1. トップ
  2. 10年間一緒に暮らしていたウサギ 亡くなった直後、娘が書いた手紙『内容』に言葉を失った…

10年間一緒に暮らしていたウサギ 亡くなった直後、娘が書いた手紙『内容』に言葉を失った…

  • 2024.11.4

家族の一員として、日々ペットを大切にお世話している方も多いでしょう。だからこそ、お別れの日がきてしまった際は、あまりの悲しみに涙を流してしまうのも無理はありません。ですが、しっかり旅立つために、残された側はしっかりサヨナラをしてあげることも大切かもしれません。

ザメハ(@taigii_game)さんがX(旧Twitter)に「家族のうさぎが亡くなった際に娘がしたこと」を投稿したところ、注目を集めています。

ザメハさんの娘さんは現在5歳。まだ小さなお子さんですが、いったいどんなことをしてくれたのでしょうか?

注目の投稿は、こちらです。

ザメハさんご夫婦が涙を流している最中、5歳の娘さんは亡くなったうさぎのましろちゃんのため、折り紙と手紙を用意してお別れの準備をしていたのだそう。

お手紙にはさみしさや、ましろちゃんとの思い出がつづられており、「さようなら やすらかにねむってね」という言葉で締められています。

娘さんの姿に感心し、ふと我に返ったザメハさん。その後、ご家族でましろちゃんとお別れをしてきたそうです。

今回の出来事について娘さんはどのような思いを抱いているのでしょうか?ザメハさんに詳しいお話を伺ってみました。

ましろちゃんは娘さんにとって一番初めのともだち

undefined
出典:ザメハ(@taigii_game)さん

---ましろちゃんはどんな子だったのでしょうか?

今回死んでしまったうさぎは、娘が生まれる前から我が家にいて、娘にとって一番初めのともだちでした。その日はいつもより帰宅が遅く、帰宅して落ち着いた頃にはましろがぐったりしていました。あっという間に状態が悪化してしまったため、覚悟を決め最期をみんなで看取りました」

---ましろちゃんを看取った後、娘さんとどのようなお話をされたのでしょうか?

「今回、娘は『生き物の死』に初めて直面したため、初めは生き物の死というものをぼんやりとしか理解していませんでした。もういつものようにこっちに寄ってくることはないこと、火葬して姿も見られなくなること、そしてもう二度と会えないことなど、娘から聞かれたことを一つひとつ話をしていきました

---お話しされている最中、娘さんの様子はいかがでしたか?

「我々親も泣きながらだったので、その様子や会話の中から娘なりに理解したようで、そこからは悲しさや寂しさという感情が強く出てきたように覚えています

---ましろちゃんのこと、改めてお悔やみ申し上げます。

「感謝の気持ちや最後まで送り出そうというやさしい気持ちを感じました」

---とても素敵なお手紙ですね。こちらのお手紙はどんなふうに娘さんが見せてくれたのでしょうか?

「素敵な手紙と仰っていただきありがとうございます。実は、娘が私たちに見せてくれたのではなく、黙々と手紙を書いて封をしようとしていたので、封をする前に内容を見せてもらいました」

---そうだったのですね。娘さんの様子はいかがでしたか?

まだ文字を書くのが難しいので、このときも『えーと、うーん…』と、考え込みながら書き、私たちに見せる時は『ちょっと間違えちゃった』と照れくさそうに見せてくれました。全部読みましたが『間違えた』と言ってるのがどの部分のことを言っているのか分かりませんでしたが(笑)」

---仰る通り、読むと娘さんの想いがひしひしと伝わってくる素晴らしいお手紙だと思いました。

「ましろが旅立った前日の夜は、前述の通り悲しさと寂しさで泣いていた娘でしたが、火葬の話をしたときに『ましろちゃんにおてがみかく!ありがとうっていいたい。つたえたい』と言っていたので、そのとき自分に出来ることをましろのために一生懸命してくれたのかもしれません。手紙を書いている娘の背中からは、ましろを失った悲しみに耐えながらも、感謝の気持ちや最後まで送り出そうというやさしい気持ちを感じました」

---まだ5歳なのに本当に立派ですね…。お手紙からも、娘さんの温かくやさしい気持ちが伝わってきました。

「不謹慎かもしれませんが、率直に嬉しかったです」

---こちらのお手紙について、娘さんはどんなふうにおっしゃっていましたか?

「私たちが手紙を読み終えると、娘が『手紙も一緒に燃やしたら(火葬)、天国でましろ見てくれるかな。もう、ましろと遊べないの悲しい』と泣きながら話していました。他にも、ツンツンして遊んだことや、野菜をあげたこと、他にもましろとの思い出話を泣いたり笑ったりしながら話してくれました」

---娘さんの想い、きっとましろちゃんにも届いていると思います。こちらのお手紙をご覧になって、ザメハさんはどんな感想を持たれましたか?

「不謹慎かもしれませんが、率直に嬉しかったです。娘は年長ですが、早生まれなので5歳です。同じ保育園の同級生は、文字を書ける子もいるようで、その子たちに触発されて文字を書きたいと読み書きの練習を始めました」

---まだ5歳なのに自分の言葉でしっかりお手紙を書くことができるのは、普段から読み書きの練習をなさっているからなのですね。

「苦労して頑張って覚えた文字、娘にとって手紙というのは最大限の愛情表現という認識でいるのかもしれません。私たち夫婦は、ただただ悲しくて涙していましたが、娘はましろから命の大切さを学び、それを愛情で返そうとしたんだと思うと、それはそれで泣けてきました」

---ましろちゃんが旅立ってしまったのはとても悲しい出来事ですが、娘さんにとても大切なことを教えてくれたのですね。



取材協力:ザメハ(@taigii_game)さん