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「濃厚・甘い・濃密!」なぜ北海道産のさつまいもは甘いのか?新たな可能性広がる

  • 2024.10.10

激しいトレーニングの後に…

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カバンから取り出したのは、さつまいも!

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秋の味覚・さつまいもは九州や本州が産地のイメージですが、今、北海道産が注目されています。

連載「じぶんごとニュース」

札幌市豊平区のパーソナルジム・アールフィジオラボ中の島店では、さつまいもとトレーニングの相性の良さから、利用者に摂取をすすめています。
さつまいもを食べていた利用者は、「筋トレは食事制限が入る。さつまいもは満腹感が得られて、食物繊維もとれて、甘いものを食べたくなるのもカバーできる」と話していました。

理学療法士の高橋大翔トレーナーは、さつまいもとトレーニングの相性について、こう話します。
「筋肉を大きくするためには栄養を補給していきますが、腸内環境が悪いと、摂取した糖質やたんぱく質が栄養として体に行かない。さつまいもは食物繊維をしっかりとれる糖質です」

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利用者からも、「さつまいもを食べたほうがいいか」「間食に干し芋はどうか」という質問が増えているといいます。

意外なところでも注目されている、秋の味覚さつまいも。
肌寒くなってきたこの季節に、恋しくなる人も多いのではないでしょうか。

スーパーマーケットでも人気高まる

さつまいもの研究も進み、品種はここ20年でおよそ2倍に。
今ではスーパーで好みの品種を選ぶ買い方が定番です。

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コープさっぽろソシア店に買いものに来ていた人は、「おすすめはシルクスイート。柔らかいし甘い」「いろいろな品種があるから、選ぶのが楽しい」と話していました。

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このスーパーでは、2018年から焼き芋の売り場を広げたといいます。
阿部祐次店長は、「価格的にも安価な値段で買えるため、買いやすいと好評をもらっています。最初から比べると売り上げは1.5倍になっています。20代が購入することが多くなってきていて、デザート感覚で買う人が多いです」

昔から親しまれてきた、「焼きたてほくほく!」だけではなく、さつまいもの楽しみ方は、今やさまざまです。## さつまいもの楽しみ方はさまざま

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恵庭の焼き芋店「imoimo(いもいも)」。
ここでは、年間およそ8トンのさつまいもが色々な姿に大変身。

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表面をパリパリに焼き上げた、「焼き芋クリームブリュレ」に…

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焼き芋ブリュレと焼き芋ペーストが乗った 人気No.1の「焼き芋ブリュレアイス」!

店を訪れた人は、「濃厚・甘い・濃密!」「アイスとよく合う」と笑顔を見せていました。

北海道でさつまいもが人気!

実は、さつまいもの年間購入数量・全国トップは、北海道。
全国平均を、1キロ以上も上回ります。

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さつまいもアンバサダー協会の奥野靖子さんは、北海道のじゃがいも文化でホクホクした食味への慣れが、さつまいもの人気につながっていると分析します。

しかし取材した9月には、スーパーの店頭に並ぶものはほとんどが道外産。
道産のものは見当たりません。

そんな中…道産さつまいもがさらにおいしく!!
いま新たな可能性が広がっています!

北海道産のさつまいもが「甘い」理由

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石狩の新篠津村の、高田興一さんの畑では、今シーズンの収穫が始まっています。

サッカー場およそ3個分の2.3ヘクタールの広さで、3年前から本格的にさつまいもの栽培を開始しました。

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高田さんは「北海道でもさつまいもを作りやすい気候になってきました。新しい産地を探しているということを、さつまいもに携わる方々から聞いたことがきっかけ」と振り返ります。

採れたてのさつまいも。

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「農産物を、作って食べる専門」だという、高田家で定番の食べ方は、天ぷらです。
ホクホクで、甘い!

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実は道内のさつまいも作付面積は、ここ3年で4倍に急増しています。
食品加工研究センターの吉川修司部長によると、北海道のサツマイモの特徴は、「甘い」ことと、「水分が多い」ことだといいます。

冷涼な地域で育てることが難しかった、さつまいも。
品種改良や温暖化により、北海道でも育つようになり、「寒暖差」が甘くなりやすい性質を生み出しているということです。

道内でさつまいもの食文化を根付かせようと、6月には、生産者や加工業者、流通業者などで構成するプロジェクトが発足。
道内のさつまいも文化は今後加速しそうです。

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高田さんは、「『北海道でさつまいも作る』というと、これまでは『何を言っているんだ』という感じだったが、『北海道でもさつまいもが作れる』ということを、たくさんの方々に知っていただいて、産地として認知されることを願っています」と話していました。

北海道産さつまいものこれから

実は、さつまいもはとてもデリケート。高田さんは、とれたてのものは表面に傷がつきやすく、「赤ちゃんの肌のようだ」と話していました。
そのため課題もあります。

「さつまいも北海道プロジェクト」の對馬貴子さんによると、デリケートな、とれたてのさつまいもを扱うには、専用の洗浄機や保管庫が必要ですが、北海道にはまだ限られた数しかないということです。
デリケートなさつまいもを受け入れる体制づくりも必要になります。

北海道産のさつまいもは、10月中旬ごろからスーパーにも並び始めるということです。

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心とおなかを満たす、道産さつまいも。

挑戦はまだまだ続きます。

連載「じぶんごとニュース」

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容はHBC「今日ドキッ!」放送時(2024年9月30日)の情報に基づきます

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