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幼稚園のBBQ「早く肉焼いて持ってきて!」…非常識ママに子どもが反論!純粋さに救われた話

  • 2024.10.18

幼稚園の親子参観での出来事です。保護者間の交流も兼ねて園庭でBBQをするのが、わが園の恒例行事。火おこしや下拵えなど、みんなで分担して準備をしていたのですが、なぜかひとりだけ動かないママがいました。彼女は、娘と仲が良いリュウくんのママです。BBQが初めてでわからないのかな? と思い、下拵えを一緒にやろうと誘うと、初対面にもかかわらず私のことを根掘り葉掘り……。ついには「シングルマザーだから、いろいろ優遇されて得ね!」と言われました。あまりに無礼で、目が点になってしまって……。

幼稚園で出会った非常識なママ

私があ然としていることにも気づかず、しつこいリュウくんのママ。ついには父親不在のわが家を否定するような発言まで飛び出しました。

さすがに聞き逃せず「悪影響しかない夫だったので自分の選択に自信を持っている」と伝えると、実は捨てられたのに見えを張っているのではないのか? と……。否定する気もうせるほど、私はうんざりしてしまいました。

異様な空気を察知した私の親友ママ友がやってきて、「出身はどちら?」と質問を投げかけると、私への詮索は終了。私たちが黙って話を聞いているのをいいことに、夫が高給取りであること、大きな一戸建てに住んでいること、海外旅行には年3回ほど行くことなど、自慢話が止まりません。

相手にするのもバカバカしいので、私たちはリュウくんのママを残し、火おこしの手伝いに向かいました。

幼稚園の行事、雰囲気は最悪!

準備が整い、BBQのスタートです。私と親友ママ友はお肉を焼いたり、子どもたちにお皿を配ったりと、大忙し。けれどもそんな中、リュウくんのママだけはブスッとした表情で椅子に座ったまま、動こうとしません。

相手をするのもおっくうだったので、私たちは黙々と働いていました。すると、大音量で動画を見だした彼女。動画を見たいと子どもたちも集まってきました。

見かねた先生が、BBQを手伝うか子どもたちの食事をサポートしてほしいと話したのですが「なんで自分がそんなことをしなくてはならないのだ」と一蹴。

「早く焼いて持ってきて」と命令するので、雰囲気も最悪です。私がキレそうになったそのとき……。

ママ友が何も手伝わなかったワケ

リュウくんのママに近寄り「自分で焼かないの?」 と不思議そうに言ったのは、息子・リュウくん。その言葉を聞いたリュウくんのママは薄笑いを浮かべ、リュウくんにこう言いました。

「私たちはみんなとは別世界に生きているのよ! 面倒なことは、この人たちに任せればいいの」

リュウくんは「別世界」という言葉が理解できなかったようで、不思議そうな顔を浮かべていました。そして、お友だちの手に触れたりし、「同じだよね?」と確認を重ね、友だちと一緒にママの元に戻ってきたのです。

子どもたちは口々に「自分で焼きなよ!」「焼く世界の人と焼かない世界の人なんていないよ!」と言い、リュウくんのママを言い負かしてくれました。

大切なことは子どもたちが教えてくれた

親子参観のラストは子どもたちによる劇の披露。なんの偶然か、劇のテーマは『みんな友だち』。性別、国籍、育った環境、みんな違ってみんないい! みんな友だち! という、あまりにタイムリーなテーマでした。

ママたちは子どもたちに大きな拍手! ちらっとリュウくんのママを見ると、苦い顔で拍手していました。

たしかにリュウくんの家庭は人より裕福なのかもしれません。しかしそれで人を見下すのは、また別の話です。今回は子どもたちから大切なことを教えられる結果になったのでした。

参観日は子どもたちの成長を見守り、喜ぶ日。決して保護者同士がマウントを取り合う日ではありません。

そんな中で子どもたちが見せた純粋な反応は、ママたちに大切なことを教えてくれました。偏見や差別のない社会を作るためには、互いを尊重し、違いを認め合うことが大切だと、改めて感じさせられましたね。

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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