失敗は成功のもとと言われても、失敗したくないと思うのが人の性ですよね。特に、他人に迷惑をかけるような事態は絶対に避けたいです。今回は筆者の友人M子が、新婚時代に失敗を通じて夫婦の絆が深まったエピソードを教えてくれました。
突然、夫が営業職に異動!
M子の夫は、新卒で施設管理の仕事をしていました。
入社して半年ほどたったころ、営業の女性社員が離職。
代わりに夫が入ることになりました。
今まで、Tシャツとチノパンというカジュアルな格好で仕事をしていた夫。
これからは、毎日スーツで出勤です。
当時は、リクルートスーツ1着とネクタイは就活用のダークネイビー系と大学の入学式につけた赤系の2本しか持っていませんでした。
先輩のネクタイを貸してもらった夫
ある朝、ダーク系のネクタイが見当たらず、赤系のネクタイを着けて出社しました。
すると先輩から「そんな派手すぎるネクタイはダメだよ!」と注意されました。
そして「俺の勝負ネクタイ貸してやるよ!」といかにも高級そうなネクタイを渡されました。
M子は夫からネクタイの件を聞き「さすがに夫くんが一日着けたネクタイをそのまま返すのは失礼だよね」と洗濯機に入れてしまったのです。
ネクタイがとんでもない状態に! 妻はパニックになり!?
洗濯したネクタイを干すとき、M子は若干違和感を感じました。
『あれっ? ちょっとハリがなくなった? まぁ乾けばもとに戻るか!』と……。
しかし乾いたネクタイを見てびっくり!
縮んでシワシワになっていたのです。
パニック状態のM子は、ネクタイを元に戻そうとアイロンをあてました。
すると今度は、表面がテッカテカになってしまい逆効果に!
仕事から帰宅した夫にネクタイを見せると、彼も青ざめました。
ネクタイの弁償を申し出ると……
さすがに、元に戻すのは不可能だと悟ったM子夫婦。
2人で先輩の自宅に謝罪に行き、弁償を申し出ました。
すると先輩は、変わり果ててしまったネクタイを見て大笑い。
「マジでお前らおもしろいなぁ〜。弁償は気持ちだけで十分やで。その代わりネタにさせて」と笑顔で許してくれました。
今回は、先輩の寛大さにM子夫婦も救われました。
他人から借りたものは、特に扱いには気をつけたいですね。洗濯の際も、洗濯表示をきちんと見ることが大切ですね。
【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2024年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子
教育関係のキャリアを経て、ライターに転身。実体験に基づく記事は、「真実は小説より奇なり」を痛感し、体験者へのヒアリングを通じての執筆に特化。プレママ・ママを対象としたサイトを中心に執筆し、特に義実家トラブルネタを得意とする。