玉森裕太が沼らせ力を発揮、ミステリアスさを感じる役どころで注目＜あのクズを殴ってやりたいんだ＞

【写真】ぬいぐるみを頬に寄せた姿がかわい過ぎる海里(玉森裕太)

奈緒が主演、Kis-My-Ft2・玉森裕太が共演する新火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)。第1話が10月8日に放送され、玉森が金髪姿で挑んだ謎多き海里に「沼る」の声が相次いだ。(以下、ネタバレを含みます)

完全オリジナルで描くガチンコボクシングラブコメディー

同ドラマの主人公は、結婚目前に“クズ”な彼氏の浮気が発覚して破局。そんな人生どん底のタイミングで金髪の謎の男に出会い、それをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ！」と自分を変えるためボクシングを始めることに。ボクシングも恋愛も、痛くても立ち向かいぶつかり合う、ボクシングラブコメディーとなる。

奈緒は、真面目で真っ直ぐな性格を持つ29歳の主人公・佐藤ほこ美を、玉森は、昼はカメラマンとして働き、夜はバーテンダーのアルバイトをしている金髪の謎の男・葛谷海里を演じる。

ほこ美は優しい海里に“落ちる”寸前…

何とも刺激的なドラマタイトルだが、その“クズ”とは、結婚式当日に逃げ出したほこ美の彼氏のことを指すものなのか、はたまた別の誰かなのか。そんな思いとともに物語がスタートすると、結婚式当日に彼氏に逃げられたほこ美を優しくフォローする海里にキュンとする展開に。

結婚式の費用を全額立て替えたほこ美のためにひと肌脱いだ後、そのお礼がしたいと言うと、なじみの屋台ラーメンを提案。そこで、にんにく増しを注文したことにほこ美が勝手にドキドキしていると、「このあとのこと、なんか想像したでしょ？」と小悪魔的なせりふがスルリと出てきた。さらに、ほこ美の口元の汚れを自分のハンドタオルで拭いてあげ、その後のゲームセンターでぬいぐるみが二つ取れると、「オソロ(※おそろい)」と一つずつ分け合った。

また、後日、バーを訪れたほこ美にブルームーンというカクテルを作ってあげ、カクテル言葉を「あとで調べて」と言うと、それが「奇跡」「叶わぬ恋」の2つだった。これほどスムーズにドギマギさせられ、さらにキスまでされたほこ美は、案の定、落ちる寸前だった。

二面性を見せた海里を玉森が好演

ところが、ラストでほこ美の思いは覆された。なんと、結婚費用の回収でひと肌脱いだのは、「婚約者から取り戻した分、俺に貢いでくれるかなって」と思っての事だったと明かしたのだ。「クズ…クズ！ 最低！」と叫んだほこ美は、海里を殴ってやるためにボクシングジムに駆け込むというわけだった。

海里を演じる玉森が実にうまかった。キュンとする優しげな雰囲気を醸し出していたのに、大逆転で毒っ気をのぞかせた。ただ、序盤の優しさは“人たらし”というキャラクターに納得もした。そして「こんな子、初めて」というせりふが2度出てきたが、最初はキュンとしたのに、次のときはほこ美のまっすぐさをあざけるような感じだった。

玉森は、同枠で2021年に放送されたドラマ「オー！マイ・ボス！恋は別冊で」にて、同じカメラマンを仕事にする役でも、“子犬系”でヒロインを翻弄していた。今回は打って変わった役でありつつも、優しさと真逆のクズっぽさにも引き込まれて、沼らせる魅力たっぷりだ。また、その後のラストで見せたシャワーシーンでの物悲しげな背中も気になるところ。モテるのにあえて距離を置こうとしているようで、秘密を抱えているミステリアスさも“沼”の理由の一つだ。

「#あのクズ」が世界トレンド1位になる反響となったSNSには、「海里が思ったよりクズだった」「クズだけど沼すぎ」「クズってわかってても沼る」「抱えてる闇が大きそう」「シャワーシーンが切なかった」といった海里への投稿も多く、「海里くん」もトレンド入りした。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部