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お好み焼きのすべてを知り尽くした「お好み焼き士」に美味しい焼き方を教わってきた

  • 2024.10.10
みんな大好きお好み焼き 出典:Togetterオリジナル

皆さんはお好み焼きを作るとき、どれほど意識的に作っているだろうか。筆者は「お好み焼きは生地と具材を混ぜて焼けばOK」という雑な認識しか持っていない。もし有識者がいたら怒られまくっていることだろう。

ところがこんな情報を受け取った。お好み焼き用ソース等を販売しているオタフクソース株式会社では「お好み焼き士」と呼ばれる、お好み焼き全般の知識と経験を豊富に持っていると認められた人だけに授けられる社内資格があるという。想像しただけで確かに「そういう人いそうな会社」と思える。

今回その「お好み焼き士」が焼き方を教えてくれるというメディア向けの体験会があるということで参加してきた。

駅のホームで「お好み焼き士」に教わる

体験会に行くと現れたのは、同社の「お好み焼き課」課長、春名陽介さん。この人が「お好み焼き士」だ。

お好み焼きが好きすぎて入社したという春名さん、広島弁を交えつつ作り方を伝授してくれた 出典:Togetterオリジナル

「お好み焼き課」というウソみたいな部署名だが、これも実際に同社にあるという。そうわかると、むしろ設置してなければおかしいとさえ思えるから不思議だ。

体験会の会場は、JR両国駅の「幻の3番ホーム」と呼ばれている場所。かつて実際に電車が通っていたホームで、時折こうしてイベント会場として使われている。真正面にはバリバリに使われているホームがあり、中央・総武線が通っているし、ホームの乗客もこっちをガン見してくる。なかなかシュールだ。

向かいのホームで電車を待つ人たちから写真を撮られていた 出典:Togetterオリジナル

駅のホームでお好み焼きを焼くという摩訶不思議な状況で、さっそく焼き方のレクチャーが始まった。今回の作り方は、いわゆる関西風のお好み焼きだ。

生地を混ぜてホットプレートに入れる

具材はキャベツ、卵、天かす、ネギに、豚バラ肉が4枚 出典:Togetterオリジナル

会場では時間短縮のため、すでに生地と材料が入った状態で準備されていた。

ホットプレートは200度に設定し、あらかじめ温めておく。油はひいていない。フライパンで焼く場合は少量ひくのを忘れずに。

200度の設定でOK 出典:Togetterオリジナル

生地をかき混ぜるのは焼く直前に。卵の黄身をつぶしつつ、下から返すようにしてかき混ぜる。あまりグルグルとかき混ぜなくてよいそうだ。

卵の黄身に差し込むようにスプーンを入れてから、底の生地を返す 出典:Togetterオリジナル

生地が混ざったら、ホットプレートに生地を流し込もう。

コテで軽くならす 出典:Togetterオリジナル

この時、生地の厚さは2センチほどにする。

分厚く見えるが、実際は2cmくらいの高さだ(お好み焼き士のチェック済み) 出典:Togetterオリジナル

豚バラ肉を並べる

ここから3分過ぎたら、豚バラ肉を載せる。この時、自分に向かって「川の字」になるように並べよう。横方向に向けて並べると、ひっくり返す時に肉がずれてしまうためだそう。

肉4枚だから「川」じゃないけど要するにタテにするということ 出典:Togetterオリジナル

しばらく焼いて、裏側の生地が固まっていることを確認できたらひっくり返そう。コテで触れてみて、お好み焼きがスムーズに動いたら返していい状態だ。生地がやわらかい状態でひっくり返すと生地がこぼれてしまうことは想像がつく。

地味に緊張する瞬間だが、片側が焼けていれば大丈夫 出典:Togetterオリジナル

返す時はコテを横から入れて生地を持ち上げ、奥に押すようにして手前に返すと失敗しない。

焼いている間、生地をコテで押さえつけるな

ところでお好み焼きを焼く時、ついコテで押さえつけてしまうことはないだろうか。フワっとしたお好み焼きを食べたいなら押さえるのはNGだそう。

コテで押さえると生地の中の空気が抜けてしまい、膨らまなくなってしまうからだ。逆にかための食感で食べたい人は、押さえるといい。思えば、今まではしっかり火が通るか心配になって、つい押さえてしまっていたので、常に固めに焼き上がっていた気がする…。

フタをしてさらに待つ

ひっくり返しが成功したら、ホットプレートにフタをして、さらに4分待つ。

フタをしてしまうと中が見えなくて不安になるが、そのうち焼ける音が変わってくるので、フタを開けていいタイミングが判別できるという。

この時、お好み焼きからは、油がはじける「チュー」という高い音がするが、ある程度時間が経って焼けてくると、焚き火のようなパチパチという音に変わってくるそうだ。

フタを開けると蒸気が出てきた 出典:Togetterオリジナル

フタを開けたら、蒸気が出てくるので、この水分を飛ばすためにさらに3分待つ。ここですぐに取り上げてソースなどをかけてしまうと水っぽくなってしまうので、我慢して待とう。

これで完成!

食べてみると…フワッとした食感のお好み焼きに

電車に乗ってる人に見せつけるかのようにお好み焼きを掲げる 出典:Togetterオリジナル

食べてみると、外はカリッと、中はフワっとしたお好み焼きに仕上がっていた。自分で焼いたのに、お店の人に焼いてもらったかのように美味しい。

中のキャベツもサクサクしてた 出典:Togetterオリジナル
自分が焼いたとは思えないほど程よく焼けていた 出典:Togetterオリジナル

それにしても、想像していた以上に美味しく焼けたので本気で驚いた。さすがお好み焼きを知り尽くしたプロフェッショナル…。これからは教わった焼き方を守っていきたい。

「駅のホームでお好み焼きを焼く」というレア体験もできた 出典:Togetterオリジナル

お好み焼き士が教える「お好み焼き道場」開催

さて「お好み焼き士」のこんな指導を一度でも受けてみたいと思った人に朗報だ。

10月10日より、オタフクソース社内の「お好み焼き課」の社員と「お好み焼き士」から焼き方を教わりながら自分でお好み焼きをホットプレートで焼いて食べるイベント『お好み焼き道場「オタフク部屋」』が開催される。

会場は今回編集部が訪れた先と同じJR両国駅の「幻の3番線ホーム」。参加費は無料で、予約フォームから受け付けている。

日時:2024年10月10日(木)〜13日(日)の下記の時間帯
①11:00~12:00 ②12:00~13:00 ③13:00~14:00 ④14:00~15:00
⑤16:00~17:00 ⑥17:00~18:00⑦18:00~19:00 ⑧19:00~20:00 ⑨20:00~21:00
※15:00~16:00 は休回

会場:JR両国駅 3番線ホーム(駅構内)
※入場には、JR 両国駅改札内への入場券または Suica 等の交通系 IC カードでの入場が必要。入場料は 2時間ごとに150円。
対象年齢: 小学1年生以上
※中学生未満のお客様は保護者の同伴が必要です
※未就学児は保護者同伴での入場は可能ですが、お好み焼づくりには参加いただけません

席数:40席/1 回(予約制)
予約方法:予約フォームにて受付

https://www.otafuku.co.jp/corporate/news/detail/?t_id=411
予約締切:当日予約は当日の9:00〜各回 30 分前まで。

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文:トゥギャッターオリジナル記事編集部 紫蘇 編集:Togetterオリジナル編集部

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