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ハッピーなキャリアのために、今苦しいなら過去を肯定することから始めよう

  • 2024.10.15

キャリアアップの最高の方法。過去を受容し「今」働こう!

出典:シティリビングWeb

シティリビング東京版が創刊40周年を迎えました。いつもコラムを読んでくださっている皆さん。ありがとうございます。40年という年月の重みをかみしめる読者の皆さんは、どんな時間を過ごされてきたのでしょうか?

これまでに、キャリアにはUpもDownもありません、とお伝えしてきました。最高も最低も誰が決めるのかといえば、結局はご自身が決めているからです。UpもDownもない人生は、彩りがない平坦で平凡なものと思われがちですが、平坦・平凡こそ実は最も尊く貴重で最高のものでもあるのです。“Career”は、過去~現在~未来へと続くライフスタイルのプロセス全体のことを指します。生涯を通じて職業選択をする際、自由時間・余暇・学習・家族との活動など個人的なものを含む全てを包んで、意思決定をします。

出典:シティリビングWeb
プロフィール/西村麗子

フリーキャリアカウンセラー。著述家。

Association of Research for Career & Art (通称:アルカ)代表。

愛知県出身。大学卒業後、人材総合会社を経て独立。名古屋大学・名古屋市立大学元非常勤講師。延べ3000人を超える個人カウンセリングや、大学・企業・NPO・地域コミュニティでの300回以上の研修・講演・講義の登壇実績を持つ、多様な人の生き方・働き方を支援するキャリア支援のプロフェッショナル。近著に「自分らしいキャリアを拓く羅針盤」「宇宙一楽しい発達凸凹ちゃんの育児ソリューション」

過去を肯定できれば、未来は良くなる

転職支援がキャリアカウンセラーの最も大きな仕事の一つでもありますが、苦しいな、しんどいな、落ち込んでいるなという時、そこに踏みとどまろうとする人に寄り添うことを、筆者は重視しています。読者の皆さん、もし今、辛い、不安、どうしていいか分からないという気持ちが強いのであれば、上を向いて深呼吸をすることを意識して、私たちのようなカウンセラーを頼ってみてください。少しだけでも外部の力を借りることが出来れば大切な人生の意思決定の際の選択ではぐんと気持ちが楽になります。逃げてもいいし、そこに留まってもいいのですから。

40年前には生まれていなかった人もいるように、年齢に関わらず、もし「今」が辛くても、過去を肯定できれば、100%、未来は良くなります。良く生きた人生は経験する価値のある人生だと言われますが、筆者は読者の皆さんに真のイキガイ(自分の人生を肯定し、生き生きと未来への希望を持って生きること)を持って歩んでいって欲しいと心から願う立場です。過去と他人を変えることは難しいですが、過去を肯定し、他人を自分事のように共感的に理解しようと努めることで、「現在」の環境と未来へ向かう状況を良い方向に変化させることが出来ます。

迷っているあなたのHappyなCareer形成のために

履歴書、職務経歴書は、過去の記録であり、生きてきた証でもあると言われる所以は人生の足取りを記録してきたものであるから。カウンセリングの現場では、履歴書、職務経歴書を拝見させて頂きつつ、自信がない人、落ち込んでいる人、不安な人、迷っている人をサポートしますが、そういう方々に必ずお伝えしている核心として、心の底からご自身の「過去を肯定すること」をお勧めしています。絶対的な肯定が、キャリア形成上の最高の方法です。これまでやってきたことが結果でもあり、実績でもあるわけですから、まずは、自分自身がこれで良かったんだ、最高だと受容することで、自ずと周囲からもその価値が認められるようになるでしょう。この時、過去を諦めることと、受容することとは天と地ほども異なります。諦めは、過去への否定、受容は、過去の絶対的肯定です。

「今」何か迷いがある人は、まずは過去を振り返ってみて欲しいです。振り返ったときに湧き上がってくる感情を「心地よいもの」「快」に転換できれば、自ずとCareerはUpしてきます。転職は逃げではなく一つの手段にすぎませんが、あらゆる選択肢を検討する中で、あなたにとって最もよい「選択肢」を用意できるように外部支援者の力を借りることで乗り切れるCareer Upの方法もあるのです。

キャリアカウンセラーも40年前は日本にこれほど多くいませんでした。試行錯誤を繰り返しながらここまでやってきた一人として、迷っているあなたのHappyなCareer形成のために伴走し続けます。

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