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水族館で出会いたい、水の生き物図鑑 〜サメ編〜

  • 2024.10.11
ネコザメ、アカシュモクザメ、ジンベエザメ、ツマグロ

イヌザメ

犬みたいにおとなしい水族館でよく見かけるサメ

イヌザメ
海底で這うようにエサを探す様子が、犬が地面のにおいを嗅いでいる姿に似ていることから命名。体長1mほどで飼育しやすいので、水族館でもよく飼育展示されている。幼魚の頃は黒と白の縞模様で、成魚になると灰色1色に。

ネコザメ

正面からはネコに見える

ネコザメ
かわいい顔をしているが実は怪力。別名サザエワリ、硬いサザエの殻も噛み砕く、頑丈な顎と歯を持つ。最大1.2mほど、南日本から台湾にかけて、東シナ海や太平洋に生息。浅瀬に住み、岩場を好む。ドリル形の卵が特徴的。

スモールスポテッドキャットシャーク

やすりのようなサメ肌に大きな目を持つ小型サメ

スモールスポテッドキャットシャーク
体長60cmほどのトラザメの仲間。北東大西洋、地中海に分布し、サンゴ礁や砂底、泥底などで暮らす。卵に付いたヒゲを海藻に引っ掛けて流されないように産みつける。卵は塩漬けなどにして、食用に利用されている。

ノコギリザメ

押しても引いても切れない長く突き出たノコギリ

ノコギリザメ
頭の先端部分の両側にたくさんのトゲが生えている。ノコギリ部分は砂の中の獲物を見つける時に使うほか、振り回して獲物を気絶させたり、小魚や甲殻類を押さえ込んで食べたりする。やや平たい体つきで体長最大1.5mほど。

オオセ

カモフラ柄とフサフサの突起で擬態

オオセ
明るい浅瀬に生息。ヒゲ状の突起がゆらゆらとした海藻やサンゴのよう。鮮やかな斑点や模様でゴツゴツした岩のように周囲に溶け込む。獲物が近づくと大きな口で呑み込み、歯も鋭く噛みついたら放さない。体長1mほど。

アブラツノザメ

蒲焼きや刺し身、フライ、サメの中で一番おいしいらしい

アブラツノザメ
比較的寒い海域に暮らし、日本では北海道や東北に多い中型のサメ。灰色から褐色で白い斑点がある。背ビレの先端にトゲがあり、弱い毒を持つ。回遊魚で、群れを作ることも。青森では縄文時代から食べられていた伝統食。

トラフザメ

泳ぎは苦手、体の半分が尾ビレ

トラフザメ
ほとんどの時間を海底で休んで過ごす底生性のサメ。回遊性のサメやマグロに比べて体のバランスが悪く、泳ぎの効率が悪いとされている。大きな胸ビレを足のように体を支えるために使う。成魚はヒョウ柄で、幼魚は縞模様。

クロヘリメジロザメ

スラッとしたイケメン、ヒレの縁の色で見分ける

クロヘリメジロザメ
メジロザメの仲間はよく似ているが、見分けるポイントが比較的細長い体つきとヒレの色。最大3mほど。イカやタコのほかに、イワシなどの魚を食べる。群泳する魚を群れで取り囲み、狩りをする姿も見られる。

ネムリブカ

海底で眠っているように潜む

ネムリブカ
熱帯および亜熱帯のサンゴ礁に暮らし、海底や岩の隙間で休んで過ごし、夜になると活発に動き、狩りをする。狭いサンゴの間を巧みに泳ぎ回る。泳ぎ続けなくても、水を吸い込んで呼吸ができる。体長1.5mほどの中型。

アカシュモクザメ

目と鼻が両端に付くハンマーヘッドシャーク

アカシュモクザメ
頭部がシュモク(木づち)に似ていることから命名。大型で広い視野を持ち、においにも敏感。生体電流を感知する能力に優れ、海底の砂の中に潜む生物を捕食する。成長段階や季節で生息域を変え、回遊。数百匹で泳ぐ群泳も。

シロワニ

鋭い歯と大きな口の強面(こわもて)。実はおとなしい性格

シロワニ
口を開けたまま泳ぐので、釘のように細長い歯が恐ろしいが、性格は温和。海面で息継ぎして空気を胃に取り込み、うきぶくろ代わりにできるので泳がなくても水中で浮かぶことができるという特殊な能力を持つ。体長3mほど。

ツマグロ

海底の色と溶け込むカモフラージュが得意

ツマグロ
ヒレの先端が黒いのは、周囲や海と馴染ませて体の輪郭をぼかして見つかりにくくする視覚効果がある。サンゴ礁やその周辺の浅海にも侵入してエサを探す。体長1.5mほど。ヒレの先が白銀色のツマジロは体長3mにも。

ジンベエザメ

水族館でもダイニングでも人気。魚類最大、世界一大きなサメ

ジンベエザメ
体長60cmほどで生まれ、10mほどに成長。野生下では最大20mの報告も。その寿命や繁殖については不明。巨体ながら食べているのはオキアミなどのプランクトンや小型のエビやイカなど。口から吸引してエラから水を排出する。

©アクアワールド茨城県大洗水族館 ©海遊館(ジンベエザメ、アカシュモクザメ) ©島根県立しまね海洋館アクアス(ネムリブカ) ©Satoshi Nagare(スモールスポテッドキャットシャーク)

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