続編の製作が報じられた2006年公開の映画『プラダを着た悪魔』で、ナイジェル役を演じたスタンリー・トゥッチは出演に前向きだという。「実現するならとてもうれしい」と『ピープル』のインタビューで語った。ただし、ストーリーやキャストを含め、続編の詳細はまだ彼の耳にも入ってきていないそうだ。
アン・ハサウェイ主演の『プラダを着た悪魔』は、ローレン・ワイスバーガーの同名小説を基に、有名モード誌『ランウェイ』のアシスタント職を得たジャーナリスト志望のアンディが、“悪魔のような”編集者や同僚たちの厳しい洗礼を受けながら、成長していくさまを描いたサクセスストーリー。メリル・ストリープやエミリー・ブラントらが出演し、鬼編集長ミランダを演じたメリルに自身14度目となるアカデミー賞ノミネートをもたらした。今年2月に開催されたSAGアワードの授賞式では、アンとエミリー、そしてメリルがプレゼンターとして登壇し、映画の役どころを再現して話題となった。
『ランウェイ』誌のライターで、服装に無頓着だった主人公のアンディにファッション指南をするナイジェル役を演じたスタンリーは、続編で彼女たちがまた顔を揃えたら、きっと「楽しいことになる」と期待を寄せる。「楽しいという言葉は正しくないかもしれない。過去最高の時になると思う」「これまで100本近い映画に出演したし、テレビドラマは数えきれないほど出たけれど、この映画で得た経験はほかと比べられないほどすばらしかった」
ちなみに2009年に妻を病気のために失ったスタンリーは、その後、本作で共演したエミリーの紹介で彼女の姉フェリシティと知り合い、結婚。2人の子どもが誕生している。「デヴィッド(・フランケル監督)をはじめ、メリル、アニー、今や義妹になったエミリーと人のコンビネーションが最高でした。本当にすばらしかったんです」と振り返った。
これまでの報道によると、続編では今も編集長として『ランウェイ』誌に君臨するミランダが、最近の出版事情や経済的困難に対処する様子が描かれるようだ。先輩アシスタントのエミリーは、今や同誌に広告を出す高級ブランド・コングロマリットの重役となっているという。また、ワイスバーガーは、2013年に続編小説『Revenge Wears Prada: The Devil Returns(原題)』を出版しており、こちらを映画化する可能性もある。オリジナルから10年後を描くこの小説では、それぞれトップエディターになったアンディとエミリーにミランダの影が再び忍び寄るというストーリーだ。現段階でスタジオから具体的な発表はない。
Text: Tae Terai
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