日本の伝統色を知る
日本の伝統色「鳶色」とは……
トビの羽の色から名付けられた色とされていますが、実際の色より暗い赤褐色をしている鳶色。江戸時代には鳶色を基調とした色味が次々と登場し、紅高(べにたか)、紫鳶(むらさきとび)、黒鳶(くろとび)などの色調が生まれました。また、鳶色から派生した色名には、鳶茶(とびちゃ)、鳶黒(とびぐろ)、藍鳶(あいとび)などがあります。
鳶色 = とびいろ
トビは「ピーヒョロロ」という独特の鳴き声で知られ、他の鳥類に比べて視力が非常に優れていることでも有名です。「鳶色」は、とびいろと読みます。
R114 G72 B50 #724832/鳶色(とびいろ)
「日本の伝統色を知る」とは
美しい日本の伝統色、その漢字の読み方、色の背景なども合わせてご紹介していきます。いにしえから紡いできた日本の感性をともに味わってみましょう。
参考図書:「美しい日本の伝統色」PIEインターナショナル刊、「365日にっぽんのいろ図鑑」暦生活著 玄光社刊