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結婚に付随してやってきた「子どもはいつ?」。どうか放っておいて

  • 2024.10.16

先日、結婚式を挙げました。

ものすごくオーソドックスな挙式。
あまりイマドキなことはせず、真面目に誓いのキスもしたし、普通のファーストバイトもしたし、母への手紙を読んでべたに泣いたし。

私はあまり結婚というものにこだわりがなかった。
というか、こだわらなくなったら結婚の話が来たので驚いた。
恋人と一緒にいるのは楽しかったから、できるだけ長く付き合えたらいいな~くらいに思っていて、「アラサーだし、そろそろ結婚しないと」とは思っていなかった。

学生時代は逆に、「結婚」や「出産」にかなりこだわっていた。
それらが女性にとっての最高の幸せだと信じていた。

◎ ◎

そして今、晴れて「妻」になったわけだが、私の結婚を親、祖父母、その他大勢の方々が思いのほか喜んでくれた。

それに付随してやってきたのが、「子どもはいつか」という静かな圧。

ん?何で?何でそうなるの??
素直に疑問である。

まぁわかるんですが。言わんとすることはわかるんですが。
やっぱり違うと思うんです。

子どもを産みたくないわけではない。
産まないと決めているわけでもない。
まだ何も、私の中では決まっていないのに。

正直言って、心の底から「放っておいてほしい」と思う。
みんな、直接的に言うのは憚られるのだろう。それぞれが遠回しに、でも確かに「子どもはいつか」を感じざるを得ない表現で言ってくる。

◎ ◎

私は世の中の母親をしている人全員を尊敬している。
悪阻に耐え抜き、それまでの体型を諦め、体に一つの命を抱えながら大きなお腹で何か月も生活をし、最後の最後に小さな穴から人間の頭を出す。どれだけ大変なんですか。
そしてそこからが始まりだ。自分の時間はすべて子どものための時間になる。
食事もまともにできない。ゆっくりカフェでコーヒーを飲む余裕もない。
洗濯・掃除・食事の量が圧倒的に増える。
お金もかかる。
スケジュール管理も、自分プラス子どもの2人分。
言い出したらきりがない。

「やるしかないからできるんだよ」という意見もあると思う。
実際そうなんだろうとも思う。みんな「こんなことできるはずない」と思いながら、小さな命を育てていくのだろう。
それでもなお、私は「母親」になるための心が仕上がっていない。

◎ ◎

だから、「子どもはいつか」などと言われても、私にもわからない。
いつなんだろう。

周りの圧に流されてしまうというのもアリだと思う。
でも私は、今は、流されたくない。
まだ自分の時間を過ごしたい。

誰に対してもそうだが、とりわけ女性に対して、「出産」についての話題を向けること自体、かなりデリケートな問題ではないかと思う。
(実際私は婦人科に通院していた時期が何年かあり、現実的に出産を諦める可能性があった)
人生のイベントの1つと捉えるのは少し配慮が足りないのではないだろうか。

周囲のお祝いモードに大きな感謝を抱きつつ、「ありがとうございます。どうかこれ以上は放っておいてください」と思わずにはいられない、そんな最近です。

■丸眼鏡のプロフィール
20代後半、普通じゃない人生謳歌中。
本とおいしいものと羊が好き。
得意教科は国語なのに数学を専攻する等の謎行動をよくする。
夢は「世界を平和にすること」
※世界の広さは人それぞれ

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