1. トップ
  2. お仕事
  3. 【トヨタが本気で“お昼寝専用シート”を開発!?】眠りをサポートする機能満載で15分でスッキリ整うんだと

【トヨタが本気で“お昼寝専用シート”を開発!?】眠りをサポートする機能満載で15分でスッキリ整うんだと

  • 2024.10.18

みなさん、「パワーナップ(積極的仮眠)」ってご存じですか?仕事パフォーマンスの向上が見込まれるという、昼間の短時間仮眠、いわゆる「昼寝」のことです。GoogleやAppleなどの世界的企業では、オフィスに仮眠スペースを設けるなど、積極的に推奨しているとか。そんな中、自動車業界大手の“世界のTOYOTA“が、仮眠シート「TOTONE(トトネ)」を開発したそうです。一体、どんな商品なのかレポートします!



昼寝をすると仕事がグッとはかどる理由とは?

「午後の会議に集中出来ない」
「時間だけが過ぎて、仕事がちっとも進まない」
「いいアイデアが何も浮かばない」などなど。


画像出典:photoAC

みなさん、そんな経験をしたことがあるんじゃないでしょうか?

わたしの場合は、毎日こんな感じ(笑)。

夜にしっかり眠っていたとしても、なぜか午後になると、脳の働きが鈍くなっちゃうんですよね。

そんなときは「パワーナップ=昼間の短時間(15~30分)仮眠」をとることで、スッキリ目が覚めるんですって。判断力・集中力・創造力・作業効率など、仕事パフォーマンスの向上が見込まれると、世界で注目を集めています。

ちなみにパワーナップは、社会心理学者のジェームス・マース氏が提唱したもの。Microsoft、Google、Apple、NIKEなどの世界的企業では、オフィスに仮眠スペースや睡眠装置を設置するなどして、積極的に推奨しているそうです。

そんな中、日本が誇る世界的自動車メーカー「TOYOTA」が、たった15分で驚くほどスッキリするという、仮眠シートを開発しました。

“世界のTOYOTA“が開発した仮眠シート「TOTONE(トトネ)」とは?

トヨタが開発した仮眠シート、その名も「TOTONE(トトネ)」。“整う“と“寝る“を組み合わせた造語とのこと。


画像出典:TOYOTA公式HP

“ととのう“といえばサウナですが、サウナよりも仮眠の方が、体も頭も整いそうですよね(笑)。

「TOTONE」で昼寝をすると、最短15分で頭が驚くほどスッキリするんですって!


画像出典:TOYOTA公式HP

サイズは、全長2165mm×全幅737mm。スマホに専用アプリをインストールして、操作するとのこと。


画像出典:TOYOTA公式HP

リクライニングシートの頭と足の部分に「トンネル」と呼ばれるカバーが、サイドにはカーテンが付いています。シートに寝ると、包み込まれるような安心感を体感出来るそう。


画像出典:TOYOTA公式HP


画像出典:TOYOTA公式HP


「TOTONE」は、トヨタが手がける仮眠シートだけあって、“クルマづくり“で培ってきた空間設計技術やシート設計技術、居眠り運転防止技術を応用。様々な、“眠りをサポートする機能“を搭載しているのが特徴です。

眠りに入るときは、リラックスして呼吸をしやすくするため、シートヒーターがじんわりと体を温めてくれるとか。さらに、シートの背面が膨らんだり縮んだりして、フワフワと浮いているような心地よさを感じながら、ヒーリングBGMで睡眠へと誘います。


画像出典:TOYOTA公式HP

また、設定した時間になると、夜明けをイメージした光と軽やかなBGMが。シートに内蔵されたエアクッションにより、肩甲骨を下から押し上げるようなストレッチで、自然な目覚めへと導いてくれます。

想像しただけで、リラックス出来るのがわかります。短時間で質のいい睡眠がとれそうですよね。

…欲しい(笑)。

残念ながら、「TOTONE」はすでに販売されてはいるものの、一般販売はなくリースのみとのこと。期間は3年と5年を選ぶことが出来て、3年の場合は月額6万1600円(税込)から、5年の場合は月額4万7300円(税込)からだそうです。

うーん、どうしても使いたいなら、会社にお願いするしかなさそうですね(笑)。

…ということで、

今回、「TOTONE」についてまとめてみましたが、最後にふと疑問が。


画像出典:TOYOTA公式HP

“クルマづくり“で培ってきた技術を生かしているとはいえ、なぜ、トヨタは本業の自動車とは直接関係ない仮眠シートを作ったのでしょう?

調べてみると、そこにはちょっとワクワクする未来がありました。

トヨタでは、業務時間外の“有志活動“としてのビジネスモデルコンテスト「A-1(阿呆ナンバーワン)コンテスト」を開催しているそう。「TOTONE」は、これをきっかけに開発が始まったんですって。

ちなみに、この「A-1コンテスト」は、大財閥ですら自動車事業の進出に躊躇していた時代に、トヨタ自動車を創業した豊田喜一郎氏のイノベーションスピリットを受け継いでいるそうです。
以下は、豊田氏の言葉。

「こんな事業を向う見ずにやる者は、よほどアホーだと私自身も思っています。誰もあまりやらない、又やり難い事業をものにしてみる所に人生の面白味がある」

そんなトヨタならではのイノベーションスピリットのもと、社内の有志28名が開発を始めた「TOTONE」ですが、見据えたのは、これからやってくる自動運転社会。

寝ている間に目的地へ到着する、「寝ながらドライブ」という未来を想像し、究極の“睡眠カー“をゴールに、そこから逆算して、動き出したそうです。

おもしろっ。

ライフスタイルを一変させるくらい、大きなイノベーションを起こそうという心意気を感じますよね。さすが、世界のTOYOTA。

夜中に目的地と自動運転をセットして快適に眠りながら移動し、旅行先や出張先で朝から元気にバリバリ行動!なんて未来が来るのかも。これなら渋滞にハマっても疲れなくて、いいなぁ(笑)。

トヨタの「TOTONE」は、仕事のパフォーマンスを向上させる仮眠アイテムであり、ワクワクする未来への第一歩でもあるようです。

<参考文献>
WEB

『フィリップス〜 パワーナップ(積極的仮眠)で人生のパフォーマンスが上がる〜』
https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/archive/standard/about/blogs/healthcare/20190301-blog-powernap-for-good-sleep.html

『TOYOTA公式HP〜TOTONE〜』
https://www.toyota.co.jp/totone/

『トヨタイムズ〜なぜ?たった15分で驚くほどスッキリする仮眠〜』
https://toyotatimes.jp/series/beyondmobility/003_1.html#anchorTitles

元記事で読む
の記事をもっとみる