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【解説】シマエナガの季節がやってきた!”小さなシマエナガ”を見つけるコツは

  • 2024.10.11

今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2024年9月30日〜10月4日ピックアップ分)

大きなクルミ・・見つけちゃった!

Sitakke
撮影:@takuniyoro さん

先週、森を歩いていたら、風が吹くたびに木々が揺れて、その度に木の上から、ドングリがバラバラっと、地面に落ちてきました。アタマを直撃されたらかなり痛そうだったので、なるべくドングリのなる木の下を歩かないようにしたほど、かなりの量のドングリが降ってきます。

ことしは、ドングリだけでなく、クルミやナナカマド、山ぶどうなど、森の木の実が〝豊作〟なのではないでしょうか?
「きょうの1枚」も、そんな大きなクルミにかぶりつくエゾシマリスちゃん!
ことし生まれた子なのか、あどけない顔をして、カラダもやや小さく感じられ、ますますクルミが大きく見えます。
リスがクルミを食べるときには、クルミの殻の縫い合線(つなぎ目)を、少しずつ前歯で削っていって、最後にパカッと割って食べるのですが、クルミが割れるまでにかなりの時間がかかります。
それだけの労力をかけても、やはりクルミは美味しいのでしょうね!

シマエナガを見つける〝コツ〟は?

Sitakke
撮影:@ohayoshimaenaga さん

夏の間、森の奥で家族と過ごしていたシマエナガが、だんだんと山里へ、そして近所の公園にも戻って来つつあるようです。

シマエナガウォッチャーにとっては、待ちに待ったシーズンインですねー!
葉っぱの大きさと、シマエナガの大きさをくらべてみると、あらためてシマエナガの小ささをご理解いただけると思います。

シマエナガの重さはおよそ8グラム、1円玉だと8枚分しかありません。
「1度でいいから、シマエナガを見てみたい…」という方もいらっしゃいますが、そういう方の中には、ごく近くにシマエナガはいるのだけれど、小さすぎて気がつかないという場合も多いようです。

そんな小さなシマエナガを見つけるコツ、それは・・鳴き声で探す、こと!!シマエナガの鳴き声は、「ジュルッ、ジュルッ…」とかなり特徴的ですので、YouTube などで聞いて覚えておくと、姿は見えなくても、「あっ!シマエナガが近くにいるぞ」ってわかるようになり、かなりの確率で見つけやすくなりますよー。

関連:YouTube「北海道かわいい動物チャンネル」知ってる?シマエナガの鳴き声

ピ〜ンと伸ばした〝シッポ〟のワケは?

Sitakke
撮影:@osax.co さん

ほっぺたをパンパンにして、シッポをピ〜ンと伸ばしたエゾシマリスが、岩場を軽やかに駆けていきます。
大雪山では、去年より13日も早い初雪が降り、高い山で暮らす動物たちは、冬眠の準備に大忙し。
そんな躍動感と、エゾシマリスのかわいらしさが、ギュッとつめ込まれたステキなお写真ですね。
エゾシマリスが、シッポをピ〜ンと立てるのにはどんな意味があるのかと、いつも考えてしまいます。

ネコであれば、ご機嫌の良いときや、かまってほしいとき、そして「わたしはここよ!」っていうアピールなどでしょうが、エゾシマリスは?お写真から想像する限り、美味しいごちそうがたくさん見つかって、「やったー!」って感じに見えますね。
この場面では、ネコ同様に〝ご機嫌のとき〟と理解して良いのでしょうね、きっと。

わずか10秒間の〝ツーショット〟映像

Sitakke
撮影:@mfdentowl_mac さん

エゾフクロウだと、つがいがピッタリとくっついて、イチャイチャしている様子を目にすることはあるのですが、「きょうの1枚」は、日本最大のフクロウであるシマフクロウ。

つがいであっても、2羽がぴったりとよりそう姿は、あまり目にしたことがありません。
@mfdentowl_mac さんによると、「右のフクロウが飛んできたら、すぐそばに相方がいたのに気づいて、あらいたの?という瞬間。ほんの10秒ほどでした」とのこと。とっても貴重なお写真…、2羽の表情、羽毛のもふもふ感、そして色合い、すべてが美しいですねー。

まだまだ食べるよ〜っ!〝食欲の秋〟ショット3連発!

Sitakke
Sitakke
Sitakke
撮影:@hko_camera さん

これぞ〝食欲の秋〟ですねー。
ナナカマドの実に夢中になって、次々とほおばっているエゾシマリスのかわいらしいお写真、3連発です!
赤い実と、エゾシマリスの組み合わせは、かわいらしく、また実りの秋の到来を感じさせてくれますね。
ことしは、ドングリや山ブドウなどもそうなんですが、ナナカマドの実も、例年にくらべてひときわ大きくて、数もたくさんついているようです。

ナナカマドは、木が大きくなりすぎず、紅葉や実が美しいことから、街路樹としても利用されます。
ナナカマドの赤い実がたわわに実ってたれ下がり、そこに白い雪が降り積もった様子は、北海道を象徴する美しい風景のひとつかもしれません。教科書にも載っていた「しろばんば」などの作品知られる、旭川生まれの作家・井上 靖さんは、その、雪をかぶった冬のナナカマドを、〝赤い実の洋燈(ランプ)〟と表現していらっしゃいます。
旭川市が100年を迎えた年に書かれた、文学碑にも刻まれているとってもステキな詩です、ご興味のある方は、以下に。

私は十七歳のこの町で生れ
いま、百歳の、この町を歩く。

すべては大きく変わったが、
ただ一つ、変わらぬものありとすれば
それは、雪をかぶったナナカマドの、
あの赤い実の洋燈(ランプ)。

一歩、一歩、その汚れなき光に、
足許を照らされて行く。

現実と夢幻が、
このようにぴったりと、
調和した例を知らない。

ああ、北の王都・旭川の、
常に天を望む、凛乎たる詩精神。

それを縁どる、
雪をかぶったナナカマドの、
あの赤い実の洋燈(ランプ)。
〈出典:旭川市内にある井上靖文学碑に記されたものから〉

文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa

インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクトでは、フォローしていただいた方に、北海道の動物たちのかわいい写真を、月〜金曜日の毎日、インスタグラムで配信しています。

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