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朝ドラ『おむすび』離脱者増?仲里依紗“歩”の過去発覚も…拭えぬマンネリ感

  • 2024.11.8

第6週「うち、ギャル、やめるけん」では、東京にいたはずの歩(仲里依紗)が突然、糸島に帰ってきた理由や、ギャルに対し「ニセモノ」発言した真意も発覚。主人公・結(橋本環奈)の新たなギャル姿も披露され、「やりたいことをやったほうがいい!」と応援の声が挙がる。その一方で「ずっと同じことを繰り返しているだけ」と厳しい指摘も多い。

歩の過去と「ニセモノのギャル」発言の真意

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(C)SANKEI

いきなり東京から糸島へ帰ってきた歩の真意が、ずっとわからないままだった。妹である結も、お姉ちゃんは何がしたいのかわからない、と困惑していたほど。そのタイミングで、歩の“マネージャー”を名乗る謎の男・佐々木佑馬が登場した。それをきっかけに、事態が大きく動く。

佑馬は歩のことを「大女優」と発言。実は歩は、東京で読者モデルとしての活動をスタートさせるも、思うように仕事に恵まれず、カラオケビデオの撮影にばかり呼ばれる現状に辟易としていた

博多ギャル連合(通称・ハギャレン)のルーリー(みりちゃむ)たちとともに見たカラオケビデオには、確かにギャル姿の歩が。現在、黒髪に地味な服装をしているのは、演歌のカラオケビデオ撮影用の衣装らしく、彼女は着のみ着のまま逃げてきたことを明かす。

歩がギャルになったのも、震災で亡くなった親友の真紀(大島美優)が、カッコいいギャルになることに憧れていたから。真紀が目指し、望んだ姿になることで、止まってしまった彼女の時間を動かそうとしたのかもしれない。歩は、真紀の人生も一緒に背負うには、自分自身がギャルになることが早道だと感じたのだ。

歩の「ニセモノのギャル」発言の真意が明るみに出た途端、長らくわだかまりのあった結と歩の姉妹関係にも、雪解けがやってきた。

自分のやりたいことや夢がわからず、ひたすら頑なに、意固地になりながら実家の農作業を手伝っていた結。「我慢しないで、自分のやりたいことをやって」と語りかける姉・歩に、結は「髪やって」と応えた。姉妹が仲良く通じあっていた、あのころのように。

結、ついに夢を見つける?

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(C)SANKEI

11月11日から放送される第7週「おむすび、恋をする」の予告では、新しいギャル姿となった結が、メガホンを片手に野球部を応援している。相手は四ツ木翔也(佐野勇斗)だ。副題からして、ついに結の恋模様に動きが生まれるのか、と期待してしまう。

なにかと結の様子を気にかけ「寂しそうな顔に戻ってる」など、意味ありげな発言をしてきた翔也か、それとも、幼馴染で同じクラスの古賀陽太(菅生新樹)か。結は当初、書道部の先輩である風見(松本怜生)に心を寄せていたが、彼にはすでに恋人がいる。

おそらく翔也か陽太の間を揺れ動くことになるだろうが、このタイミングで新たな恋の相手が登場する可能性もゼロではない。

結が「栄養士になる」という夢を見つける過程も気になるところだ。農家の娘として育ち、母や祖母の握ったおむすびを食べて育ってきた彼女が、食で人を豊かにしたいと願うようになるのは自然に思える。くわえて、結には震災当時、冷えたおむすびを手にして「(レンジで)チンして」と言った思い出も。彼女自身がそれを覚えているか定かではないが、栄養士になるという夢を強固にするきっかけになるのではないか。

注目ポイントの多い『おむすび』だが、全体を通して「マンネリ感が拭えない」と厳しい見方も多く、視聴率の低迷が離脱者の多さを物語っている。逃してしまった視聴者をカムバックさせる決め手が欲しいところだ。



NHK 連続テレビ小説『おむすび』毎週月曜〜土曜あさ8時放送
NHKプラスで見逃し配信中

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_