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これであなたも韓国ツウ!知る人ぞ知る、フーディーたちが通う店6選

  • 2024.10.10

グルメ通6人が太鼓判を押す、韓国料理店をご紹介!

これであなたも韓国ツウに!

フードライター・森脇慶子氏
東京カレンダー


フードライターの先駆けとして食ひと筋40年余り。美味しいものには目がなく、感動のひと皿との出合いを求めて、食べ歩く日々を過ごす。酸味が出始めた頃のキムチが好物。

1.古民家の本場感たるや!オモニの手作りの味に癒やされる韓国田舎料理 『古家庵』@赤坂見附

赤坂見附『古家庵』の内観
ひとりひとつの小机で頂く韓国式


刺激的な料理もいいけれど、現地の人が普段食すような韓国の家庭料理も気になるところ。そこで今回は、アットホームな店をご紹介します。

韓国料理は“手の味(ソンマッ)”とよく言われるが、それは家族のために手間をかけ、気持ちを込めて作るオモニの味に他ならない。

そんなほっこりする美味しさで私を惹きつけてやまない一軒が赤坂見附にある『古家庵』だ。

オープンして間もない頃、同店の鴨鍋に舌鼓を打ってからの付き合いだから、通い始めて25年余りになる。

赤坂見附『古家庵』の安 順愛氏
オモニの安 順愛さんは来日40年


同店のオモニこと安 順愛さんは料理上手が多いことで知られる全羅北道(チョルブクド)の出身。田舎育ちと本人は謙遜するが、だからこその手作りの美味しさがこの店の持ち味。

中でも、時折無性に食べたくなるのが「テンジャンチゲ」だ。

赤坂見附『古家庵』の「テンジャンチゲ定食」
「テンジャンチゲ定食」¥1,320。チゲはいりこだしに鰹節をプラスし、より深い旨みを出している


定食スタイルで供されるそれは、沸々とたぎる味噌の香りにまず胃袋がつかまれる。

舌にズンとくるコクに青唐辛子の辛みや豚の旨みが混然一体となった美味しさが格別の一品。

ご飯に生野菜をのせ、汁をかける独自の食べ方は、安さんの故郷の味そのままの懐かしい味わいだ。

赤坂見附『古家庵』の「海鮮ネギチヂミ(大)」
「海鮮ネギチヂミ(大)」¥2,200。冬は九条ねぎを使うが、夏はニラに。アサリ、イカ入り


■店舗概要
店名:古家庵
住所:港区赤坂3-20-8 臨水ビル B1F
TEL:03-5570-2228
営業時間:17:30~(L.O.21:00)
定休日:日曜、祝日
席数:テーブル38席

ライター・角田枝里香氏
東京カレンダー


女性誌や新聞など幅広い媒体で韓国取材を担当。渡韓歴が15年の韓国通。最近では韓国美容専門店「yeppeuda」の代表を務め、活躍の場を広げている。

IG:@erika_tabemono

2.ここは韓国?ディープ酒場で現地の夜を体感する 『テンチョ』@東新宿

東新宿『テンチョ』の外観
女性だけで訪れるにはすこし気後れしてしまう、歌舞伎町の怪しげなネオン街を抜けると『テンチョ』にたどりつく


何度も焼酎グラスを乾杯する音や、飛び交う韓国語にワクワクする。ソウルで感じる高揚感を思い出す歌舞伎町の外れにある名店です。



東方神起やBIGBANGの活躍で日本中が沸いたK-POPブームに乗り、新大久保に通い詰めること早15年。

渡韓回数が約100回に届く私が、ようやく東京で韓国らしさを感じられる店として見つけたのが『テンチョ』だ。

東新宿『テンチョ』の「爆弾酒」
韓国のテラビールと焼酎をミックスした通称「爆弾酒」は韓国の定番。さっぱりとした飲み口がピリ辛料理に合う!


韓国では話が盛り上がるたびに、焼酎グラスで乾杯するのが飲みのルールだが、『テンチョ』では飛び切りの笑顔で何度も杯を交わす韓国人サラリーマンの姿を目にすることができる。

そんな現地さながらの雰囲気ゆえ、コロナ禍で渡韓できない寂しさも『テンチョ』を訪れれば埋めることができた。

東新宿『テンチョ』の内観
壁には本場韓国さながらに、ハングル文字のメニューが並ぶ


「韓国の方が本場の味を求めて訪れる」と店長が話すように、料理も本格的。

韓国人の友人や食通の業界人と訪れても、大満足の本格メニューは韓国料理店にしては珍しく、食材の産地をメニューに明記するこだわりぶり。

東新宿『テンチョ』の「チュムロック」
「チュムロック」¥3,850。新鮮な国産の豚の肩肉と首肉を、唐辛子の辛みが効いた甘辛だれに絡め、たっぷりのエノキと一緒に炒めて食べる


しっかり辛い、豚肉甘辛炒めのチュムロックや香ばしいセリチヂミという珍しいメニューにも出合えるのも嬉しい。

東新宿『テンチョ』の「セリチヂミ」
東京カレンダー


「セリチヂミ」¥2,500。新鮮な6把のセリを使い、つなぎに粉を使わないという一品。

東新宿『テンチョ』の「きのこプルコギ」
「きのこプルコギ」¥3,950。エリンギ、エノキ、しめじなどさまざまなきのこの下には、たっぷりの豚肉が隠れている。しょうゆだれは甘みに加えて生姜のさわやかな風味も漂う


■店舗概要
店名:テンチョ
住所:新宿区歌舞伎町2-31-3
TEL:03-3207-3394
営業時間:17:00~(L.O.25:00)
定休日:無休
席数:テーブル38席

東京カレンダー


韓国ファッションや美容、エンタメなど幅広いジャンルに精通。毎月渡韓し現地のリアルな流行をキャッチアップ。さまざまな媒体を通して旬な韓国情報を発信し続ている。

3.まさかの1キロ超え(笑)。ヘルシーさも嬉しい圧巻の韓国焼き鳥 『かんばんないや』@新大久保

東京カレンダー


現地でも大人気の韓国式焼き鳥がついに日本に上陸。見た目の迫力もコスパも最強。

ニュー韓国グルメを新大久保で楽しんで。

「鶏焼肉Aセット」¥4,000。鶏肉の希少部位10種と付け合わせのセット


「韓国焼き鳥」に出合ったのは、つい最近のこと。韓国の知人に「焼き鳥を食べよう」と誘われて現地で訪れた店で見たそれは、私が知る串に鶏が刺さった形状ではなかった。

だが、その美味しさに驚き、日本でも食べられないかと探していたところ、『かんばんないや』を発見。こちらではハツやヤゲン軟骨など、鶏の希少部位を鉄板で焼いて楽しめる。

下味をつけた鶏肉を焼き、3種のたれを付けていただく。さらに、付け合わせに最適な「コッチョリキムチ」(即席の白菜キムチ)は日本人向けに味付けされているため、ファンも多いとか


ベースの味付けは塩こしょうのみ。炭火で温まった鉄板でじっくりと焼き、3種のたれや野菜などの付け合わせと一緒に食べることで飽きずに食べ続けられる。

個人的に大優勝なのは青唐辛子とニンニクだれの組み合わせ。さらにはギョウジャニンニクの葉に巻いて食べるのもひとクセあって美味しい。

ちなみに、ともに行った韓国人の友人は「毎日食べたい。それほど美味しい」と太鼓判を押す。

東京カレンダー


つまみなら「鶏ねぎチヂミ」(¥1,200)を。せせり入りで食べ応え抜群。

〆に頼みたい「チョゲグクス」¥1,200。鶏だしをシャーベット状にし、ソーメンにかけた一品


また韓国のいまを感じるようなラフな空気感も魅力で、しかも朝5時までの営業ゆえ、時間を気にせず楽しみたい。

■店舗概要
店名:かんばんないや
住所:新宿区大久保1-7-19
TEL:080-7643-6648
営業時間:【月】16:00~(L.O.28:00)
【火~日】11:00~(L.O.28:00)
定休日:無休
席数:テーブル40席

インフルエンサー・伊藤初美氏
東京カレンダー


グルメコミュニティー「東京グルメサロン」主宰。年間600軒以上を食べ歩き、高級店からB級グルメまで幅広く網羅。チャミスルは常温のストレートでひたすら飲むのが定番。

4.全方位で最高得点。「韓国料理食べたい」な日に絶大な信頼感 『コーラ 恵比寿店』@恵比寿

恵比寿『コーラ 恵比寿店』の外観
ネオンが光る「可」の文字は中国語で「コカ・コーラ」の意


気張らず韓国料理を楽しみたい夜は味、値段、立地、雰囲気など、大人にとって、ちょうどいい要素がそろったこちらがオススメ。



私の外食の主戦場のひとつである恵比寿界隈で、美味しい韓国料理店を挙げるなら『コーラ』だろう。

グルメな友人に連れてきてもらって以来たびたび訪れるようになった店で、大通りから1本入った立地やガラス張りのおしゃれな外装など、すこし隠れ家感がある雰囲気も気に入っている。

恵比寿『コーラ 恵比寿店』の「カムジャタン(S)」
「カムジャタン(S)」¥2,200。エゴマの粒がプチプチ食感と香りを添え食欲を増進


看板メニューはじゃがいもゴロゴロの「カムジャタン」。

じゃがいもを食べ残す人が多いとのことで、現地そのままのレシピではなく、春菊を山盛りにしたヘルシーな構成なのも嬉しいポイント。

恵比寿『コーラ 恵比寿店』の「カムジャタン(S)」
出汁を吸ったじゃがいもとホロホロの肉が魅力


2日間かけて煮込んだ豚の背骨から出たスープが濃厚で、最後の一滴まで楽しめる。

恵比寿『コーラ 恵比寿店』の「上ミノ」、「コテチャン」
おすすめは「上ミノ」(¥528)と「コテチャン」(¥528)


私の『コーラ』でのオススメの楽しみ方は、お気に入りのホルモンの焼肉を楽しんでからカムジャタンをじっくり味わい、〆に「辛子納豆ねぎめし」をいただく3段構え。

恵比寿『コーラ 恵比寿店』の「辛子納豆ねぎめし」
「辛子納豆ねぎめし」(¥825)は、辛い納豆と韓国海苔が絶妙の旨辛バランス


どの料理も日本人の舌に合わせた味付けなので、あっさりしており食べ疲れることなく鍋から焼肉、〆まで楽しめる店だ。

恵比寿『コーラ 恵比寿店』の内観
東京カレンダー


煙突が並ぶ店内は、毎夜喧騒に包まれる。

フードライター・小寺慶子氏
東京カレンダー


肉を糧に生きる肉食系ライターとしてさまざまな雑誌やWebに執筆。渡韓回数は25回以上を超えるが、旅の目的はもっぱら食。最近は初めて釜山を訪れ、その素朴な魅力に開眼!

5.この店にしかないタッカルクッスで旨辛の神髄にハマる 『シモン茂』@麻布十番

麻布十番『シモン茂』の内観
鳥居坂下のそばに店を構えていた時よりもぐっと広く、席数も増えた。テーマカラーの赤と緑が映えるゆったりとした空間に


連夜通いたくなるほど愛する鍋が麻布十番で復活した。さらにパワーアップした老舗鍋店の“新味”に注目です。



厳寒のソウルの洗礼を受けた初渡韓から20数年。温泉マークのネオンがチラつく安宿で震えながら寝たことを『シモン茂』のタッカルクッスを食べながら思い出す。

鳥居坂下にほど近い路地に『シモン』がオープンしたのは27年前。当初は家庭的な韓国料理を多くそろえていたが、いつの頃からかタッカルクッス目当ての常連が増えていったという。

じゃがいもと鶏肉の旨みが溶け出したマイルドな牛骨スープ、こしょうの風味も食欲をそそる絶品のタッカルクッスを食べた時の衝撃はすさまじく、2日連続で通ったこともあるほどのファンだっただけに一時休業の知らせを聞いた時のショックは大きかった。

だが今年4月、同じ麻布十番に味を継承した新店がオープンしてひと安心。

これまでタッカルクッスは1種のみであったが、このたび、スパイシーな赤バージョンも仲間入りして楽しみも倍増。

麻布十番『シモン茂』の「タッカルクッス(赤)」
東京カレンダー


「タッカルクッス(赤)」¥3,520(2人前)。牛骨を20時間以上煮込んだ「白」のスープをベースにスパイシーに仕上げる。

具材はほろっとほどける食感の鶏肉、じゃがいもなど。辛過ぎないスパイシーな風味が特徴。

麻布十番『シモン茂』の「キムチマンドゥ」
東京カレンダー


人気の「キムチマンドゥ」(4個¥770)はトッピングとしても人気。

辛さを足したい場合は青唐辛子を加えるのがオススメだそう。

麻布十番『シモン茂』の鍋の具材の盛岡うどん
東京カレンダー


鍋の具材である盛岡うどんは、時間がたってもつるっとした喉越しが楽しめる。

麻布十番『シモン茂』の「生マッコリビール」
韓国料理には「生マッコリビール」(¥800)が私の定番


今夏は、この味を求めて毎週通うことになりそうだ。

■店舗概要
店名:シモン茂
住所:港区麻布十番2-8-8 エル麻布矢島ビル 2F
TEL:03-6809-3656
営業時間:17:30~(L.O.22:30)
定休日:不定休
席数:テーブル38席

韓国トレンドライター・高井香子氏
東京カレンダー


10代の時、現地の友人に会うため初渡韓。以来、キャッチーなものが多い韓国に魅了され韓国トレンドのみを扱うライターとして10年以上活動を続ける。渡韓回数は100回以上。

6.ニュートロな空間と韓国っぽパスタはトレンドが溢れてる! 『ONNA』@新大久保

新大久保『ONNA』の「イテウォンパスタ」
「イテウォンパスタ」¥2,068。隠されたたまごを絡めて食べたらクリーミーさUP


意外性のある韓国料理を食べたい時に見つけたのが「韓国っぽパスタ」。ニンニクとクリーミーな中に辛さがあるこの味は、間違いなく韓国料理!



韓国では、いま「パスタ」が流行中。私が勝手に「韓国っぽパスタ」と呼ぶその一品は、皿の半分にソース、もう半分に渦のように巻かれたパスタが鎮座するという、異彩を放つ見た目の料理。

このくるりと巻かれたパスタの形状が特徴で、私は再現したくて、自宅で何度も練習を行ってしまったほど。

味わいもまた、個性的で「これでもか!」というほどニンニクが効いたクリームに、一味唐辛子がかかったソースの味わいは、韓国料理そのもの。

でも、日本で食べられるお店はなく。ところがある日、『ONNA』にあるという情報をキャッチし訪れた。

新大久保『ONNA』の内観
怪しく光るネオン


店内は怪しいネオンと打ちっぱなしの壁に囲まれ、韓国で若者が多く集まる乙支路(ウルチロ)エリアを思わせるような雰囲気。

期待に胸躍らせながら待っているとパスタが登場。ひと口目を口にして「そうコレ!」と思わず声が漏れた。

流行のパスタを、流行の空気の中、食べられる注目のお店だ。

新大久保『ONNA』の「チュクミミナリサムギョプサル」
東京カレンダー


チュクミとサムギョプサルを一緒に楽しめる「チュクミミナリサムギョプサル」(1人前)¥2,398。

新大久保『ONNA』の「クリームマッコリ」を「まるごとハチミツ」が入ったグラスに注ぐ人気の飲み方
「クリームマッコリ」¥52(8グラス)を、「まるごとハチミツ」(¥550)が入ったグラスに注ぐのが人気の飲み方


■店舗概要
店名:ONNA
住所:新宿区百人町2-1-3 K-PLAZA3号館 3F/4F
TEL:03-6273-8562
営業時間:10:00~(L.O.25:00)
定休日:無休
席数:テーブル70席

▶このほか:大切な記念日に、パートナーを誘いたくなる。和と洋の食材や技法を融合した新時代の韓国料理店

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