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掃除は力を入れたら負け!ラクに落とせる「秋掃除」がオススメ〜浴室編〜

  • 2024.10.16

秋は水が冷たくないから汚れが落ちやすい。
寒くならないうちに大掃除をしておけば気持ちもラクに心地よくすごせます。
水まわりから虫対策まで、プロに教わりました。

教えてくれたのは・・・
お掃除職人
きよきよさん
ハウスクリーニングやビルの清掃などに35年携わる掃除のプロ。YouTubeチャンネル「お掃除職人きよきよ」は登録者数34万人。著書に『やみつき掃除術』(SBクリエイティブ)など。

掃除は力を入れたら負け!ラクに落とせる秋掃除

「家の中の汚れの多くは、気温が高いほうがゆるんで落としやすくなります。換気をしながら掃除することを考えると、真夏より少し涼しくなった秋が、大掃除のベストシーズンといえそうです」。

住宅や施設などの清掃で、汚れた家も新築同様によみがえらせてきた、きよきよさん。
汚れの度合いによって特別な洗剤を使うこともありますが、ふだんの家庭の掃除は、シンプルでいいと考えているそう。

「洗剤は、4種類があれば十分。場所ごとに使い分けるのではなく、汚れの性質と逆の洗剤で、中和して分解することが大切です」。

皮脂や料理の油汚れは酸性なのでアルカリ性の洗剤、水アカや尿石などのアルカリ性の汚れには酸性を。また、カビは塩素系の洗剤で漂白して落とします。

この3つのルールに従えば、ゴシゴシ力を入れてこする必要がなくなり、ラクに掃除ができるのです。大掃除で、あきらめていた汚れをリセットし、キレイをキープしましょう。

洗剤はこの4種あればOK! 汚れの性質に合った洗剤を

水アカには「酸性の洗剤」

● 水まわりの白い汚れ
● 鏡のウロコ
● 便器の黄ばみ、尿石

カビには「塩素系の洗剤」

● 浴室の黒カビやピンクのぬめり
● 排水口の黒ずみ、ヌメリ
● 便器の黒ずみ

アブラ汚れには「アルカリ性の洗剤」

● 料理で出る油
● 皮脂
● ペットの毛、糞
● タバコ、 蚊取り線香、 お香(植物由来)

洗剤で汚れを中和してやわらかくする

汚れはそれぞれの性質と反対の液性をもつ洗剤を使うと中和されて、力を入れなくてもつるんと落ちます。
カビ汚れは中性の汚れですが、塩素系の洗剤で漂白して落とします。

オールマイティな中性の洗剤

食器洗いに使われる中性洗剤は、界面活性剤が汚れを包み込み、水でつるんと落とすので、日常の掃除に活躍。
クロスなどに垂らして使うほか、スプレーしやすいハウス用の中性洗剤もあります。
中性なので酸性洗剤やアルカリ性洗剤と併用して使うことも。

*洗剤や掃除グッズを使用する場合、適するものでも材質によっては傷めることがあります。目立たないところで試してから行うようにしましょう

浴室の掃除

浴室の汚れには、皮脂、水アカ、カビ、そして石けんカスがあります。
やっかいなカビには塩素系洗剤、鏡や蛇口などにつく白い水アカ汚れには、クエン酸が有効。
この2つは同時に使わずに、時間を空けて掃除しましょう。

カビは塩素系洗剤+ラップで

1. 塩素系の洗剤をスプレー

ゴムパッキンなどのカビに、カビ取り洗剤やハイターなど、塩素系の洗剤をスプレー。
洗剤は泡タイプが便利。

2. ラップをかけてふたをする

洗剤が乾かないように、上からラップをかけます。
30分くらい時間をおきます。

3. こすらずに水でよく流す

カビが落ちているかどうか確認し、まだならもう少しおきます。
あとはこすらず洗い流します。

鏡の水アカは酸性洗剤とウロコ取りでスッキリ

使うもの・・・
酸性洗剤+ラップ+ウロコ取り用+スクイージー

1. 鏡のウロコにはクエン酸をかける

ウロコ状になった水アカはアルカリ性。
鏡全体にクエン酸など酸性洗剤をたっぷりスプレーします。

2. ラップをかけて時間をおく

クエン酸洗剤が流れ落ちないようにラップをかけて、30分くらい放置します。

ウロコ取りでやさしくこする

ラップを外して、ウロコ取りで鏡をやさしくこすります。水で洗い流して完成。

人工ダイヤモンドを使った研磨剤。
鏡にピタッとくっつくので、こまめに掃除を。

4. 日ごろは水気を切っておく

仕上げにスクイージーで水気を切ります。
ふだんから、お風呂上がりに水気を切っておくと、ウロコがつきにくくなります。

鏡にスタンバイさせて気がついたときに掃除すると◎

洗面器などの石けんカスはコゲ取りスポンジで

使うもの・・・
中性洗剤+コゲ取りスポンジ

プラスチックの椅子や洗面器についた汚れは、皮脂と石けんカスが混ざって変色したもの。
100円ショップのコゲ取りスポンジに中性洗剤(お風呂用洗剤でも◎)を垂らしてこすり落とします。

入浴後のちょこっと掃除でキレイをキープ

浴槽の汚れは、お風呂あがりにお湯を抜いてすぐに洗えば洗剤を使わずに落ちます。

また、蛇口やシャワーホースの汚れは、ボディタオルを巻きつけて中性洗剤で洗うのがおすすめ。

ナイロンタオルが大活躍!

100均でも買えるあると便利なグッズ

マイクロファイバークロス

極細繊維が汚れをキャッチするクロス。乾いたままでホコリ取り、中性洗剤をつけて床や建具、網戸などの掃除に。

コゲ取りスポンジ

薄いステンレス繊維がかかったスポンジ。中性洗剤をつけて、シンクの中や蛇口まわりの汚れを落とすのに◎

スクイージー

タオルバーなどにかけておいて、入浴後に、浴室の壁や鏡の水気を切っておくと、水アカやカビを減らせます

メラミンスポンジ

水だけで汚れを落とす研磨グッズ。ただし、コーティングされているものに使うと、はがれてしまうので要確認。

ツインブラシ

ソフトとハードの2種類の毛がななめについたブラシ。ドアやサッシの溝、排水口にフィットします。

ナイロンタオル

体を洗うナイロンタイルは、ステンレスなどの素材を傷めず、巻きつけて洗えるので、蛇口磨きなどに便利。

塩素系洗剤を扱う時はゴム手袋と換気を!

塩素系洗剤はほかの液性の洗剤と同時の使用や混ぜることは厳禁。
扱う時には皮膚につかないようにゴム手袋は必須。
また、浴室の換気扇は必ず回して掃除しましょう。

*今回は、塩素系洗剤を扱っていない場合も手袋をしています

撮影/かくたみほ イラスト/Yuko Kawason 文/田中絵真

大人のおしゃれ手帖2024年10月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

大人のおしゃれ手帖編集部

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