月7万円の食費を1.5万円に減らせたリアルな成功例！ 『ふたりで月1.5万円ごはん』から学ぶ節約と健康の両立術

物価高が続く中、スーパーマーケットで「こんなに高かったっけ？」と驚くことが増えた。食費を見直す必要があると感じている人も多いのではないだろうか。そんな時に手に取りたいのが、コミックエッセイ『節約初心者でもできた！ ふたりで月1.5万円ごはん』（なちゃ：著、こいしゆうか：漫画/KADOKAWA）だ。本書は、食費を抑えるコツや、簡単で栄養バランスの取れた節約レシピを紹介している。

独身時代には月に7万円もの食費をかけていた著者が結婚を機に自炊に挑戦し、夫婦ふたりの食費を月1.5万円に抑える節約生活をスタートさせた。当初は料理も節約も初心者で、うまくいかないことばかり。安い食材を買い込み、結局使い切れずに腐らせたり、冷蔵庫が整理できずに「魔窟」と化してしまう…これらの失敗談に身に覚えがある人も多いだろう。だからこそ、彼女の試行錯誤を経た節約術には説得力があり、「自分にもできるかも」とやる気を引き出してくれる。

節約を成功させるための最大のポイントは「買い物の仕方」だという。著者は週に一度、1週間で使い切れる食材を約3000円でまとめ買いするという方法を実践している。本書には、実際に購入した食材のリストが金額付きで紹介されており、具体的なイメージが湧きやすいのが嬉しい。帰宅後に1週間分の食材で献立を考える習慣も、目から鱗のアイデアだ。毎日の献立をその日のノリで作っている筆者にとって、すぐに取り組みたい習慣である。さらに、すぐに実践できる献立例や簡単なレシピも掲載されており、料理初心者にも優しい内容だ。

本書のもうひとつの魅力は、節約と健康の両立に焦点を当てている点だ。著者は食生活アドバイザーの資格を持ち、栄養バランスを考慮したレシピを提案している。驚くべきことに、自炊を続けることで著者自身も10kgの減量に成功したという。本書を読めば、節約だけでなく、健康的な食生活を送るためのヒントも得ることができるだろう。

節約術を学びながら、健康を意識した食事も楽しみたい方にとって、本書はまさに理想のガイドブックだ。

文＝ネゴト / Micha