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これは残酷だな…《プラトニック不倫》慰謝料はどうなる?性行為なし、精神的恋愛のかたち

  • 2024.10.12

肉体関係を超える“精神的恋愛”

肉体関係を超える“精神的恋愛”
肉体関係を超える“精神的恋愛”

「プラトニック不倫」この言葉を聞いてどんな関係を想像しますか? 普通の不倫とは大きく何が違うのか? 普通の不倫より残酷な理由、慰謝料はどうなるのかについて紐解いていきます。

まず「プラトニック・ラブ」とは、肉体的な欲求を離れた、精神的恋愛のことを示します。不倫は男女の性的コミュニケーションが主になる場合が大半なのに対し、プラトニック不倫は肉体関係をなしにした男女の精神的つながりが特徴です。とは言え「プラトニックってどこまで?」と疑問を抱く人も多いと思います。市場調査を展開する「レゾンデートル」が行った「どこまでをプラトニックと捉えるか?」に関する調査データ(※)を参照すると、「手を繋ぐ」「ハグ」までは許すケースが多く、中には「キス」までOKにするカップルもいました。人によって定義はさまざまですが、性行為に及んでいないことが一般的な許容ゾーンと見て取れるかもしれません。

※ 2024年5月31日~6月5日と6月24日~7月16日、20~59歳の既婚者377人を対象にウェブ上で実施。

夫婦の最大の大敵「セックスレス」を解消するために不倫に走る既婚者の思考回路は分かりやすいですが、性行為なしのプラトニックな関係を求める人は一体どういった心理状況なのか? SNSなどで、不倫を身近に体験した人の声を調べてみると、「話を聞いて欲しい」「心のより所が欲しい」「パートナーからの愛情が感じられない」「家族としてではなく、自分を異性として扱ってくれる存在が欲しい」「誰かから求められたい」といった思いを抱えていることが多く見られます。人間は誰しも承認欲求を持っています。結婚すると肉体関係を持てるのはパートナーただ一人。その唯一の存在が自分を異性として見てくれなくなると、人は途端に不安に駆られてしまうのかもしれません。

夫婦が崩壊…肉体関係がないと慰謝料請求はできないのか?

心のつながりがない肉体的な不倫に比べて、精神的につながった男女の関係はなかなか関係が解消されにくい傾向にあります。また、肉体関係がないプラトニック不倫は、基本的に法律の不貞行為に当たらないのがこれまた厄介……「普通の不倫よりも残酷」といった声も聞かれます。では、プラトニック不倫をされた側は静かに待つことしか手がないのか?

「アディーレ法律事務所」公式サイトによると、「交際内容が夫婦の婚姻共同生活を侵害し破壊するようなものであれば、不法行為が成立し、慰謝料請求ができる可能性がある」と記載がありました。慰謝料請求にあたり必要となるのは、メール、写真、動画などの証拠です。性行為がないにしても、交際内容が夫婦の婚姻共同生活を侵害し破壊するようなものであるかつ、証拠が十分にそろっている場合は肉体関係を伴う不倫と同程度の慰謝料が認められる可能性もゼロではないようです。

(LASISA編集部)

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