1. トップ
  2. なぜ日本で野球好きは多いの? “大谷翔平選手”だけではない理由に「大納得」「奥深い」

なぜ日本で野球好きは多いの? “大谷翔平選手”だけではない理由に「大納得」「奥深い」

  • 2024.10.29
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

日本人には野球好きが多いと言われています。プロ野球のテレビ中継は1953年に日本で初めて放送され、日本人にとって昔からなじみ深いスポーツだからでしょうか。

その理由を調査するため、今回は全国300名の男女に“野球を好きな理由”についてアンケートを実施しました。その結果、野球ならではのゲーム展開にその理由があることがわかりました。

この記事では、アンケート調査から分かった「野球好きが多い理由」について考察していきます!

野球好きはどれくらい?

undefined

アンケート調査をした結果、次のような結果になりました。

  • 好き・どちらかと言えば好き…264票(男性:134票、女性:130票)
  • 嫌い・どちらかと言えば嫌い…25票(男性:9票、女性:16票)
  • どちらでもない…11票(男性:4票、女性:7票)

『好き・どちらかと言えば好き』と答えた人は、アンケート回答者300人中の約9割にあたる、264票という結果に。男女差はほとんどなく、男女ともに野球が好きな人が多いようです。

また、『嫌い・どちらかと言えば嫌い』と答えた人は小数派となりましたが、男性よりも女性の方が多い傾向が見られました。その理由としては、「点数の展開があまりないから、見ていて退屈になってくる」「ルールがわからない」「野球に大して興味がない」などの意見がありました。

野球が好きな5つの理由

では、『好き・どちらかと言えば好き』と答えた人は、なぜ野球が好きなのでしょうか。上位5つの理由について、詳しく見ていきましょう!

1. ドラマティックな展開・戦略性(約3割)

野球の試合には、サヨナラ勝ちや逆転劇など、最後の瞬間まで結果がわからない緊張感があります。観客は試合の流れに引き込まれ、思わず声援を送ることで、一体感や興奮を味わえます。このドラマ性が、試合を通じて感動を与え、多くの人が野球に夢中になる理由の一つです。

また、野球は単なる体力勝負ではなく、投手と打者の間で繰り広げられる心理戦や戦略的なプレーが魅力です。配球やシフトの変更、作戦の駆け引きなど、頭を使う要素が多く含まれています。これにより、観戦者は選手たちの判断や戦術に興味を持ち、より深く楽しむことができます。

野球には、サヨナラ勝ちや逆転劇など、ドラマチックな展開が多く見られるから(38歳/男性)
配球やシフト変更などの読み合いがあり、頭脳戦で奥深く面白いと思うから(32歳/女性)

2. 小さい頃からの親の影響・メディアの影響(約1割)

多くの人が「親の影響」で野球を好きになったと述べています。幼少期から親と一緒にテレビで試合を観戦することで、自然とスポーツに対する興味が育まれたようです。特に、親が熱心に応援する姿を見て、子供もその情熱を引き継ぎやすいと考えられます。

また、テレビでのプロ野球中継は、子供たちにとって身近な娯楽でした。特に、地上波での試合中継が多かったため、野球に触れる機会が豊富でした。これにより、試合の展開や選手のプレイを楽しむ体験が積み重なり、自然と野球ファンになったという意見が多く見受けられます。

父親の影響で子供の頃からTVで見ていたので自然と好きになりました(31歳/男性)
小さい頃から親の影響で見ているし、実際に球場に行ったら臨場感があって選手がすごくかっこよかったし、とても楽しかったから(41歳/女性)

3. 身近なスポーツ体験

幼少期からの野球経験は、その魅力を深く感じさせる要因です。学校での人気スポーツであり、友人との共同体験や学校行事での関わりが多かったため、野球が特別な存在になっています。身近な存在であることが、自然と興味を引き、愛着を育てているのです。

また、打つことや投げることの楽しさは、野球の大きな魅力です。実際にプレーすることで、身体を動かす喜びや達成感を得られ、スポーツとしての魅力を実感できます。特に子供の頃に始めたことが、長年の愛着へと繋がっています。

自身が高校までプレーしていたこともあり、その状況における心境をなんとなく理解でき、推測するのが楽しいため(40歳/男性)
子供のころに周りの人の影響で野球を始めそれ以来ずっと好きです(54歳/男性)

4. 大谷選手などのスター選手や好きな球団の存在

大谷翔平選手の活躍は、多くの人々にとって野球を好きになるきっかけとなっています。大谷選手の存在は、主に若い世代において、野球の魅力を伝えています。大リーグでのパフォーマンスやメディア露出は、大谷選手のファン層を広げ、野球自体の人気向上にも寄与しています。

また、特定のチームを応援することが、ファンの愛着を生み出します。贔屓チームがあることで、試合の結果が自分の気持ちに直結し、勝利の喜びや敗北の悔しさを共有することができます。チームを応援することで、仲間意識やコミュニティの一体感が生まれ、さらに野球を楽しむ要素が加わります。

大谷選手が大リーグで歴史に残るような活躍をしているから(57歳/女性)
贔屓チームが勝つと心が盛り上がり、うれしい気持ちになるから(33歳/男性)

5. ルールがわかりやすい

野球の基本的なルールは比較的シンプルで、初心者でも理解しやすいです。このわかりやすさは、観客が選手と一緒に試合の流れを楽しみやすくし、応援に参加することを促します。特に、家族や友人と一緒に観戦する際に、共通の理解が生まれることで、一体感が強まります。

また、野球は攻撃と守備の切り替えがはっきりしており、観客はそれぞれの局面を明確に理解できます。この分離は、試合の進行を追いやすく、戦略的な要素を楽しむ要因となっています。観客はそれぞれのプレーに応じて応援を切り替えられるため、緊張感や興奮が生まれやすいです。

ルールがわかりやすいし、選手と一緒に盛り上がれるから(50歳/女性)
基本的なルールと勝ち負けが分かりやすいので応援しやすい(32歳/男性)

野球は試合展開から見えるドラマ&戦略性がおもしろい!

日本人が野球を好きな理由には、最後までどうなるか予想ができないドラマティックな試合展開や、選手たちの緻密な戦略など、多方面から楽しめる点が最も多く、納得度が高いものがたくさんありました。

もちろん、昔からテレビ中継されていたこともあり、親と一緒に観るようになったことがきっかけで好きになった人も多く見られました。しかし、大人になってからは試合の奥深さを理解できるようになったためか、さまざまな見方で心を熱くしている人がいるようです。

これまではルールがわからず、野球に興味を持てなかった人も、ぜひ簡単にルールをおさらいし観戦してみませんか? 知れば知るほど、野球の奥深さに心がおどるかもしれません。


※記事内の情報は執筆時点の情報です

調査方法:インターネットサービスによる任意回答(自由回答式)
調査実施日:2024年10月10日〜2024年10月11日
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:300名