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若髪の3原則は「ツヤ」「ふんわり感」「スッキリ感」。1分でできるスタイリングのコツ10選

  • 2024.10.10

「髪を整えてもパッとしない」「悪くないけど垢抜けない」……。それは髪の整え方、カットそのものがマンネリになっているせいかも。そこで、お出掛け前1分でできるスタイリング方法や、美容院でのオーダーのコツなどを2回に分けて紹介します!

教えてくれたのは、3人の美のプロ! 

横森美奈子(よこもり・みなこ)さん

ファッションデザイナー。雑誌ハルメクの連載「目からウロコのおしゃれ塾」でもおなじみ。服とヘアスタイルを変えて読者を変身させるテクニックが人気。

佐藤友美(さとゆみ)さん

日本初のヘアライター&エディター。ベストセラー『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版刊)をはじめ著書多数。近著『髪のこと、これで、ぜんぶ。』(かんき出版刊)も好評。

ちはるさん

東京・表参道の美容室「RUALA(ルアラ)」の人気美容師。性格や生活スタイルに合わせた髪型の提案が好評。RUALA 東京都渋谷区神宮前6-18-11 明治ビル4階 電話03-6427-9588

大切なのは髪の「ツヤ」「ふんわり感」「スッキリ感」の3つ!

ツヤ

髪は加齢とともに乾燥しやすくなり、パサつきがち。髪にツヤを出すだけで若々しく見えます。

ふんわり感

ポイントは分け目と後頭部。ここの髪がふわっと立ち上がると、いきいきと元気な印象に。

スッキリ感

ボサボサ髪やおくれ毛は暗く疲れた印象に。すっきりまとめると顔が明るく見えます。

 「肌同様、頭皮も年齢とともに変わります」と言うのは、美容師のちはるさん。髪を立ち上げる筋肉が弱る上、毛穴が楕円形に広がって、髪がうねったりパサつきやすくなるそうです。

「だから50代以上のハルメク世代の髪はボリュームとツヤが大事。顔色がくすむ分、髪はすっきりと清潔感を感じさせることも大切です」とライターの佐藤友美さん。

さらに横森美奈子さんによると、「理想は、頭頂部はふんわり、顔まわりはすっきり、の“ひし形シルエット”。髪が素敵なら何を着てもおしゃれに見えますよ」なのだそう。

ひと手間でグンと若々しく!お出掛け前の1分スタイリング

 

髪を整えるなら、お出掛け前は必ずスタイリング剤を。形を作りやすくなる上、ツヤも出ます。あとは「ふんわり感」「すっきり感」を意識すれば、さっと整えるだけで美容院帰りのようなあか抜け髪に。お出掛け前1分あればできるスタイリングのコツを、3人のプロが教えてくれました。

【1分スタイリング1】いつもと逆側で分けると髪がふんわり立ち上がる

【1分スタイリング1】いつもと逆側で分けると髪がふんわり立ち上がる

「長年同じ位置で分けている人は、分け目の髪がぺたんと寝るクセがついています。逆側で分けるとそのクセに逆らう形になるので、自然と髪が根元から立ち上がってボリュームが出ます」(ちはるさん)

【1分スタイリング2】スタイリング剤は毛先からつけるとペタンコにならない

「髪の表面からつけると、そこだけつき過ぎて重さでペタンコに。手のひらになじませ、毛先、髪の内側、余りを表面、の順に。ワックス、ムースなど、何がよいかは髪質や髪型によるので美容師さんに相談を」(ちはるさん)

【1分スタイリング3】つむじ付近をドライヤーで立ち上げてボリューム感アップ

【1分スタイリング3】つむじ付近をドライヤーで立ち上げてボリューム感アップ

「つむじを中心に毛束をつかみ、軽く垂直に引っ張って根元に温風を20秒。そのまま冷風を20秒あてて形を固定します。これでお出掛け中もつぶれず、自然なふんわり感をキープできます」(佐藤さん)

【1分スタイリング4】分け目をジグザグにするとふさふさに見える

【1分スタイリング4】分け目をジグザグにするとふさふさに見える

 「分け目が直線だと、地肌が田んぼのあぜ道のように目立って髪が薄く見えます。ジグザグにするか、毛束をつまんで左右互い違いにすると地肌が隠れ、ふさふさに見えますよ」(佐藤さん)

【1分スタイリング5】寝グセは濡らさず根元にドライヤーをあてる

「ポイントはクセがついた髪の根元をまっすぐにすること。乾いたままでいいので、髪を上に軽く引っ張り、根元に温風20秒、冷風20秒で。それでもだめなら根元を濡らし、タオルで拭いて同様にドライヤーをあてます」(佐藤さん)

【1分スタイリング6】細かいハネ毛はキープスプレーで収める 

【1分スタイリング6】細かいハネ毛はキープスプレーで収める

「乾燥した髪は切れ毛になりやすく、短い毛が髪の表面にハネて出がち。そのままではだらしなく見えるので、くしの柄の部分にヘアスプレーをひと噴きし、そっとなでて収めましょう。」(ちはるさん)

【1分スタイリング7】髪を結んだら後頭部の毛束をちょっと引き出すと頭の形がよく見える

【1分スタイリング7】髪を結んだら後頭部の毛束をちょっと引き出すと頭の形がよく見える

「結びっぱなしだと、後頭部が絶壁に見えてしまいます。ゴムの部分を押さえながら、後頭部の髪をつまんで軽く引き出すと、立体感が出て素敵。ただの黒ゴムでなく、ラメ入りなどキラキラ感があるものがおすすめです」(ちはるさん)

【1分スタイリング8】雨の日はヘアオイルでうねりを抑える

「湿気が多い日は、空気中の水分が髪に出たり入ったりするため、髪細胞の結合が切れてうねりやすくなります。髪が乾燥しがちなハルメク世代は特に要注意。オイルの油分で髪の表面をコーティングすればこの現象は防げます」(佐藤さん)

【1分スタイリング9】ハチを押さえるとトップが自然に持ち上がる

「左右の“ハチ”(頭頂部と耳の間の出っ張っているところ)を軽く押さえて、トップを持ち上げるようにすると、ひし形シルエットを作りやすくなります。写真を撮るときも、全体になでつけるのではなく、ハチを押さえましょう」(佐藤さん)

【1分スタイリング10】ブラシではなく手ぐしが正解!最終チェックは全身鏡で

「“一糸乱れぬ髪”より適度に動きのある髪の方がナチュラルで今っぽく見えます。ブラシやクシではなく手ぐしでざっくりと整えること、最終チェックは至近距離ではなく全身鏡でバランスを見るのが正解です」(横森さん)

読者モデルも1分スタイリングに挑戦!

読者モデルの内藤輝美さん、貝崎みちえさん、大山志津子さんの3人が、横森美奈子さんのアドバイスを受けて1分スタイリングに挑戦! スタイリング前と後でどんな変化が見られるでしょうか?

前髪を斜めに流すとすっきり小顔に

読者モデル・内藤輝美さん

「内藤さんは前髪を全部下ろすと、黒いヘルメットをかぶっているようで重く見えます。斜めに流すだけで、抜け感が出て軽やかになるだけでなく、顔のぽってり感が目立たず小さく見えますよ」

シャープに見せたいなら片方を耳にかける

「人の視線はアシンメトリー(左右非対称)なものほどシャープに感じます。内藤さんも2:8で分けて片方を思い切ってタイトにまとめるだけでこの通り。あごのラインもこんなにきれいに見えます」

伸びかけヘアは外ハネにして軽やかな印象に

読者モデル・貝崎みちえさん

「貝崎さんのような伸びかけヘアは、きちんとまとめてしまうより毛先に動きをつける方が重く見えません。セット力のあるムースをつけて両サイドを耳にかけ、指かアイロンで毛先を軽く外向きにカールさせて」

輪郭を出す方がすっきり小顔に見える

読者モデル・大山志津子さん

「大山さんは、長い髪を結ぶだけでこんなにすっきり。とはいえ、無造作に結ぶと生活感が出るので要注意。前髪を斜めに流し、真ん中ではなく左右どちらかで結ぶと、左右非対称になり、おしゃれに見えます」

3人とも、ちょっとしたひと手間で、スタイリング後はグッと素敵になっているのがわかりますね。

「ツヤ」を出すなら、毎日の3ステップケア

「ツヤ」を出すなら、毎日の3ステップケア

大切なのは、髪そのものだけでなく頭皮の潤いもキープすること。ツヤのある健康な髪が生えるサイクルを取り戻せば、乾燥によるうねりも解消します。毎日の3ステップケアでスタイリングがさらに映える髪質に変えましょう。

【ステップ1:洗う】シャワーの温度は38℃にすると頭皮が乾燥しない

熱いお湯で食器を洗うと手が荒れるのと同様、頭皮も乾燥しやすくなります。髪を洗うときのシャワーの温度は、風邪をひかない程度の低めを心掛けて。保湿力の高いシャンプーを使うのもおすすめ。

【ステップ2:乾かす】ドライヤーを下向きにあてるとキューティクルが整う

ぬれた髪はキューティクルがはがれやすく、放っておくとパサつきます。お風呂上がりは速やかにドライヤーで乾かして。キューティクルの重なっている方向に逆らわず下向きにあてるとツヤが出ます。

【ステップ3:潤す】50歳を過ぎたら頭皮ローションで毎日保湿

ハルメク世代になったら、顔に化粧水を塗るように、頭皮も保湿ケアが必要。シャンプー後、乾かす前にローションを塗りましょう。指で頭皮をもみほぐして血行をよくすればさらに保湿効果アップ。

次回は、美容院での上手なオーダーの仕方や、もっと似合う髪型になるための3つのステップを紹介します。

撮影=中村彰男、日高奈々子、中川まりこ イラスト=フジマツミキ 取材・文=新井理紗、松尾肇子(ハルメク編集部)

※この記事は雑誌「ハルメク」2021年11月号を再編集し、掲載しています。

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