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ミュウミュウが「アート・バーゼル・パリ」とコラボレーション。特別展覧会「Tales & Tellers」をパリで開催

  • 2024.10.11

ミウッチャ・プラダの才能、献身、そして思考がファッションの枠を遥かに超えていることは、多くの人が知るところだろう。比類なきデザイナーであり、信念を持ったフェミニストであり、芸術をこよなく愛する彼女は、女性同士の連帯や絆といったコンセプトを高尚に扱う方法を心得ている。

その例えに挙げられるのが、2011年に始動したミュウミュウMIU MIU)のショートフィルムプロジェクト「Women’s Tales(女性たちの物語)」だ。国際的に活躍する女性映画監督を迎えて展開するこのプロジェクトでは、“21世紀の女性らしさ”を問う短編映像作品を紹介しており、今年8月末にはヴェネチア国際映画祭にてラウラ・シタレラ監督による『エル・アフェール・ミュウミュウ』(2024)をその第28弾として発表した。また、2021年からはショーに若き女性アーティストによるインスタレーションやモーションイメージを取り入れるなど、ランウェイを対話の場として進化させてきた。

そんなミウッチャ率いるミュウミュウは今年、アート・バーゼル・パリのパブリックプログラム公式パートナーとして、特別展覧会「Tales & Tellers」を企画。フランスの経済・社会・環境評議会本部であり、ミュウミュウのコレクションが毎シーズン発表されるイエナ宮にて、女性映画監督によるビデオやインスタレーション、トークセッションをフィーチャーした大規模なイベントを、10月16日から20日(現地時間)まで一般公開する。

展覧会の企画を手がけるのは、バルセロナ現代美術館の館長であるエルヴィラ・ディアンガニ・オセと、2025年春夏ショーの演出で話題を呼んだ現代美術家のゴシュカ・マクガ。参加アーティストには、アニエス・ヴァルダ、ゾーイ・カサヴェテス、エイヴァ・デュヴァーネイ、マティ・ディオプ、さらにクロエ・セヴィニーが名を連ねる。

「Tales & Tellers」は、ミュウミュウのスタイルを形作ってきた無数の物語を一堂に集約したようなイベントだといっても過言ではない。一連のプロジェクトについて、ミウッチャは次のように振り返っている。

「私はもう何年も前から、女性の問題に関する展覧会をやりたいと思っていたのですが、世には数え切れないほどのグループや視点、思想、宗教、理論、文明があります。今日、ファッションにおいても政治においても本当に難しいのは、その膨大さを把握することです。今、世界を読み解くことはほとんど不可能だと言えるでしょう。それでも、そんな世界を捉えようとするこのプロジェクトは、私の映画への情熱から派生したものです。映画は私のカルチャーを形成したものですから、できる限り早く、映画に関係する何かをしようと思いました。『Women's Tales』プロジェクトでは、才能ある女性監督たちのためのプラットフォームを築き、彼女たちの視点を通して女性らしさや虚栄、そしてそれらが今日意味することについての会話をスタートさせたのです」

※トークセッションやガイドツアーへの参加はMiumiu.comから。

Text: Sylvia Jorif Adaptation: Motoko Fujita

From VOGUE.FR

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