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現役エージェントに聞く! 「育休中の転職」を考える人へのアドバイス

  • 2016.3.24
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【パパからのご相談】

現在、育休中で、転職を検討しています。もともと会社側は育児休業への理解が乏しく、育休取得の希望を告げると、「戻る場所はないかもよ」と宣告されました。それから、育休の取得はできましたが、会社への不信感がぬぐえず、転職を考えています。

「育休中に転職なんて……」と気が引けてしまうのですが、実際にはどうなのでしょうか。問題点やアドバイスがありましたらお願いします。

●A. 転職市場での扱いは、基本的には他の休職とあまり変わりません。

こういったご相談が増えたな、と常々思う、パパライターの矢山ユースケ@育休中です。

育休中に復職できなかったケースについて、その理由を比較したとき、ママの場合は“退職”が多く、パパは“転職”が多いです。

ママの場合、「子どもが病気がち」「自分の産後の体力の戻りが思わしくない」「どこの保育園にも入れなかった」という理由での退職がある分、退職>転職となっているようです。

●パパママ共通している転職の理由

では、転職の場合、パパとママで理由に違いがあるのでしょうか。よく耳にするのは、

「戻る場所がなかった」

「正社員だったのに、復職後はパートだと言われた」

という、“会社との間の問題”で、パパママの違いはない ようです。ご相談を受ける中で感じたのは、育休取得社への会社からの冷遇に関して、

「どこかでそんな気はしていた」

「復職したママや、復職できなかったママを見てきたので、予測ができた」

と、諦めの姿勢でいる人が少なくないという印象でした。なんだかやるせない状況ですね。

●“育休中の転職”についての、転職エージェントの見解

ご相談者さまが「育休中に転職しても大丈夫なのだろうか」「休職は転職に不利と聞くが、育休も同じだろうか」と思われる気持ちも、同じ育休中の身として、とてもよくわかります。

そこで今回は、“育休中の転職”について転職エージェント各社の担当者にお伺いしました。

●「育休中」と正直に伝えるべき?

『必須ではない。こちらとしては別にどうでもいい情報。問題なのは“休み中に仕事のカンが鈍ることなく、転職先できちんと働けるのかどうか”なので』(33歳、経験8年)

『源泉徴収票などであとからバレて心象を悪くしたり、最悪は「職歴を偽った」と退職になることもあるので、正直に告げた方が先方企業に対しても親切』(40歳、経験10年)

『こちらから言われなければ、バレることはない。言わないほうがいいのでは』(28歳、経験5年)

履歴書などに記載しない限り、面接担当者から「休職したことはありますか?」「休職中ですか?」と聞かれることはまずありません 。ですから、“言わない”という選択肢も考えられます。

●育休中は勤務年数に含めてもよい?

『労務の考え方では、休職期間を勤続年数に通算するかどうかは“企業側の判断”になるので、転職の場合も、面接官や企業側の判断となるかと』(37歳、経験10年)

『病気やケガでの休職も同様ですが、「◯◯の経験3年以上必須」などの年数に引っかかりそうな場合、確認した方が良いかも』(42歳、経験8年)

休職中も企業に在籍しているので、基本的には勤務年数に含めて良いようですね。ただし、職務経験の年数 については、ボーダーギリギリで不安な場合、前もって確認したほうが無難でしょう。

●“育休中の転職活動”はイメージが悪い?

『育休にかかわらず、“休職”という単語がすでにイメージが悪い 。そのため、大きな声では言えないが、ダンマリを決め込むことを推奨している』(33歳、経験6年)

『字面としては悪いかも。特に女性は、「子どもができたらまた産休取って転職してしまうのでは」と思われる可能性あり』(39歳、経験12年)

『傷病での休職中の転職と変わらないと思いますよ。だから、わざわざ告げない人がほとんどじゃないでしょうか』(30歳、経験2年)

どうやらイメージという点では、“休職”の時点であまり芳しくないようです。

個人的には、休職及び休職中の転職の理由が正当なものであるのならば、面接時に口頭ベースで伝えても良いと思います。その際、在籍中の企業の悪口にならないように気をつけましょう。

●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)

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