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なぜ外国人監督なのか!サッカーの母国で“愛国心”の議論が勃発

  • 2024.10.17
なぜ外国人監督なのか!サッカーの母国で“愛国心”の議論が勃発
なぜ外国人監督なのか!サッカーの母国で“愛国心”の議論が勃発

Text by 編集部補佐

ドイツ人指導者トーマス・トゥヘル監督のイングランド代表指揮官就任に元イングランド代表DFギャリー・ネヴィル氏が疑問を投げかけた。『The Daily Star』『Independent』など英紙が報じている。

イングランドサッカー協会(FA)が16日、トゥヘル氏のイングランド代表監督に就任を発表した。

各紙によれば、ギャレス・サウスゲイト前監督の後任にはニューカッスルのエディー・ハウ監督や元チェルシーのグラハム・ポッター監督などイングランド人指揮官が後任候補に挙がっていたという。

しかし最終的にはスウェーデン人の故スヴェン・ゴラン・エリクソン氏、イタリア人指導者ファビオ・カペッロ氏に続いて3人目の外国人監督となった。

ネヴィル氏はイギリスの有料スポーツニュース番組『Sky Sports News』に出演。トゥヘル監督の同国代表指揮官就任に「おそらく現時点で世界最高の監督を得た」と手腕を評価した。

ただ称賛で終わらない辛口ご意見番は、矢継ぎ早にFAとトゥヘル監督への批判を展開した。

「私を含め、我が国の誰もが彼の成功を祈り、優勝してトロフィーを獲得することを願っているが、イングランド人の指導についてFAが答えるべき重大な問題があると思う。トゥヘルが他のイングランド人監督よりも優れていると受け入れたら、我々自身を傷つけることになると思う」

さらにネヴィル氏は「この15~20年で私が見てきたのはイングランドのコーチが受けてきた評判のダメージだ」と語り、「サッカー指導に関してイングランドはヨーロッパ主要国の中でも最も評価が低い国の一つ。スペイン、ドイツ、イタリア、ポルトガルの監督たちは、それぞれの戦術や哲学で高く評価されている」と嘆いた。

カペッロ監督が同国代表指揮官を退いてから、ロイ・ホジソン氏、サム・アラダイス氏、サウスゲイト前監督とイングランド人がチームの指揮を執っていた。ただタイトル獲得に結び付いておらず、FAはドイツ人指導者に託した。

一方で元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏は解説者を務めるイギリスの有料スポーツチャンネル『Sky』で「私はイングランドの監督がこうであれ、ああであれでなければならないといった愛国心が強い人間ではない。イングランドの問題ではないね」と語ったという。

続けて「これはサッカーの代表戦だ。タイトルを争う主要国の最大の目的は、我々のベストと彼らのベストが対決することだよ」と皮肉を口にした。

なお、トゥヘル監督はプレミアリーグ・チェルシー指揮官時代にUEFAチャンピオンズリーグを獲得しており、イングランドのクラブチームで成功を収めている。一方でネヴィル氏はスペイン1部バレンシアで監督に就任すると成績不振でシーズン途中に解任された。

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