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完売続出。今投資すべき、ザ ・ロウの「マルゴー」バッグ

  • 2024.10.13
ザ・ロウ 2024年リゾートコレクションより。
ザ・ロウ 2024年リゾートコレクションより。
全身ザ ・ロウで統一したコーデを度々披露するジェニファー・ローレンスがこの日取り入れたのはブラウンの「マルゴー」。
Celebrity Sightings In New York City - June 28, 2023全身ザ ・ロウで統一したコーデを度々披露するジェニファー・ローレンスがこの日取り入れたのはブラウンの「マルゴー」。
ゾーイ・クラヴィッツは光沢感あるブラックタイプをチョイス。
Celebrity Sightings In New York City - March 02, 2022ゾーイ・クラヴィッツは光沢感あるブラックタイプをチョイス。

2006年に設立されたラグジュアリーブランド、ザ・ロウTHE ROW)の共同設立者兼デザイナーであるメアリー=ケイトアシュレー・オルセンが手がけるトートバッグの「マルゴー」が、次なる投資すべきアイコンバッグとして今ファッション界を賑わせている。今やメゾンのシグネチャーとなったこのアイテムは、あまりの人気から相次いで完売が続き、愛用者にはケンダル・ジェンナーゾーイ・クラヴィッツBLACKPINKロゼエル・ファニングロージー・ハンティントン=ホワイトリージェニファー・ローレンスなどのセレブが名を連ねる。

美しくて上質なものは、ロゴなしでも確実に求められる

ザ・ロウ 2024年春夏コレクションより。
ザ・ロウ 2024年春夏コレクションより。

発売以来、さまざまなカラーや素材で再解釈されてきた「マルゴー」は、ザ ・ロウのアクセサリーラインの顔とも言える。現在、公式サイトでは10、12、15、17インチ、横長フォルムの「EW」と5つのサイズで展開されていて、素材はスエード、なめらかなレザー、キャンバス地とレザーのコンビネーションから選べる。色もブラック、モカ、キュイール、コニャック、マリン、 オレンジ、アイボリーと豊富だ。海外の取り扱い店舗とロンドン、ロサンゼルス、ニューヨークの旗艦店には限定デザインもあり、実際に陳列されているものはまるでアートやオブジェのような静かながら、力強い存在感を放つ。

ゆるやかなフォルムは、型押しやロゴなくしても一目でそれとわかるもので、価格も3,240ポンドからと、プレタポルテと同じくラグジュアリー。「美しく仕立てられていて、最高品質の素材を使っていて、サイズ感もよければ、ロゴやブランド名がなくても売れるということを確かめてみたかったんです。そして、読みは当たりました」とオルセン姉妹は以前、UK版『VOGUE』でブランドのビジョンについて語っている。

デイリーに使える、特別なアイテム

オフデューティスタイルにさりげなくアイコンバッグを取り入れるケンダル・ジェンナー。
Celebrity Sightings In New York - September 15, 2023オフデューティスタイルにさりげなくアイコンバッグを取り入れるケンダル・ジェンナー。

「ザ・ロウの『マルゴー』バッグは、デイリーに使える特別なアイテムが欲しいという顧客の要望に完璧に応え、予想をはるかに上回るほどの成功を収めています」とオンライン・セレクトショップ、ネッタポルテのマーケット・ディレクターのリビー・ペイジは言う。その人気を物語るかのように、サイトで取り扱っているスタイルのほとんどに「トレンドアイテム」、「残りわずか」、「在庫なし」のいずれかのバナーが。「私たちの顧客は、想いがちゃんと込められたアクセサリーを求めています。そして、バッグは瞬時にルックをアップデートし、新たに生まれ変わらせてくれる投資アイテムなんです」

ロンドンの老舗セレクトショップ、ブラウンズでメンズとウィメンズのシニアバイヤーを務めているヘザー・グラムストンもペイジと同様に、「マルゴー」バッグはザ・ロウの最も代表的なアクセサリーであると言う。また、ブラウンズではスエードタイプが根強い人気を誇ると加えた。

現在も需要が供給を上回っているため、中にはリセールサイトに目を向けるクライアントもいる。サイトによって流通しているスタイルは異なるが、イーベイによると「マルゴー」の注目度はここ最近380パーセントも上昇。その勢いはまだ衰えそうにない。

使う人を第一に考えたデザイン

ザ・ロウ 2024-25年秋冬コレクションより。
ザ・ロウ 2024-25年秋冬コレクションより。

顧客のニーズにしっかりと耳を傾け、コレクションごとに求められているものを提供する。それが、オルセン姉妹の成功の秘訣だ。「ザ ・ロウを愛用してくれる女性たちと近い距離でものづくりができるのは本当に幸運なことですし、彼女たちがシーズンごとの方向性を決めてくれます。私たちには具体的なクライアント像があり、その人たちのためにデザインしています。彼女たちがどのような日常を送っていて、いつどのように旅をしたり、移動をしたりするのかを理解しています」とメアリー=ケイトは話す。根強い愛用者を大切に思う2人の気持ちは、「マルゴー」の研ぎ澄まされたデザインにも、確かに表れている。

Text: Alice Cary Adaptation: Anzu Kawano

From VOGUE.CO.UK

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