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「地方暮らしは車を買わなきゃいけないから嫌」の声に地方民は違和感を覚える?Xに見る車社会の感覚差

  • 2024.10.10

X(Twitter)では「都会暮らしと地方暮らしの感覚の違い」についての話題がよく注目を集める。その中でも「地方の車社会」をめぐる話は、特に拡散されやすい傾向にある。

今回は過去話題になった「地方暮らしと車」に関するTogetterまとめから、気になったものをピックアップして紹介しよう。

「地方は車を買わないといけないから嫌」に違和感

地方民にとって車は靴と同じ感覚? 出典:Togetterオリジナル

都会暮らしの人が、地方での暮らしのデメリットとして「車を買わないといけない」という点を挙げることは多い。この点について地方暮らしのXユーザーが投稿した「『地方で暮らすには車を買わないといけない』という発想自体が都会人特有のものである」という指摘が注目を集めた。

地方で暮らす人にとって車は当たり前の必需品であり、「車を買わないといけないのが嫌」という感覚は、地方で生まれ育った人にとっては「外歩くのに靴買わなきゃいけないのが嫌」と言っているのと等しいほど違和感がある、という主旨だ。

こちらに対して、地方暮らしを経験したことがある人からは「交通インフラが不自由な地方で働くには車を買わないとどうしようもないですからね」「地方では本当にクルマが身近で、生活と共にあるんですよね」と同意する声が多数寄せられた。

車の購入や維持ににかかる出費については「地方では車は足なので、そんな高級な車じゃなくて溝に落ちてもいいくらいの安い中古車を買う」「都会の家賃や物価の高さを考えると、地方暮らしの車の出費は等価以下では」といった声も出ている。

一方で、「都心部より給与安いのに毎年車に金がかかるからしんどいっちゃしんどい。でも無きゃ生活できない」「靴を持ってるだけで税金ウン十万取られたり、 靴に頻繁にウン千円飲ませなきゃ歩けなかったり、 他人の靴を踏むどころかちょっと擦れるだけでウン十万円かかりかねないのが嫌」という声も。

車の出費に対する見解は、地方暮らし経験者の間でも意見が分かれるポイントのようだ。

地方のタクシー事情はどうなの?に寄せられたリアル

都会と地方でタクシー事情もかなり違う 出典:Togetterオリジナル

車が必須な地方暮らしの人に対して「タクシーを使えばいいのでは?」と指摘する声もある。この疑問について、地方暮らしのリアルなタクシー事情が寄せられたことがある。

きっかけは地方在住の人の「こないだ急いで出かけなければいかんのに車が使えないときにタクシー会社に電話したら、予約がいっぱいで…と謝られた。つまりそういうことです」という投稿から。

こちらの投稿に、同じく地方在住の人から「田舎のタクシー会社なんて、営業所にタクシー1~2台しかないとかザラだからなあ」「夜に電話したら『客が少ないので本日は営業終了した』と言われた」など、そもそも稼働しているタクシーの少なさを指摘する声が相次いだ。さらに「だいたい本当の辺境にタクシーはきてくれない」「うちは田舎すぎてタクシー会社が撤退しちゃった…」という話も複数ある。

またタクシーの利用にかかる出費について「そもそも田舎で下手にタクシーを利用したら往復で万単位の請求が飛んでく」「地方は施設の密度が低いので、毎度毎度タクシー使ってるとすごい勢いで金が消費されていきます」といった事情から、「やはり地方暮らしで車は必須だと思う」と結論づける人も目立つ。

都会と地方とでは、タクシーをはじめとする公共交通機関の事情もかなり違うことがうかがえる話だ。

はじめて車を持った時の開放感

「道具の所有」という意味を超えて 出典:Togetterオリジナル

最後は、地方で暮らす人にとって「車を持つこと」は実用面だけでなく精神的な支えにもなりうるという話。

先日Xで「地方で暮らす子供にとって、車必須の社会は権力者(親)の顔色をうかがわないとまともに外の世界に出られない軟禁状態である」という主旨の投稿が、大いに議論を呼んだ。

そんな中、「ガチの田舎」で育ったというXユーザーが「大人になって車やバイクを得た時の『もう何も私を縛るものはない。誰に媚びへつらって生きる必要もない。時間とお金と体力が続く限りどこまでも行ける。私は…自由なんだ!』という解放感は二度と味わえないし、そういう環境で生きたことがない人に伝えるのも難しい」と投稿し、共感を集めた。

投稿に対して「自分の車を持った時、所有の喜びよりも『ふと思い立ったときにいつでも、行き先も、道が続く限りどこへでも、自分で決めて行ける』って気持ちがバーンと解放された」「バイク手に入れた瞬間、今までのタガが外れたようにどこまでも走りに行ってた…」といった似たような体験談が続々と寄せられた。

幼少期の頃に地方暮らしで車社会を経験した人にとって、「自分の車を持つ」ということが単に「新しい道具を所有する」という意味にとどまらず、「精神的な自由を得た」という象徴的な感覚も伴う場合も少なくないようだ。

Xでの「地方暮らしと車」の話題を見ると、地方暮らしの人からは「共感の声」、都会暮らしの人からは「感覚の差への気づき」や「都会の場合で置き換えると…」といった視点での反応とともに拡散されていることが分かる。いずれにせよ、どの環境で暮らしてきた人からも「何か一言物申したくなるポイント」があることが、注目されやすい理由なのかもしれない。

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文:トゥギャッターオリジナル記事編集部 編集:Togetterオリジナル編集部

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