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事故や怪我が原因で、令和の公園からブランコやジャングルジムが消えた!? 代わりに増えた「健康器具」に少子高齢化を感じてしまい…

  • 2024.10.15

昔は身近にあったのに、現代では無くなっているものといえば何が思い浮かぶだろうか。学校の身体測定から消えた「座高」やフロッピーディスクなど、さまざまな物が時代と共に消えている。『昭和あるあるは令和なしなし!?』(もぐら/竹書房)は、そんな昭和にはあったが令和では消えたものにスポットを当てて紹介していく。

例えば、子ども時代に誰もが足を運んだことのある「公園」に注目してみると、ずいぶん様変わりしていることに気づく。なんと、現代の公園からはブランコや砂場、ジャングルジムをはじめとした、あの頃の私たちが全力で遊んだ遊具が無くなっているのだ。「いやいやさすがにそんなことはないだろう」と思い、筆者も実際に近所の公園に足を運んでみたのだが、本当にブランコが撤去されていて驚いた。

その公園では、過去に子どもが大けがをする事故があり撤去されてしまったとのこと。衛生的な管理が難しい点や事故の可能性があるなどの理由により、令和の公園からは次々と遊具が撤去されているらしい。

では、今の公園には一体何が設置されているのか。それは「健康器具」。背中を大きく伸ばせる器具やその場で足踏みできる器具などが新たに設置されている。はたして、それで子どもは楽しいのだろうかと心配になってしまうのだが、これも少子高齢化社会の煽りなのだろう。

本作には、こうした「え! 令和ってそうなってるの!?」と驚くような昭和と令和の違いがたくさん描かれている。ルールを守って制服を着る生徒が増えたことから、登下校時の服装が自由になりつつある学校の制服事情。スマホが当たり前になり、家に電話が設置されていないことから、電話マーク(=受話器)を知らない子どもたち。こうしたジェネレーションギャップが盛りだくさんなので、昭和を知る大人が読んでも、令和を生きる子どもが読んでも楽しめるはずだ。

ぜひ本作に登場するエピソードで昭和の懐かしさを思い出しつつ、時代と共に変化して消えていったものたちに想いを馳せてみてもらいたい。

文=ネゴト / 押入れの人

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