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「白髪どうする?染めるのをやめる?」美容のプロに聞く50代からの白髪との付き合い方

  • 2024.10.9

年とともに確実に増えていく白髪はしっかり隠したい。でも頻繁に美容院には行けないし、白髪染めで髪や頭皮を傷めるのも嫌。美容家・川邉サチコさんと美木ちがやさん母娘に、白髪との上手な付き合い方を伺いました。

白髪と付き合う上での悩み

白髪と付き合う上での悩み

東京・渋谷の閑静な住宅街の一角でヘアケアからファッションまでトータルアドバイスするサロンを経営している川邉サチコさんと娘の美木ちがやさん。日々多くの人の髪に触れる中で、白髪に対するさまざまな相談を受けています。

「白髪=老いのイメージがあるせいか、若い人ほど、根元に生えてきた1ミリほどの白髪に敏感。だからといって頻繁に白髪染めを繰り返していると、髪の傷みは増す一方です。傷みを最小限に抑えるには、白髪染めは美容院で3~4か月に1度にし、髪全体を染める頻度をなるべく下げて、白髪染めでダメージを受けないようにすることが大切です」とサチコさんは語ります。

美容院に行かない期間を乗り切るのに便利なのが、洗えば色が落とせる市販の白髪隠しアイテムやウィッグ。誰でも簡単に使えるので、サロンに来るお客様にも勧めています。

できればもう少し長い期間、白髪をしっかり隠したいという人は、 市販の白髪染め剤を部分的に使うのも手。自宅染めは手軽な半面、うまく染められないことがありますが、ちがやさんいわく「染め方のコツさえ知っていれば、失敗せず、色持ちもよくなります」。

また最近は、あえて白髪を隠さず、生かして楽しむ人も増えています。とはいえ、白髪染めをやめると一気に老け込みそうな不安が……。「自分の白髪の出方に合わせたスタイリングをすればむしろかっこいい、自分だけのグレイヘアスタイルを楽しめます」

そう語るサチコさんのふんわりとした髪型も前髪も、白髪になって初めて挑戦したのだそう。「このスタイルも、白髪の今だからこそ似合うのだと思います。常に今の自分が旬だと思えば、増え続ける白髪ともっと前向きに付き合っていくことができますよ」

決め手は髪のつやと全体のバランスです

決め手は髪のつやと全体のバランスです
白髪を生かす選択をした自分に自信をもって

美しい白髪をふんわりと束ね、バレッタでとめているサチコさん。いつもこのまとめ髪、たった1分で作っているというから驚きです。「髪をまとめるのは、毎朝、洋服を着た後。姿見の前に立ち、全体のバランスを見ながらまとめます。でも、いつも同じ形にならないので、その日のまとめ方に合わせてアクセサリーの色や大きさを変えてバランスを整えています」

サチコさんが白髪にしたのは2014年頃。白髪にしてから、黒髪の頃より毛の流れが目立つようになったと言います。「パサつきが目立ったり、毛の流れが乱れていると、白髪は貧相に見えてしまうんです。つやをキープし、毛流れを整えることが、白髪をおしゃれに見せる秘訣です」

つやを出すためにサチコさんが行っているのが、洗髪後のていねいなブロー。髪をブラシで引っ張りながらていねいにドライヤーをかけます。また、きれいな毛の流れを作るために、毎朝カーラーを巻くことも欠かしません。さらにつやの出るスタイリング剤を使って仕上げることで、清潔感がアップ。どんなおしゃれも健康的かつエレガントに見せてくれるのです。

「こうして白髪を生かすおしゃれが楽しめるのは、健康な髪だからこそ。みなさんも、髪も肌と同じように、もっと労わって欲しいですね。たとえ今の髪がひどく傷んでいたとしても、今日からきちんと手をかければ必ず変わります」

教えてくれた人

母/美しい白髪がトレードマークの美容家
川邉(かわべ)サチコさん
1938(昭和13)年東京生まれ。
国内外ブランドのショーでヘアメイクを担当後、川邉サチコ美容研究所を設立。美容に関する的確なアドバイスで信頼を集めている。

娘/明るい色の白髪染めを実践中・美容家
美木ちがやさん
1963(昭和38)年東京生まれ。ヘアメイクアップアーティストとして雑誌等で活躍。母サチコさんとともにヘアメイク、ファッションのトータルアドバイスも行う。ハルメクWEBで連載コラム執筆中。

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