきました。ところがここ数年、更年期の症状が加速化するにつれ、口腔内の環境も悪化。朝起きるとねばつきや乾きが気になるようになり、それに伴い、問題のこの歯も歯ぐきが腫れるときは、それまでよりずんと重く感じることが増え、少しずつ悪化しているようでした。治さなくちゃいけないのかも知れない。そう感じていましたが、セラミックの詰め物を壊すほどの決定打がなかったのです。

外出先で突然詰め物が取れて大慌て!

そんなある日、外出先のレストランで食事をしていたら、ゴリっと音がしました。ん?と思い、失礼してトイレに立って鏡で確認したところ、糸切り歯の詰め物が取れてしまっていたことがわかりました。なんの前ぶれもなくぽろりと取れた詰め物を見ながら、「ああ、とうとうこの歯と向かい合うときが来たのだ」と思いました。

かかりつけの歯科医院に電話をして事情を説明すると、すぐに診てもらえることになったので、楽しいランチを泣く泣くあとにし歯科医院へと急ぎました。早速詰め物を見せて、X線検査をした結果、診断は「歯根破折(しこんはせつ)」。歯の根っこに線が入っており、ちょうど2つに割れていたのです。先生に、「そこから菌に感染して、歯ぐきが腫れていたんですよ」と言われ、詰め物の高さがもしかしたら少し高かったのではと指摘を受けました。

遠い昔のことですが、たしかにセラミックを入れたとき少し高かったので調整をしてもらったことを思い出しました。何度か調整したあとに、最初は違和感が出やすいと言われ、そんなものかと違和感が残ったまま使い始めたのです。そんな話をひとしきりした後、「抜歯するしかありません」と突然宣告を受けました。「え? 抜くんですか」「そうですね。これはもう仕方ないです」。ショックでした。初めての抜歯。治せないのかを聞いたのですが、「難しいです」とのことでした。

インプラントか、ブリッジか究極の選択

先生から「抜歯の日はいつにしますか」と聞かれて日程の調整をしながら、その先に待っている選択肢についても説明を受けました。インプラントにするか、ブリッジにするか。どちらも一長一短だと感じました。

インプラントは周りの歯を削る必要がなく、適合の良い素材を使用するため炎症などが起こりにくいけれど、高額治療です。一歯だけでトータル50万円と言われて帰りたくなりました。また手術になるため、翌日は痛くて仕事にならなかったとか、まれにしびれが残る症例もあるなどと小耳に挟んでいたので、そんな心配もありました。

一方、ブリッジは周囲の健康な歯を削らなくてはならないし、今までと同じ素材の詰め物をする場合、金額もそこそこかかるというのです。ブリッジは固定式の義歯だと説明を受けながら、ますます迷ってしまいました。

迷っている私に、先生がさりげなくひと言。「要は未来への投資ですよね。『まだまだ』と思うか、『もう』と捉えるか」。同世代の先生だけに、実感がこもっています。たしかに若いけれど、疲れが見え始める世代。何事も無理はしたくないけれど、投資は必要です。結局その場で決められず、よく考えて返事をすることにしました。

そして、自宅に持ち帰って未来への投資について考えました。先生がつぶやいた「まだ」と「もう」。結局私は、「まだ」を選びました。インプラントは高額ですが、メンテナンスしやすいという点と適合性が良いという点から、ブリッジよりはトラブルが少なく長持ちするはずと考えたからです。

まとめ

インプラント治療を選択して、現在は1カ月以内の手術を目標に仕事の調整を始めているところです。クリーニングもしやすいでしょうし、周りの健康な歯も守れます。今回は妥協しないで、かみ合わせもしっかり診てもらおう。そんなことを考えながら、準備を続けています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:木村 みう/50代。閉経を迎えた更年期ママ。泣く、怒る、時々笑う。喜怒哀楽の激しさに拍車がかかる日々。思春期の娘VS更年期の母という戦いに明け暮れている。パパと息子の男性陣は戦々恐々。地雷があちこちに埋まっているファミリー。家族は夫、1男1女の4人家族。

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています


監修者:医師 川田 悟司 先生

川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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