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何だか気分がスッキリしない…「胸のモヤモヤ」をとる薬膳レシピ

  • 2016.3.24
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なんとなく胸のあたりがつっかえた感じがすることありませんか? これは東洋医学では“梅核気(ばいかっき)”とよばれ、別名“ストレス玉”といわれることも。

4,000年も前からあるといわれるこの症状、病院に行くほどでもないし、日常生活に支障をきたすわけでもないけど、なんとなくスッキリしませんよね。

こんな時は、薬膳の力を借りてみませんか?

そこで今回は、国際中医薬膳師の筆者が、梅核気の原因とおすすめレシピをご紹介したいと思います。

 

■梅核気は春に多い!?

梅核気は、喉のあたりで気が滞った状態。その原因は、“肝”の疏泄(そせつ)機能失調が多いといわれています。

春の五臓は“肝”。環境や気温の変化やストレスに弱い肝は、春に多い環境のちょっとした変化や急激な気温の変化などで乱れ、結果的に気の流れを悪くしてしまいます。

また、別名ストレス玉といわれる由縁は、ストレスを受けることで気の流れが滞るため。気の流れを良くして解消しましょう。

 

■胸のつかえを感じた時にオススメの漢方薬

梅核気には“半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)”という漢方薬が使われ、次のような働きがある生薬が入っています。

化淡(かたん)・・・咳・痰・吐き気・めまいを除去する

健脾(けんぴ)・・・消化機能を正常に整える

利水(りすい)・・・余分な水分を排出する

辛温性(しんおんせい)・・・辛味で温性の特徴を持つ

また、「漢方薬を飲むほどでもない……」という時に活躍するのが薬膳。生薬と同じ働きを持つ食材を利用することで、漢方薬に近い働きを得ることができます。

これらの違いはその効用の強さ。食材それぞれに効き目のランクがあり、生薬はその頂点にあるものと考えてください。

 

■国際中医薬膳師が教える薬膳レシピ ~「梅核気」対策~

手軽に買えるこんな食材にも、気の流れを良くしてくれるものがあります。

【材料】

大根(化淡)、人参(健脾)、きゅうり(利水)、その他お好きな野菜、酢(化淡)、はちみつ、だし汁

【作り方】

(1)酢1カップ、だし汁(または水)1カップ、はちみつ(または砂糖)大さじ3、塩小さじ1を鍋に入れ沸騰させる。

(2)野菜を切って容器に入れ、(1)で作ったピクルス液を注いで3時間~半日おいたら出来上がり。

粒こしょうや唐辛子などをプラスすると、体を温め気血の巡りが良くなるのでお好みで足してみてくださいね。

ピクルスは作り置きして漬物のように食卓に並べられるのでオススメです。外食先でも、肝と相性のいい酸味のあるものや今回使ったような食材を選ぶといいですよ。

 

4,000年前の人よりも複雑なストレスを抱えている人が多い現代。春の影響を受けて気の流れが滞りがちな人が多いかもしれません。

食材選び以外にも、ストレッチやリフレッシュなど“気の流れを良くすること”を意識すると、胸のつかえはいつの間にかなくなります。

毎日気持ちよく過ごすためにもぜひ意識してみてくださいね。

【著者略歴】

※ 坂本 雅代 ・・・ 国際中医薬膳師/中医薬膳師/リフレクソロジスト/骨気小顔管理士。これまでに男女延べ1万人以上を施術。現在はサロン経営、エステ講師、美容ライターとして活動中。

【画像】

※ Slavica Stajic / Shutterstock

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