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【2024年最新】仲野太賀や板垣李光人を超える?! 朝ドラや大河ドラマで注目を浴びた“ネクストブレイク俳優”3選!

  • 2024.12.2

『虎に翼』で“朝ドラ史上最も理想的な夫”を好演し、全国的に人気を博した仲野太賀や、大河ドラマ『青天を衝け』や『どうする家康』などで強い印象を残し、広く知られるようになった板垣李光人。やはり朝ドラや大河は幅広い層の視聴者が欠かさず観ていることが多く、出演がきっかけで、売れっ子俳優への道が開けることも。今回は、そんな朝ドラや大河で注目を浴びた、仲野や板垣に続くことが期待される“ネクストブレイク俳優”の男性編をお届けしよう。

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(C)SANKEI

朝ドラ『おむすび』で愛されキャラを演じた菅生新樹

現在放送中の朝ドラ『おむすび』で、橋本環奈が演じるヒロイン・結の幼馴染みで、野球少年の陽太を演じている菅生新樹。幼いころに結の祖父・永吉(松平健)から結を守るように頼まれ、高校を卒業して結が引っ越すまで、彼女を守ろうと奮闘し続けた陽太。結から家族のように思われていた陽太だったが、本当は結に片想いしていたのに、その気持ちを隠し続けて、最後まで笑顔で結を見送る姿がとても健気だった。

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多くの視聴者から愛された陽太を演じた菅生は、本作への出演で一気に知名度が上がり、“お茶の間の息子”的な存在に。2020年にCM出演した後、2022年から俳優やモデルとして芸能活動を本格的にスタートさせた菅生は、同年のドラマ『初恋の悪魔』へのゲスト出演で注目され、2023年の『凋落ゲーム』では早くも初主演を務めた。

その後も2023年は、『褒めるひと 褒められるひと』『なれの果ての僕ら』『ギフテッド』と順調に出演作を増やし、若手俳優が多く出演した『下剋上球児』に野球部のOB役で出演。『おむすび』につながるようなキャラクターを演じた。2024年に入ってからも、『ぼくの人格シェアハウス』『パーセント』『伝説の頭 翔』と、次々とドラマに出演し続け、朝ドラ出演を果たした菅生。

俳優で歌手の菅田将暉と、2024年のNHK紅白歌合戦に初出場が決まったアーティストのこっちのけんとを兄に持つ、三人兄弟の三男である菅生。『おむすび』で野球少年を演じる際の日焼けした坊主頭姿や、『伝説の頭 翔』でのヤンキーの風貌など、作品によってビジュアルを変え、さまざまなイメージを披露している菅生だが、情報番組『あさイチ』などでは、明るく元気な25歳の、ごく普通の青年の顔を見せ、ますます好感度がアップしている。今後の出演作や活躍にも期待したい。

朝ドラ『カムカムエヴリバディ』でヒロインの弟を好演した青木柚

現在再放送され、再び話題を集めている、2021年度後期の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』。本作は、3人の俳優がリレー方式でヒロインを演じたことで話題を呼んだが、3人目のヒロインとして登場した、川栄李奈演じるひなたの弟・桃太郎を好演した青木柚は、ユニークなキャラクター役で人気を博した。

子どものころから、ひなたの親友の小夜子(新川優愛)に想いを寄せていた桃太郎。高校に進学すると、なんと小夜子が国語の教師として赴任しており、大喜びした桃太郎は国語が苦手だと小夜子に告げる。彼女から俵万智の『サラダ記念日』を薦められ、「この本を読んでと君が言ったから、4月20日は小夜子記念日!」と心の中で短歌を詠み上げ、うっとりした表情を見せた桃太郎は、視聴者からかわいいと評判を呼び、一気に人気キャラクターに。その後、小夜子は別の人と結婚してしまい、桃太郎は失恋してしまうのだが、彼を演じた青木の注目度は急上昇した。

子役から俳優業を開始し、数々の作品に出演してきた青木。彼は、『リーガル・ハイ』『過保護のカホコ』などの話題のドラマにゲスト出演したり、『14の夜』『素敵なダイナマイトスキャンダル』『コーヒーが冷めないうちに』などの映画に出演したりしながら、演技の幅を広げていった。『サクリファイス』『うみべの女の子』といった主演映画も増え、ジョニー・デップ主演のアメリカ映画『MINAMATA―ミナマタ―』にも出演。真田広之や浅野忠信らも出演している本作で存在感を示した。

2024年は、『笑うマトリョーシカ』や『Re:リベンジ-欲望の果てに-』での演技も話題となった青木。若手演技派俳優として評判の高い彼は、2025年公開の映画『港に灯がともる』でも素晴らしい演技を見せてくれるはずだ。

『モンスター』でイメチェンした中川翼はすでに2本の大河ドラマに出演

2017年の『おんな城主 直虎』と、2022年の『鎌倉殿の13人』という、2本の大河ドラマに出演した中川翼。前者では尾上松也演じる今川氏真の少年期を、後者では主演の小栗旬演じる北条義時の異母弟・北条政範を演じた。

『鎌倉殿の13人』で中川が演じた北条政範は、真っ直ぐで活発な若者で、北条家の後継者として両親の期待を一心に受けて育ったが、源実朝(柿澤勇人)が千世(加藤小夏)を正室に迎える際の使者として上洛した際に怪死。視聴者を驚かせると共に、強い印象を残した。

人見知りを直すために、4歳ごろにモデルとしてデビューした中川は、2015年にドラマ『ORANGE~命懸けで闘った消防士の魂の物語~』で俳優業をスタート。同年、『ヒロイン失格』で映画初出演を果たした。以降、『わたしを離さないで』『青のSP-学校内警察・嶋田隆平-』などのドラマや、『僕だけがいない街』『アイネクライネナハトムジーク』『浅田家!』といった映画に出演し、『光を追いかけて』では映画初主演を務めた彼は、『耳をすませば』で人気キャラクターの“聖司くん”(主演の松坂桃李の中学生時代)を好演。多くの観客の心をつかんだ。

主演映画『スパイスより愛を込めて。』を経て、2024年10月期のドラマ『モンスター』では銀髪姿にイメチェンし、趣里が演じる主人公に協力するハッキングが得意な“謎の男”を演じている中川。最新映画『うちの弟どもがすみません』(2024年12月6日公開)にも出演しており、2025年もドラマ『水平線のうた』に出演が決定するなど、絶好調だ。

さらなる活躍に期待できる3人

今回は、朝ドラや大河に出演し、注目を浴びた“ネクストブレイク俳優”として菅生新樹、青木柚、中川翼の3人を選んだが、3人とも、めきめきと知名度を上げ、人気も増し、話題に上ることが多くなっている。ますます演技にも磨きがかかり、活躍していく彼らの今後が楽しみだ。



ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X(旧Twitter):@KumikoShimizuWP