1. トップ
  2. 松尾芭蕉の「奥の細道」にも記された! 長旅の疲れを癒やす疲労回復のツボって?

松尾芭蕉の「奥の細道」にも記された! 長旅の疲れを癒やす疲労回復のツボって?

  • 2024.10.15
慢性の疲労、倦怠感に効果的な「足三里(あしさんり)」 (C)プラナ/PIXTA
慢性の疲労、倦怠感に効果的な「足三里(あしさんり)」 (C)プラナ/PIXTA

仕事に家事に育児、毎日とても忙しい!

日々の疲れや不調を解消できずに引きずっている人、多いのではないでしょうか。

何をやるにしても、健やかな心と体が不可欠。体に蓄積してしまう不調の芽を早めに摘み、自分の体と心をいたわるためのヒントを、鍼灸師である田中友也さんが教えてくださいます。

放っておいてしまっていた「なんとなく不調」をなんとかするため、ぜひ参考にしてみてください!

※本記事は田中友也(著)、くぼあやこ(イラスト)の書籍『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』から一部抜粋・編集しました。

「疲労回復にいいツボ」

慢性の疲労、倦怠感には、足の膝下にある「足三里(あしさんり)」。

松尾芭蕉の「奥の細道」にも、「長旅の疲れを癒やすために三里のツボに灸をすえる」というふうに記されるほどメジャーで最強のツボです。

足三里は、胃の気を補う作用があるとされるツボ。

疲れを癒やす他に、足のむくみや下半身の重だるさ、胃腸の不調、食欲減退に効果的とされています。

足三里に組み合わせるとより効果的なのが、おへそ近くにあるツボ「気海(きかい)」。

生命活動の原動力となる「気」が集まるツボで、冷え症にもおすすめです。

元気が湧いてくるお腹&足のツボ

3~5秒押す→休むを繰り返す。

ツボあたりをカイロなどで温めてもいい。全身が温まるとコンディションが整いやすい。

■【気海】のツボ押し

おへそから指1本半くらい下にある (C)田中 友也、くぼ あやこ/KADOKAWA
おへそから指1本半くらい下にある (C)田中 友也、くぼ あやこ/KADOKAWA

おへそから指1本半くらい下にある。冷え症にも効果が期待できる。

両手を重ねて、手のひら全体で、やさしく圧をかける (C)田中 友也、くぼ あやこ/KADOKAWA
両手を重ねて、手のひら全体で、やさしく圧をかける (C)田中 友也、くぼ あやこ/KADOKAWA

デリケートなお腹のツボは、指でぐっと押すのはNG。両手を重ねて、手のひら全体で、やさしく圧をかける。

■【足三里】のツボ押し

膝のお皿の外側下にある窪みから、指4本下あたり (C)田中 友也、くぼ あやこ/KADOKAWA
膝のお皿の外側下にある窪みから、指4本下あたり (C)田中 友也、くぼ あやこ/KADOKAWA

膝のお皿の外側下にある窪みから、指4本下あたり。

息を吐きながら、親指などで強めに押す (C)田中 友也、くぼ あやこ/KADOKAWA
息を吐きながら、親指などで強めに押す (C)田中 友也、くぼ あやこ/KADOKAWA

息を吐きながら、親指などで強めに押す。左右を各10回程度やってみよう。

■注意事項

・不調の症状については、必ずその症状があらわれるとするものではありません。あくまで可能性の1つとしての症状と養生のヒントになります。

・養生の効果には個人差があります。すべての方に効果があるとは限りません。

・妊娠中の方、特定の疾患や何らかの治療を受けている方は、養生を行う前に医師や専門の医療機関へご相談ください。また、養生が体に合わない場合、心身に異常や不快を感じた場合は、ただちに中断してください。

・本書の情報は2020年8月時点のものです。それ以降に、新しい見地が発表される場合もあります。

著=田中 友也、イラスト=くぼ あやこ/『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』

元記事で読む
の記事をもっとみる