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皮膚科医に聞く!ニキビ肌におすすめスキンケア法

  • 2024.10.13

鏡を見るたびに、ニキビ肌が気になっていませんか?

繰り返すニキビに悩まされると、どんなスキンケアが正しいのか迷ってしまいますよね。

この記事では、ニキビ肌の特徴や原因、そして肌に合ったスキンケア方法を皮膚科医の髙澤博和医師とあんしん漢方薬剤師の木村さんに解説していただきます。

ニキビ肌とは

肌を気にする女性
出典:Pixabay

ニキビ肌とは、毛穴が詰まりやすく、炎症が起きやすい状態の肌を指します。

気になるニキビ肌の特徴や原因をみていきましょう。

特徴

ニキビ肌は以下のような特徴があります。

  • 肌が厚め
  • 色がくすみがち
  • 毛穴が広がりやすい
  • 皮脂によるテカリが目立ちやすい

皮脂が過剰に分泌されているためにこのように見えると考えられています。

また、ひとりの肌に白ニキビ、赤ニキビ、黒ニキビなどさまざまな種類のニキビが混在。

皮脂の量や炎症の有無によってニキビの状態は変わります。

原因

ニキビ肌の主な原因は、過剰な皮脂分泌と毛穴の詰まり、そしてアクネ菌です。

アクネ菌は、普段から常に肌に存在している菌。

皮脂を栄養源としていて、毛穴に皮脂が詰まると過剰に増殖します。

これにより毛穴が炎症を起こした状態がニキビなのです。

また、ホルモンバランスの乱れやストレス、食生活の乱れも影響します。

お肌の清潔と、心身の健康がニキビ対策には大切なのです。

間違ったスキンケアや刺激の強い化粧品の使用は、ニキビの悪化を招くことがあるため注意しましょう。

ニキビ肌のスキンケアにおすすめ成分4選

生薬1
出典:Pixabay

ニキビ肌のケアには、肌の状態に合った成分を選ぶことが大切です。

以下の成分は、ニキビの予防や改善に効果が期待できます。

トラネキサム酸

トラネキサム酸は、炎症を抑える効果があり、赤みを伴うニキビにとくに有効です。

また、色素沈着を防ぐ効果も期待できるため、ニキビ跡の予防にも役立ちます。

ビタミンC

ビタミンCは、肌にメラニンが増えるのを防いだりコラーゲン再生を助けたり、お肌でもマルチに活躍するビタミンです。

また、抗酸化作用があるため肌の老化を防ぐ効果も。

ニキビ跡の改善や肌のトーンアップにも効果的です。

ビタミンA誘導体

ビタミンA誘導体(レチノール)は、角質(肌の表面の細胞)が厚くなるのを防ぐ効果で、毛穴の詰まりを予防します。

さらに、アクネ菌への抗菌作用や抗炎症効果もあるため、治りにくい重度のニキビにも有効とされています。

セラミド

セラミドは、もともと肌に備わっている天然の保湿成分。

セラミドが含まれている化粧水やクリームなどを使用することで、肌の保湿バリアを強化することができます。

乾燥が気になる大人ニキビにおすすめです。

ニキビ肌に悩む方には漢方薬もおすすめ

生薬2
出典:Pixabay

ニキビ肌のケアには、漢方薬もひとつの選択肢です。

漢方薬を使用することで、スキンケアなどの外側からのケアだけではなく、ニキビができにくい体質へと改善を目指す「内側からのケア」も行うことができます。

ニキビの改善には、
「女性ホルモンの乱れを整える」
「過剰な皮脂分泌を調節する」
「ストレスによって乱れた自律神経を整える」といった漢方薬を選びましょう。

<ニキビ対策におすすめの漢方薬>

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

からだの熱をとることで、炎症を鎮めたりかゆみを抑えたりします。
皮脂の過剰分泌で顔や頭皮が脂ぎってベタつく方に用いられる漢方薬です。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

血行をよくして肌に栄養を送り、ニキビやシミ、肌荒れなどの肌トラブルを改善します。
生理の際にレバー状の血の塊が見られ、生理に伴ってニキビが悪化しやすい方におすすめです。

漢方薬を使用する際は、自分の体質に合ったものを選ぶことが大切です。

内側からのケアを試してみたいときは、医師や薬剤師などの漢方薬の専門家にぜひ相談してみてください。

自分に合った肌ケアでニキビ肌を改善

ニキビ肌の改善には、適切なスキンケアと自分の肌に合った成分選びがポイント。

さらに、漢方薬を活用することで、内側からもアプローチが可能です。

この記事で紹介した方法を試しながら、自分に最適なケアを見つけて、健やかな肌を目指しましょう。

<この記事の監修者>
髙澤 博和医師

髙澤 博和医師
プライム銀座クリニック 院長

1979年生まれ、京都大学医学部医学科卒業。
医師免許、中国北京市医療許可証、日本美容外科学会会員、2014年からプライム銀座クリニック院長。
2018年から中国北京で領医医美クリニックの院長を兼任して日々の治療・後進の指導に当たっている。
嘘や誇張を用いず、ありのままの美容医療をお届けすることを企業理念としている。

木村 英子(きむらえいこ)
あんしん漢方薬剤師

北里大学薬学部・東京大学大学院医学系研究科卒。臨床検査技師。
厚生労働省検疫所・病院にて公衆衛生・感染症現場を経て、インドアーユルヴェーダの権威ミーナクシ・アフジャ博士に師事。
対症療法ではなく体質を根本改善することの重要さを痛感し、西洋医学をベースに東洋医学からのアプローチを取り入れ、アロマやハーブを活用した情報発信を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

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