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【MLB】HRが出にくいのに…ロイヤルズ本拠地は“隠れた打者天国”だった? 最強打線ヤンキースと激戦の裏には意外なデータ

  • 2024.10.17
ロイヤルズ打線を牽引したボビー・ウィットJr.(C)Getty Images
SPREAD : ロイヤルズ打線を牽引したボビー・ウィットJr.(C)Getty Images

ヤンキースとの地区シリーズで激しい戦いをみせながらも、惜しくも敗退してしまったロイヤルズ。セス・ルーゴ投手、コール・レイガンズ投手、ブレディ・シンガー投手、マイケル・ワカ投手という盤石な4本柱を中心とした、安定感のある投手陣の充実ぶりはリーグ屈指。また、MLB運営のデータサイト「Baseball Savant」が発表する守備の指標である「OAA」ではメジャー全体1位を記録していることからもわかるように、“守り勝つ野球”で躍進したロイヤルズだが、実は打撃面でも優秀なタレントが揃い始めている。
トリプルスリーを達成したボビー・ウィットJr.内野手をはじめ、マイケル・マッシー内野手、マイケル・ガルシア内野手といった次世代を担う若手が育ち始めていることに加え、サルバドール・ペレス捕手などのベテラン勢も健在。昨年106敗したチームとは思えない快進撃は多くのファンを驚かせた。

■過去3年間で4番目に打撃有利な球場

そんなロイヤルズの躍進にかかわる、面白いデータがある。先日MLB公式サイトで公開されたマイク・ペトリエロ氏の記事は、「ロイヤルズの本拠地であるカウフマンスタジアムが打撃に特化している球場だった」という内容のもの。その上で、記事内では地区シリーズを戦ったヤンキースのホームグラウンドであるヤンキースタジアムとの様々なデータ比較が紹介されているが、面白いのがパークファクターに関して。球場の特性がプレイに与える影響を表したこの数値においてカウフマンスタジアムは、過去3年間で4番目に打撃に有利な球場だというデータが出ているのだ。
両翼が広くホームランが出にくいカウフマンスタジアムが、打者有利のスタジアムであるのは何故なのか? 記事内では、三振率とホームラン以外のヒットに着目。まずは三振率だが、「これを完全にパークファクターと関連付けて考えるべきかは疑問かもしれないが、メジャーリーグの平均よりも13%も低い三振率の球場は存在しない」と主張。また、「ロイヤルズ打者のホームゲームでの三振率は18%、アウェイでは21%、セス・ルーゴの奪三振率はホームで19%、アウェイで25%」など複数のサンプル例も紹介しているように、実際にカウフマンスタジアムでの三振率は低くなっている。

【動画】躍進のロイヤルズ、2024年シーズンハイライト

■来季は若手野手が“隠れ打者天国”で躍動?

これについて「スタジアムの照明が関係しているかもしれないし、球場自体は打ちやすいのかもしれないなど、明確な証拠はないが、カンザスシティは標高が4番目に高いことは注目に値する」と主張。
「過去3シーズンで3823本のホームラン以外のヒットが打たれたが、これはメジャーリーグ全体で3番目の数字。29位のヤンキースタジアムと比較すると800本以上も多い」と、ホームランこそ出にくい球場ではあるが決して打者に不利な球場ではないと結論づけた。
MVP候補のボビーウィットJr.を筆頭に今後も楽しみな若手野手が多いロイヤルズ。“隠れたバッターズパーク”で来季以降どのような戦いをみせてくれるのか注目したい。

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