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寄せ植えでも大活躍のカラーリーフ、ヒューケラの育て方・増やし方など詳しく解説

  • 2024.10.11

赤やオレンジ、黄色、黒、シルバー、ブロンズ、斑入りなど、品種によってさまざまな葉色が揃うヒューケラ。表情豊かなカラーリーフプランツとして、人気の高い植物です。ここでは、ガーデンのバイプレイヤーとして存在感を発揮する、ヒューケラの魅力や育て方のポイントなどについてご紹介します。

ヒューケラの基本情報

ヒューケラ
Helen Liam/Shutterstock.com

植物名:ヒューケラ
学名:Heuchera
英名:coralbells
和名:ツボサンゴ(壷珊瑚)
その他の名前:コーラルベル
科名:ユキノシタ
属名:ヒューケラ(ツボサンゴ)
原産地:北アメリカ
分類:宿根草(多年草)

ヒューケラは、学名のHeucheraからそのように呼ばれていますが、日本では「ツボサンゴ」(Heuchera sanguinea/ヒューケラ・サンギネア)の名前で古くから愛されてきました。ユキノシタ科ヒューケラ(ツボサンゴ)属の植物で、原産地の北アメリカには、50種以上が分布しています。草丈は20〜50cm、常緑の多年草で、冬が来ても地上部を枯らすことなく、一年を通して瑞々しい葉姿を保ちます。

ヒューケラの花や葉の特徴

ヒューケラ
gibleho/Shutterstock.com

園芸分類:草花
開花時期:5〜6月
草丈:20〜50cm
耐寒性:強い
耐暑性:普通
花色:赤、白、ピンク、緑
葉色:緑、赤、黄、オレンジ、赤紫、黒、シルバー、ブロンズ、斑入りなど

ヒューケラの魅力は、なんといっても葉色のバラエティーが豊富なことでしょう。カラーリーフプランツとして愛されており、グリーンの葉、グリーンに白の斑が入る葉(斑の入り方も品種によってさまざま)、赤葉、黄色葉、オレンジ葉、ワインレッド葉など、多様な品種が出回っています。そのため、新品種が発売されるのを楽しみにしているコレクターも多いんですよ! 多様な葉色を組み合わせて、シックなカラーリーフガーデンを楽しむ人も増えています。

葉が注目されがちなヒューケラですが、じつは素朴で美しい花を咲かせることでも知られています。開花期は5〜6月で、細い花茎を20〜50cmほど、すらりと伸ばした先に、穂状になった小さな花が次々と咲いていきます。花色は、赤、ピンク、白、緑などがあり、株が充実すると花茎をたくさん立ち上げて咲くので、開花期には花壇を豊かに彩ってくれます。花弁に見えるのは、じつは萼片で、実際の花弁はその中にある小さな白い部分。和名の「ツボサンゴ(壺珊瑚)」は、サンゴのように細い花茎を伸ばして、壺形の花を密に咲かせる花姿に由来するとされています。

ヒューケラの主な品種

ホームセンターや園芸店でよく見かける定番品種から、直射日光や暑さに強い品種、斑入りのレア品種など、じつに多種多様で、毎年の新品種発表を楽しみにしている収集家もいるほど。エキゾチックな雰囲気も漂わせる美しい葉色は、ガーデナーの所有欲を満たしてくれることでしょう。ここでは、主な品種をご紹介します。

‘グリーンスパイス’

ヒューケラ グリーンスパイス
Anna Gratys/Shutterstock.com

シルバーの葉を縁取るようにグリーンが入り、なおかつ赤い葉脈がはっきりと出る、人気品種です。秋冬になると赤く紅葉するため、季節の変化も楽しめます。‘アメリカーナ’の選抜品種です。

‘サンライズフォール’

ヒューケラ サンライズフォール
Anna Gratys/Shutterstock.com

明るいゴールドリーフに、赤いスポットが入る品種です。半日陰にも耐え、暗い場所を明るく彩るのに一役買ってくれます。カエデ形に整う、美しい葉のフォルムにも注目を。花色は白。

‘グレープソーダ’

ヒューケラ グレープソーダ
Anna Gratys/Shutterstock.com

春に出る新芽は、ハッと目を引くほど発色の美しい赤。季節が進むとピンクを帯びて、やがては落ち着いた紫色へと変化していきます。花色はピンクで花上がりがよく、花茎は短めです。

‘キャラメル’

ヒューケラ キャラメル
Ole Schoener/Shutterstock.com

春に芽吹いた頃は明るいオレンジ色で、庭にインパクトを与えます。季節が進むとやや黄色味が強くなり、秋にはキャラメル色へと変化。大株に育てやすく、立派な草姿を楽しめます。

‘パプリカ’

ヒューケラ パプリカ
Anna Gratys/Shutterstock.com

春に芽吹いた頃はオレンジ色で、季節の移ろいとともに黄色、赤へと変化して楽しませてくれます。花色は淡いピンク。どの季節もカラフルなので、庭のアクセントに重宝します。

‘ミッドナイトローズ’

ヒューケラ ミッドナイトローズ
Anna Gratys/Shutterstock.com

濃いブロンズ色の葉に、ピンクの斑がスプラッシュ状に入る姿が個性的。葉がたくさんついて大きく育つと、斑がよりはっきりと目立ってきます。花色は黄褐色で、葉とのコントラストも美しい、コレクターズアイテム。

「ドルチェ」シリーズ

一年を通して葉色の変化を楽しめるローメンテナンスなヒューケラ。一般的なヒューケラは半日陰の涼しい環境を好みますが、「ドルチェ」シリーズは直射日光や暑い環境でも育つ強い品種が選び抜かれ、さまざまな葉色のヒューケラが登場しています。

ヒューケラの栽培12カ月カレンダー

開花時期:5〜6月
植え替え適期:3〜4月
肥料:3〜4月、10〜11月
入手時期:2月下旬~6月中旬、9月上旬~11月下旬(品種による)
植え付け時期:3〜4月

ヒューケラの栽培環境

ヒューケラ
Alina Kuptsova/Shutterstock.com

日当たり・置き場所

【日当たり/屋外】ヒューケラが機嫌よく育つ環境は、日向〜半日陰の場所です。夏場に強い直射日光にさらされると、葉焼けして美観が損なわれる原因になるので注意しましょう。特に、斑入り種や淡色系の品種は葉焼けを起こしやすい傾向にあるようです。そのため、鉢植えで栽培する場合は、夏場は涼しい半日陰に移動するほうが無難。庭植えの場合は、午前中のみ光が差す東側か、落葉樹の足元など、緑陰でチラチラと光が差すような場所が向いています。ただし、耐陰性があるとはいうものの、暗すぎる場所では生育が悪くなり、花も咲かなくなるのでご注意を。

【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。

【置き場所】水はけのよい土壌を好みますが、常にじめじめした環境では生育が悪くなります。庭植えにする場合は土壌改良資材を投入し、盛り土をするなど水はけのよい環境に改善するように努めましょう。

耐寒性・耐暑性

寒さに強い性質のため、特別な防寒対策などは不要ですが、心配であれば冬はバークチップやワラ、腐葉土などでマルチングをしておくとよいでしょう。品種改良により耐暑性のある品種も増えてきていますが、品種により暑さを苦手とするものもあります。鉢植えの場合、夏は直射日光の当たらない場所へ移動させましょう。

ヒューケラの育て方のポイント

ヒューケラの花
Anna Minsk/Shutterstock.com

ヒューケラは多年草に分類される、ライフサイクルの長い植物です。そのため、何年も長くつきあっていくつもりで庭に取り入れましょう。ここでは、ヒューケラを育て始める際に知っておきたい、適切な栽培環境について解説します。

用土

【地植え】

落葉樹の足元など半日陰の環境を選びましょう。水はけをよくするため、植える場所に腐葉土をすき込んでおきます。

【鉢植え】

赤玉土(小粒4)、鹿沼土3、腐葉土3の割合でブレンドし、水はけと水もちのバランスのとれた土を利用するとよいでしょう。あらかじめ草花の栽培用に配合された培養土を利用してもOK。初心者なら市販の培養土を使うほうが手軽です。

水やり

水やり
Ivanko80/Shutterstock.com

【地植え】

根張りがよくなり茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。成長して大きな株になると比較的乾燥に耐え、湿気の多い環境はかえって苦手。根付いた後は、乾燥が続いて株が水を欲しがっているサインを出していたら、たっぷりと水やりをしましょう。

【鉢植え】

日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、水がすぐにぬるま湯になって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。

肥料

肥料
Singkham/Shutterstock.com

ビギナーの場合、緩効性化成肥料を常備しておくのがおすすめです。植物への汎用性が高く、ニオイがしないため扱いやすいのがメリット。開花期に与える液肥は、開花促進を目的とした配合の製品を選ぶのがおすすめです。

鉢栽培、コンテナ、プランター栽培ともに、3〜4月と10〜11月に、追肥として緩効性化成肥料を株の周囲にまいて株の勢いを保ちます。コンテナやプランターなど大きめの容器で栽培している場合は、花茎が上がってきた頃から開花が終わるまで、10日に1度を目安に液肥を与えるとよいでしょう。夏の高温期に肥料成分が残ると株が弱ることがあるので、夏は肥料を切らして管理するのがポイントです。

注意する病害虫

【病気】

うどんこ病が発生することがあります。うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放任するとどんどん広がって光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用のある殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。

【害虫】

カイガラムシが発生することがあります。カイガラムシの体長は2〜10mmほど。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと株を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。

ヒューケラの詳しい育て方

ここからは、ヒューケラの日々のお手入れや管理方法、増やし方などを解説します。ここまで読めばヒューケラの育て方のポイントが理解できますよ!

苗の選び方

蒸れや病気による傷みがなく、節間が短くがっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。

植え付け

ヒューケラの植え付け
BOKEH STOCK/Shutterstock.com

ヒューケラの植え付け適期は、3〜4月です。

【地植え】

植える場所は半日陰の環境で、水はけをよくするために腐葉土などをよく混ぜておきます。植え付け後はたっぷりと水やりをしておきましょう。

【鉢植え】

鉢の大きさは、5〜7号鉢に1株を目安にするとよいでしょう。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。ヒューケラの苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下までを目安に、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら用土を足していくのが植え方のコツです。最後に、鉢底からたっぷりと水が流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOK。美しいカラーリーフの品種を選ぶと、開花期以外も脇役として活躍します。

花がら摘み

終わった花がらは早めに摘み取りましょう。種子をつけると育成のために養分が使われ、株が消耗して勢いが衰え、花も咲かなくなるので、まめに摘み取るのがポイント。また、ヒューケラは、花を咲かせる時期に地際から花茎を長く伸ばし、その先に小さな花を多数咲かせます。花がほぼ咲き終わったら、花茎を根元から切り取っておきましょう。

種まき

ヒューケラの種まき適期は、3〜5月上旬か、9〜10月です。発芽適温は15〜20℃。種子が細かいので、ピートバンなどに播いて水切れに注意しながら管理を。発芽後は、間引きながら育成し、草丈が5〜10cmほどになったら黒ポットに鉢上げして、さらに育苗を続けましょう。本葉が増えてしっかりと締まった苗に成長したら、植えたい場所に定植します。

剪定・切り戻し

枯れた葉があればその都度摘み取って整理し、常に株まわりを清潔に保ちます。風通しが悪くなると株が蒸れたり、病害虫が発生しやすくなるので、茎葉が混み合いすぎている場所があれば、切り取って整理しましょう。

植え替え

ヒューケラの植え替え
Linda George/Shutterstock.com

ヒューケラの植え替えの適期は、3〜4月です。ヒューケラはライフサイクルの長い植物で、株が年々大きくなっていきます。その成長に合わせて、適した植え替えのメンテナンスが必要です。

【地植え】

3〜5年を目安に株を掘り上げて植え替えましょう。大株に育っていたら、2〜3芽つけて根を切り分け、株分けをすると株が若返ってその後の生育がよくなります。株数が増える分、数カ所に場所を分けて植え込んでもいいですね。新しい植え場所に根鉢より一回り大きな穴を掘り、腐葉土をすき込んで水はけをよくしておきます。元肥として緩効性化成肥料を散布して、スコップなどで用土によく混ぜ込んでから移植するとよいでしょう。

【鉢植え】

順調に生育していれば株が大きくなって鉢が窮屈になってしまうので、1〜2年に1度を目安に植え替えましょう。植え替えの際は、土が乾いた状態で行うと作業がしやすくなります。以前植えていた鉢よりも一回り大きな鉢を用意するか、根鉢をくずして一回り小さくして同じ鉢に植え直します。用土は新しいものを使うとよいでしょう。株が大株に成長していたら、植え替えと同時に株分けしてもかまいません。

夏越し

真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、鉢植えは涼しい半日陰へ移動させたり、朝夕2回の水やりを欠かさずに。地植えの場合も、水がすぐぬるま湯になって株が弱ってしまうのを防ぐために、朝か夕方の涼しい時間帯に水やりを行いましょう。また、夏の高温期に肥料成分が残ると株が弱ることがあるので、夏は肥料を切らして管理するのがポイントです。

冬越し

霜がつくと葉の色が悪くなることがあるため、鉢植えの場合は軒下や日向へ置くとよいでしょう。基本的には寒さに強い性質のため、特別な防寒対策をしなくても冬越しは可能ですが、心配であれば冬はバークチップやワラ、腐葉土などでマルチングをしましょう。強い寒さに遭うと地上部が枯れることもありますが、寒さには強いので翌春には再び新葉を展開し、成長していきます。

増やし方

ヒューケラの増やし方
Tom Viggars/Shutterstock.com

「植え替え」の項目でご紹介したように、株分けをして増やすことができます。大株に育ったら、株を掘り上げて土を落とし、2〜3芽つけて根を切り分ければ、その分株の数も増えるというわけです。株分けは、植え替え適期の3〜4月のほか、9〜10月にも行えます。特に大株に育つと、存在感が大きくなりすぎて持て余してしまうこともあるのではないでしょうか。株を小分けにすることで、株が若返って再び勢いよく生育するメリットもあります。

ヒューケラは、挿し芽で増やすことも可能です。挿し芽の適期は6月か9月。勢いのある茎葉を切り取り、清潔な挿し木用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した茎葉(挿し穂)を挿しておきます。水切れしないように管理すると、しばらくすると発根するので、黒ポットなどに植え替えて育苗を。株が大きくなったら、植えたい場所に定植します。挿し芽のメリットは、採取した株のクローンになることです。

もちろん、種まきでも増やせますよ! 古くから日本に流通してきたツボサンゴなどを選ぶとよいでしょう。発芽適温は15〜20℃で、3〜5月上旬か、9〜10月が種まきの適期です。種子が細かいので、ピートバンなどに播いて水切れに注意しながら管理を。発芽後は、間引きながら育成し、草丈が5〜10cmほどになったら黒ポットに鉢上げして、さらに育苗を続けましょう。本葉が増えてしっかりと締まった苗に成長したら、植えたい場所に定植します。

ヒューケラ栽培のよくあるお悩み

ヒューケラ
BOKEH STOCK/Shutterstock.com

徒長(わさび茎)状態になった時の対処法

植え付けてから数年経過すると、茎が立ち上がって草姿が乱れてきます。この、地表から茎が伸びた状態をわさび芽やわさび茎と呼びます。わさび茎の状態になった際は、露出した茎の部分を埋めるようにバークチップや腐葉土を使って土寄せをするか、わさび茎が埋まるように植え替えて、バランスのよい株姿にしましょう。植え替えをする場合は春か秋に行います。なるべく根を触らないように掘り上げ、株の状態・形状によっては株分けをし、成長点が地表に出る位置で植えます。ヒューケラの成長点は根と茎の境目にあり、そこから新しい葉が生えてくるため、成長点を地中に埋めないようにしましょう。

枯れる原因と対処法

ヒューケラ
butterfly’s dream/Shutterstock.com

ヒューケラが枯れる原因は、過剰な水やりや日照不足、乾燥、風通しの悪さなどが考えられます。特に高温多湿で風通しが悪いと、病害虫の発生につながりやすくなります。ヒューケラを健康に育て、美しい葉を鑑賞するためには、適度に日が当たり、風通しの良い環境で管理することが大切です。鉢植えの場合は株と株の間が狭くなりすぎないように注意し、5〜7号鉢に1株を目安に植え付けましょう。また、強い寒さに遭うと地上部が枯れることもありますが、心配はいりません。ヒューケラは寒さに強いので翌春には再び新葉を展開してくれます。

ヒューケラの寄せ植え

ヒューケラは品種により花色や葉形のバリエーションが豊かで、基本的に一年中美しい葉を楽しめることから、寄せ植えやハンギングバスケットの名脇役でもあります。寄せ植えは同系色でまとめると統一感が出てより美しく仕上がりますが、ヒューケラは葉色が豊富に揃うため、メインの花とマッチする葉を見つけやすいのも嬉しいポイント。また、葉の形状や質感もさまざまあるので、主役を引き立ててくれるクッションのような役割として添えると、寄せ植えに奥行きや個性を創出してくれ、魅力ある作品が仕上がります。

ヒューケラの種類豊富な美しい葉で彩りあふれる庭を楽しもう

ガーデンのヒューケラ
claire norman/Shutterstock.com

ヒューケラは耐陰性を持つ園芸初心者でも育てやすい植物で、明るく彩るカラーリーフプランツとして庭で存在感を発揮してくれます。和風・洋風問わず庭に溶け込み、初夏に咲く花も愛らしく、季節感も味わえる育てやすい植物です。ここで詳しくご紹介した栽培方法を参考に、庭やベランダ、花壇に寄せ植え、ハンギングバスケットなどを楽しんでみてはいかがでしょうか。

Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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