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大勢の前で「シンママだからお金ないでしょ? 可哀想だからおごってあげる」にムカッ!

  • 2024.10.16

イメージだけで勝手に自分の背景を決めつけられると、腹が立ちますよね。今回は、筆者が知人から聞いた「シングルマザーだからお金がない」と決めつけてきたママ友の話をご紹介します。

画像: 大勢の前で「シンママだからお金ないでしょ? 可哀想だからおごってあげる」にムカッ! 次の瞬間?!

離婚して地元に帰った私。「シングルマザー」に向けられる偏見の目

私は小学生の娘を持つシングルマザーです。数年前に離婚してから地元に戻り、家族に手伝ってもらいながら必死に一人娘を育てています。

「シングルマザー」というだけで過剰に同情されたり、あからさまに避けられたりすることもしばしばですが、あまり気にしないようにしていました。

ある日、保育園の保護者15人ほどで、小さなカフェを貸切ってランチ会をした時のことです。私はたまたま同じ保育園を利用していた、高校の同級生A子に誘われてそのランチ会に参加していました。

参加者の中には、話したことのない保護者もちらほら。その中に、私の方を見てクスクス笑うママたちがいることに気付きましたが、面倒なので知らないふりをしていました。

会場の終了時間が近づき、幹事のママが「一人〇〇円ご用意ください」と参加者に声をかけ始めた時です。私を見てクスクス笑っていたママたちが、私に近づいてきました。

そしてその中の一人が、皆に聞こえるような大きな声で、私に「あなた、シングルだからお金ないでしょ? かわいそうだからおごってあげるわ!」と話しかけてきたのです。

よく見ると、話しかけてきたママは地元でも有名なお医者様の奥様。私がポカンとしていると、さらに「遠慮しなくていいのよ。困っている人に募金するようなものだから」とニヤニヤしながら言ってきました。

私が言い返そうとしたその時、横から「ちょっと待ってください」と声がしました。

勝手に「お金がない人」認定された私をかばってくれたのは?

その声の主は、隣で一部始終を見ていたA子でした。A子は「その人に募金は必要ありませんよ。その分のお金は、本当に募金が必要な団体に寄付されてはいかがですか?」と割って入ってくれたのです。

医者の奥様が「だって、その方はシングルマザーで困っていて……」と不服そうに言うのを遮って、A子は「この人は隣町の法律事務所に勤める弁護士です。あなたたちは最もトラブルを起こしてはいけない人間に喧嘩を売っているのですよ」と言い放ちました。

本当に心配して言ってくれていたのかもしれませんが、それならば皆の前では言いませんよね。奥様と取り巻きのママたちは真っ青になって退散していきました。

あとから、A子に「職業、内緒にしてたよね? バラしてごめんね、黙っていられなくて」と平謝りされましたが、あの時かばってくれたA子には感謝しかありません。

これを機にA子とは仲が深まり、子供が別々の小学校に進学した今でも、大切な友人です。

【体験者:30代・女性弁護士、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。

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