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【MLB】「仕事はまだ終わっていない」ドジャース、パドレス撃破の裏にコービー・ブライアントの名言 指揮官の“秘策”がモチベーションアップに

  • 2024.10.12
地区シリーズ突破を決めたドジャース・大谷翔平(C)Getty Images
SPREAD : 地区シリーズ突破を決めたドジャース・大谷翔平(C)Getty Images

ナ・リーグ地区シリーズの第5戦が11日(日本時間12日)、ドジャースタジアムで行われ、ドジャースが2-0でパドレスに勝利。通算成績を3勝2敗とし、13日(同14日)開幕のリーグ優勝決定シリーズに駒を進めた。同戦を前にドジャースは、NBAのレジェンドであるコービー・ブライアントの名言をモニターに映し出し、モチベーションアップにつなげていたという。地元メディア『ドジャース・ネーション』と『レイカーズ・ネーション』が、それぞれ伝えている。

■2009年のNBAファイナルにさかのぼる

2勝2敗で迎えた第5戦。決戦を前にして、デーブ・ロバーツ監督はモチベーションアップに“秘策”を用意した。
ドジャースのクラブハウス内のモニターに大きく映し出されていたのは、NBAのスーパースター、故コービー・ブライアントの名言だった。「JOB’S NOT FINISHED KOBE BRYANT(仕事はまだ終わっていない)」。
この言葉の背景は2009年のNBAファイナルにある。レイカーズはマジック相手に2連勝スタートを切った。圧倒的優位に立ったが、コービーは険しい表情。メディアから「何が不満なのか」と問われると、「喜ぶべきことなどあるのだろうか。仕事はまだ終わっていない。私はそう思う」とコメントした。
以来、この言葉はアスリートが肝に銘じるべき言葉として浸透。目前の課題を一つひとつクリアすべき時、教訓として用いられるようになった。

■2020年にも使用しWS制覇へつなげる

ロバーツ監督がコービーの言葉を借りるのは、今回が初めてではない。2020年シーズンの春季キャンプでは、ドジャースの選手たちに対して「夢とは旅そのもの」という名言を伝えている。夢実現に至る過程(旅路)の大切さを強調し、この年のワールドシリーズ制覇につなげていた。
この日、大谷翔平投手は「1番DH」で先発出場したが、4打数無安打3三振に終わった。しかし、先発の山本由伸投手は5回を2安打無失点に抑える好投を披露し、勝利投手になった。山本は地区シリーズ第1戦を託されたものの、3回5失点で降板していただけに、見事にリベンジを果たした格好になった。
コービーの言葉を胸に刻み、大勝負を制したドジャース。2020年の再現が期待される。

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