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私は「糖尿病」になってしまったんだ。第2子妊娠中に「妊娠糖尿病」になってしまった作者の、リアルな経験談を描いたコミックエッセイ

  • 2024.10.16

この記事はセンシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。

「妊娠糖尿病」という病気をご存じだろうか。「妊娠中にはじめて発見または発症した、糖尿病にいたっていない糖代謝異常」のことであり、「糖尿病」とは異なる疾患だ。妊娠すると血糖値が上がりやすくなるため、どんなに気をつけていても妊娠糖尿病になってしまう人もいるらしい。『2人目妊娠したら糖尿病になった話』(奥田けい/KADOKAWA)は、そんな妊娠糖尿病の経験をリアルに描いたコミックエッセイだ。

イラストレーターの奥田けいさんは、2人目を妊娠中に妊娠糖尿病だと診断されてしまった。高血糖が続くと赤ちゃんにも悪影響を及ぼしてしまうため、血糖値をメモするためのノートを渡される。その1ページ目には「私は糖尿病です」の一文が…。もしものときに周囲から助けてもらうために書かれた注意文なのだが、奥田さんは「糖尿病」の文字に大きすぎるショックを受けてしまう。

本作では、妊娠糖尿病患者に必要な「血糖値の測り方」「金銭面の心配」「食生活の改善」など、当時の奥田さんが知りたかった知識がわかりやすく描かれている。血糖値を測るために必要な「血糖測定器」は病院から借りられるケースもあるが、針とセンサーは自費で購入することを知らない人は多いだろう。針とセンサーを買える薬局は限られているうえ、決して安くない出費が発生してしまう。

本来ならこのお金を子どもに使ってあげたいのに…。自分が妊娠糖尿病になってしまったことを、赤ちゃんに申し訳ないと感じて涙する奥田さん。その姿を見ると、思わず胸が痛くなる。

血糖値を上げないために低糖質な食事をとればよいのかというと、決してそうではないらしい。妊娠中は赤ちゃんへ栄養を送ることが大切なので、しっかり食べる必要があるのだ。しかし、たくさん食べると血糖値が上がってしまう…。インスリン注射を打ちたくなかった奥田さんは、自分に合った食事改善や無理のない運動などで血糖値を上げない努力をすることに。

もし「妊娠糖尿病」になってしまったなら、自己判断ではなく、お医者さんのアドバイスを聞くことが何より大切だ。しかし、実際に診断されたときの不安や心配は簡単には拭えないだろう。そんなときには奥田さんの経験を踏まえ、自分に合った対処法を見つけてもらいたい。

文=ネゴト / 押入れの人

※本作品は「妊娠糖尿病」を紹介するものとなります。「妊娠糖尿病」と「糖尿病」は異なる疾患ですのでご注意ください。 ※本作品で著者が医師の指示とは異なる行動をして病状が改善する描写がありますが、 すべての人に当てはまることではありませんのでご注意ください。あくまで個人の体験談であり、 医師の診察や指導を否定するものではありません。医師と相談しながら療養されることをおすすめします。

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