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爆ヒット映画「RRR」放送 「バーフバリ」や超貴重なプラバース出演TV番組ほか、楽しいインド映画沼

  • 2024.10.10
「RRR」がムービープラスにてCS初放送される ©2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.
「RRR」がムービープラスにてCS初放送される ©2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.

【写真】観客を魅了した劇中歌「Naatu Naatu(ナートゥ・ナートゥ)」、愉快なダンスシーン(「RRR」より)

2022年に日本で初公開されて以来、空前の大ヒットを記録している、S.S.ラージャマウリ監督の「RRR」(2022年)。世界的にも人気を博し、第95回アカデミー賞では劇中歌の「Naatu Naatu(ナートゥ・ナートゥ)」が歌曲賞を受賞するという快挙を成し遂げた。2017年に日本初上陸し、やはり大ブームを巻き起こした「バーフバリ 伝説誕生」(2015年)から始まる「バーフバリ」シリーズも、S.S.ラージャマウリ監督が手掛けた映画だ。この度、「RRR」がムービープラスにてCS初放送されることを記念し、「RRR」と「バーフバリ」シリーズのキャストや監督に関連したインド作品を、10月19日(土)~20日(日)に一挙放送。本記事では、そんな両作を中心に、作品やキャストの魅力を大特集する。

空前絶後の大ヒット作「RRR」(10/19(土)20:56~ほか)

「RRR」より ©2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.
「RRR」より ©2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.

「バーフバリ」シリーズのS.S.ラージャマウリ監督が新たに送り出した、空前絶後の大ヒットインド映画「RRR」。「面白いから観て!」と勧められ、どれだけハードルを上げられても、それを上回る満足感を味わえ、10回、20回と映画館に通うリピーターが続出。劇中のセリフ「ナートゥをご存じか?」が独り歩きするほど有名になるくらい、名曲「Naatu Naatu(ナートゥ・ナートゥ)」の歌とダンスは観客を魅了した。先の読めない胸熱の友情ストーリーと超絶アクションは、類を見ないほど魅力的だ。

1920年、英国植民地時代のインド。英国軍にさらわれた家族同然の少女を救うため立ち上がったビーム(NTR Jr.)は、大義のため英国政府の警察となったラーマ(ラーム・チャラン)と、運命に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。それぞれ胸に熱い想いを秘めた2人の男たちは、ある事件をきっかけに究極の選択を迫られることに。彼らが選ぶのは、友情か? はたまた使命か……?

NTR Jr.とラーム・チャランによるビームとラーマの熱演ぶりが凄まじく、観終わる頃には2人の大ファンになっていること請け合いだ。

冒頭からクライマックスのような激しい展開!「バーフバリ 伝説誕生」(10/19(土)15:15~ほか)

「バーフバリ 伝説誕生」より ©ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.
「バーフバリ 伝説誕生」より ©ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

インド映画史上最高興収を記録した、S.S.ラージャマウリ監督によるスペクタクル・アクション映画「バーフバリ 伝説誕生」。古代インドの神話的叙事詩「マハーバーラタ」をベースに、祖父・父・息子の三代に渡る愛と復讐を描く。全編、とにかくテンションが高く、熱く、激しい内容に圧倒され、ジッとして観ていられなくなる。日本での上映は、最初は小規模だったが、口コミで人気が広がり、リバイバル上映が繰り返し行われ、ロングランとなった。

赤ん坊の頃、滝で村人に拾われ、育てられたシヴドゥ(プラバース)は、運命に導かれるように滝の上の世界に辿りつき、女戦士アヴァンティカ(タマンナー)と出会う。彼女らと共に、暴君バラーラデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティ)が統治する王国を救う戦いに身を投じるシヴドゥは、自分がその国の王子バーフバリであることを知る。

冒頭の滝の激流シーンからクライマックスのような壮絶な展開が続く中、プラバースの快演に釘付けになり、本作からインド映画ファンになった人が続出した。

観ると気分爽快に!「バーフバリ 王の凱旋」(10/19(土)18:15~ほか)

「バーフバリ 王の凱旋」より © ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.
「バーフバリ 王の凱旋」より © ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

インド映画の歴史を塗り替えたスペクタクル・アクションの続編「バーフバリ 王の凱旋」(2017年)。“マサラ上映”と呼ばれる応援上映が、本作で最高潮となるくらい盛り上がったことでも話題を呼んだ。プラバースによるバーフバリは、“宇宙最強戦士”と呼びたくなるほど強く、体格・身体能力・知力の全てにおいてずば抜けていて、最高にカッコいいヒーローだ。

自らが伝説の英雄バーフバリの息子だと知ったシヴドゥは、父の家臣カッタッパ(サティヤラージ)から、裏切りによって王座を追われ命を絶たれた父の悲劇を聞かされる。自らの宿命を知ったシヴドゥは、マヘンドラ・バーフバリを名乗り、王国の平和を取り戻すべく、暴君バラーラデーヴァに戦いを挑む。

本作は、何もかもが巨大で痛快だ。観ると気分爽快になる、インド映画の魅力全てが詰まった傑作だ。

「バーフバリ 王の凱旋」より © ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.
「バーフバリ 王の凱旋」より © ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.
「マガディーラ 勇者転生」より © GEETHA ARTS, ALL RIGHTS RESERVED.
「マガディーラ 勇者転生」より © GEETHA ARTS, ALL RIGHTS RESERVED.

「RRR」のラーム・チャランのロマンティックな表情も素敵…「マガディーラ 勇者転生」(10/20(日)9:30~ほか)

監督はS.S.ラージャマウリ、主演はラーム・チャランという、「RRR」でお馴染みの2人が、「RRR」より13年前にヒットさせた、時空を超えた愛と復讐を描くスペクタクル・アドベンチャー「マガディーラ 勇者転生」(2009年)。当時のテルグ語映画史上最高の製作費が投じられ、本国インドでは1000日を超える超ロングラン大ヒットを記録。数々の映画賞を受賞した実力作だ。

1609年、ウダイガル王国。近衛軍の伝説的戦士バイラヴァ(ラーム・チャラン)は、国王の娘ミトラ姫(カージャル・アグルワール)と愛し合っていたが、王国とミトラ姫を我が物にしようと企む軍司令官ラナデーヴ(デヴ・ギル)の邪悪な陰謀により、非業の死を遂げてしまう。400年後のハイデラバードで、バイラヴァはバイクレーサーのハルシャという若者に生まれ変わっていたが、偶然ひとりの女性の指に触れた彼の脳裏に、前世の記憶が鮮やかに甦る。

400年の時を超える運命の恋に生きる、ロマンティックな主人公を演じるラーム・チャランは、「RRR」の時の骨太感とはまた違う、甘い表情を見せていて魅力的だ。

「マガディーラ 勇者転生」より © GEETHA ARTS, ALL RIGHTS RESERVED.
「マガディーラ 勇者転生」より © GEETHA ARTS, ALL RIGHTS RESERVED.

「バーフバリ」の悪役とは正反対のラーナー・ダッグバーティ主演 「ハーティー 森の神」(10/20(日)6:00~ほか)

「バーフバリ」シリーズで、最大の敵・暴君バラーラデーヴァを怪演し、嫌われ者に徹したものの、来日すると、優しい素敵な笑顔でファンを熱狂させたラーナー・ダッグバーティ。そんな彼が、暴君とは正反対の“森の神”を好演したアクション・アドベンチャー「ハーティー 森の神」(2021年)。

人里離れた深い森で、野生のゾウの群れを見守りながら、ひとり暮らすスミトラナンダン(ラーナー・ダッグバーティ)。人々は彼のことを、敬意を表して“森の神”と呼んでいた。ある日、巨大企業がリゾート施設の開発のために森を占拠してしまう。スミトラナンダンは森とゾウを守ろうとするが、罠にはめられ投獄される……。

バラーラデーヴァを演じていた人と同一人物とは思えないくらい、心優しい主人公に扮している“ラーナーさん” (※ファンからの愛情のこもった呼び名)。両作を見比べて、彼の演技の幅広さに感嘆しながら楽しんでほしい。

プラバースの素顔を堪能!トークバラエティ番組「アンストッパブル・ウィズ・NBK(ゲスト:プラバース)」前編・後編(10/19(土)翌0:15~ほか)

「アンストッパブル・ウィズ・NBK(ゲスト:プラバース)前編」より © ARHA MEDIA & BROADCASTING PVT LTD
「アンストッパブル・ウィズ・NBK(ゲスト:プラバース)前編」より © ARHA MEDIA & BROADCASTING PVT LTD

テルグ語映画界のベテラン俳優、NBKが司会を務めるトークショー「アンストッパブル・ウィズ・NBK」(2021年~)。NBKは、「RRR」のNTR Jr.の叔父で、俳優のほか政治家としても活躍している。このトークショーに「バーフバリ」のプラバースがゲスト出演し、前・後編と2回にわたって彼を深堀りしている。

「バーフバリ」などの映画では、完璧に演技をこなすプラバースだが、このトークショーでは彼の素の表情をたっぷりと堪能でき、爆笑する様子も楽しめる。これまで出演してきた作品のエピソードや、プライベートな話題まで、貴重な内容が満載だ。

後編では、プラバースと親交の深い俳優ゴピチャンド(2004年の映画「Varsham(原題)」で共演)も登場し、番組を盛り上げている。本作でのプラバースの素顔は見逃せない!

S.S.ラージャマウリ監督の父が手掛けるTVドラマ「戦神デヴセナ −愛と宿命の2人−」(10/20(日)翌1:00~)

S.S.ラージャマウリ監督の父親で、「バーフバリ」や「RRR」の原案・共同脚本家あるV.ヴィジャエーンドラ・プラサード監督が脚本を担当したTVドラマ「戦神デヴセナ −愛と宿命の2人−」(2017年)。古代インドを舞台に、ドラヴィダ人とアーリア人の対立を描く歴史大作で、敵対する立場として出会った男女の愛と苦悩を描いた壮大な叙事詩だ。

ヒマラヤ山脈の麓、シンドゥ七大河のほとりに位置するドラヴィダ王国。山脈の反対側には、ヴァルンデヴ(ラジニーシュ・ダガル)をはじめ、敵対するアーリア人の戦士たちが、この土地の侵略を目指し出陣。一方、ドラヴィダ王国では前女王の娘デヴセナ(カルティカ・ナイア)の即位をめぐり、さまざまな思惑が渦巻いていた。やがて、デヴセナとヴァルンデヴは対立関係にあるものの惹かれ合っていき……。

敵対民族同士の熱き戦いが、ダイナミックなカメラワークによって壮大に映し出されるスペクタクルなアクションは、観ているだけで興奮が止まらない。さすがは、S.S.ラージャマウリ監督の父! 「バーフバリ」や「RRR」を彷彿とさせる傑作ドラマとなっている。

なお、10月10日はS.S.ラージャマウリ監督の誕生日。そして、10月23日はプラバースの誕生日。お祝いの気持ちも込めつつ、ムービープラスにてCS初放送となる「RRR」、「バーフバリ」シリーズ、さらに両作に関連したインド作品を一挙に楽しもう。

◆文=清水久美子

「RRR」より ©2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.
「RRR」より ©2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.
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