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“未発表パター”をツアー会場で発見!トッププロたちが関心を寄せるヘッドとは?

  • 2024.10.16

23年ぶりに東京ゴルフ倶楽部に帰ってきた日本オープンは、今平周吾選手の劇的な優勝で幕を閉じた。その練習日に、取材班はキャロウェイのツアーバンにて未発表のパターを見せてもらった。人気の「Ai-ONEシリーズ」に新ヘッドが加わり、ユーザーの選択肢をさらに増やしてくれるようだ。

人気パター「Ai-ONEシリーズ」に新ヘッドが登場

写真左から「24S」「2-BALL JAILBIRD」「WING BACK」の3機種。“令和の人気モデル”である「JAIL BIRD」と“平成の人気モデル”である「2-BALL」の融合モデル「2-BALL JAILBIRD」は、まさにアライメント、操作性、寛容性のすべてを「いいとこ取り」したようなモデルだ。

屋内, 座る, テーブル, 横たわる が含まれている画像自動的に生成された説明
チタンインサートの「Ai-ONEミルド」にも新ラインナップが加わっており、「もはやオデッセイから出てくるヘッド形状のアイデアは底知れないんじゃないか」と感心しているなか、とあるパターに目が止まった。一見するとセンターシャフトのようにも見えるが、なんとシャフトがフェースよりも後ろ側にささった“オンセット”のパターだ。その名も「Square 2 Square(スクエア2スクエア)」。

重心の“ど真ん中”にシャフトがさされたNEWヘッド

パター担当のレップに話を聞くと、「重心位置にシャフトがささっており、フェースが開閉しようという動きがなく、理論上ストレートに動かしやすい」とのこと。なるほど確かにパターを含むゴルフクラブのほとんどは、通常のアドレスをすれば重心がシャフトの延長線より右側にくるので、そのまま重力に任せればヘッドは開く動きをしたがるものである。それが重心の“ど真ん中”にシャフトがささっているとなれば、ヘッドのどこにも重力が偏らず、フェースの動きが安定するという道理だ。

近年でいえば、似たコンセプトで「LABゴルフ」が注目を浴びており、「重心にシャフトがささったパター」がトレンドになりつつあるのかもしれない。じつはオデッセイは過去に「バックストライク」「トゥアップ」といったシリーズで同一コンセプトのパターを世に送り出してきたが、その形状の特殊さを受け入れられるゴルファーの数は限られたものだった。しかし「スクエア2スクエア」はひと味違う。

プロ・アマ問わず人気のある「DOUBLE WIDE」「♯7(ツノ型)」「JAILBIRD」の3種類のヘッドを用意、「バックストライク」など、あえて“いびつ”に曲がっていたシャフトは、今作ではビシッと真っすぐにヘッドにささっている。冒頭述べたようにルックスはセンターシャフトのパターに近く、多くのゴルファーがすんなりと移行できそうだ。

ヘッドに対しシャフトが3.3度斜めに傾いてささっているため、ハンドファーストに構えやすく、手首を固めてよりオートマチックなストロークがしやすいところも特徴のひとつ。通常、ハンドファーストに構えるとロフトが減ってしまいボールの転がりが悪くなってしまうことがあるが、「スクエア2スクエア」はそれも計算してオリジナルのロフト角を6.3度に設定しているとのこと。

実際にこのパターに興味を示している選手は多く、先日の日本シニアオープンを“トルクフリー”のLABパターを使って制した崔虎星(チェ・ホソン/写真上)や稲森佑貴(写真下)などが練習グリーンで入念にテストを重ねていた。稲森は「スムーズなストロークができてイメージがいい」と好印象を抱いていた。

なかでもツアー初優勝が期待される若手の金子駆大は「スクエア2スクエア」の性能にかなり大きな手ごたえを感じたようだ。

「自分の悪い癖であるフェースを開閉する動きが出づらく、とてもフィーリングがいい。試合で即実戦投入する可能性が高いです」(金子)とコメント。選手にとっても“最重要”な試合のひとつである国内メジャーの日本オープンでパターを替える検討をするということは、その効果を確実に感じているからにほかならない。

かつての「2ボール旋風」のように、オデッセイが“新しい風(スクエア²旋風)”を吹かせる日は近いかもしれない。

写真=竹田誉之

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