【えのきたけの冷凍】ベチャっとさせない1か月保存法をお試し！より旨味が凝縮の天日干し冷凍法も紹介

管理栄養士のともゆみです。えのきたけをおいしく食べるための冷凍方法が食品メーカー「ニチレイフーズ」のホームページに掲載されていました。えのきたけは冷蔵してもあまり日持ちがしない野菜。上手に冷凍すればおいしさもアップしつつ1か月も保存できるんだそう。また、おすすめの調理法も紹介されていたので、冷凍したえのきたけを使って料理もしてみたいと思います。

冷凍食品でおなじみの「ニチレイフーズ」はホームページ内に「ほほえみごはん」という食サイトを運営しています。さまざまな食材の冷凍やおすすめ調理法などためになる情報がたくさん掲載されています。

冷凍えのきたけがまずいと感じるのは水分が原因？

冷凍のえのきたけは水分が出やすく、そのまま冷凍するとべちゃっとなりやすい食材です。冷凍時と解凍時になるべく水分が出ないようにするのがコツです。 ポイントは3つです。

1.洗わずに冷凍すること
2.小分けで冷凍すること
3.なるべく真空状態で冷凍すること

えのきたけの冷凍保存（保存期間約1か月）

えのきたけは洗ったり、加熱したりせず1回分ずつ小分けにしてそのまま冷凍します。生のまま冷凍すると細胞壁が壊れて、旨味成分が出やすくなるというメリットがあります。冷凍したえのきたけは凍ったまま調理できるのでとても便利です。

【冷凍方法】
1. 根元の菌床とおがくずがついている部分を包丁で切り落とします。

 

2. 1株を2～3つ（一度に使い切る量ずつ）に分けます。半分の長さにしたければこの段階で切ります。今回は切りません。

 

3. 2の小分けにしたえのきたけを、ひとかたまりにつき1枚のジッパー付き保存袋に入れてほぐします。

 

4. 袋の端から空気を抜きながら丸めて袋の口を閉じ、冷凍します。

 

えのきたけの解凍と使い方

冷凍したえのきたけは自然解凍すると水分が出て、味が悪くなりがちです。必ず調理する直前に冷凍庫から取り出し、凍ったまま加熱します。

【使い方①】「ナムル」
冷凍したえのきたけは電子レンジ調理可能です。耐熱皿に冷凍庫から出したてのえのきたけをのせ、ふんわりとラップをして100gにつき電子レンジ（600W）で2分加熱します。えのきたけ100g、塩少々、ゴマ油小さじ1、おろしにんにく少々と和えました。

味も食感も生のえのきたけとあまり変わらないです。レンチンだけって簡単でいいですね。えのきたけのナムル、初めて食べましたが、違和感なく食べられます。おいしいです。

【使い方②】「汁物」
鍋にだし汁やスープを入れて火にかけ、煮立ったら冷凍庫から出したてのえのきたけを加えてさっと煮ます。火が通ったら調味料で味付けします。今回はえのきたけとわかめのみそ汁を作りました。

こちらも生のえのきたけと変わらず食べられます。

【使い方③】「ソテー」
フライパンに有塩バター大さじ1/2を溶かして、冷凍庫から出したてのえのきたけ100gを中火で炒め、しなっとしてきたら、しょうゆ少々を入れ絡めます。仕上げに粗びき黒こしょう少々をかけて、えのきたけのバターソテーの出来上がりです。

ソテーにしても冷凍したものかどうかわからないですね。普通のえのきたけの味です。便利ですね。

【番外編】干して冷凍（冷凍保存期間2～3か月）

えのきたけは天日干しにしてから冷凍するのもおすすめです。水分が抜けて味が凝縮し、カサも減って保存しやすくなります。さらに、保存期間も長くなります。

【冷凍方法】
1. えのきたけは根元を切り落とし、軽くほぐしてザルに広げます。

2. 途中裏返しながら半日程度天日干しをします。完全にカラカラになってはいませんが、だいぶ小さくなりました。

ジッパー付き保存袋に平らになるように入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍します。

【解凍方法／使い方】
生で冷凍したときと同様、凍ったまま炒めたり、煮たりして調理します。干してから冷凍することで、旨味が凝縮すると同時に、解凍時に水分が出にくくなるため味が落ちにくいです。電子レンジで調理する場合は、少量の水を振りかけてから加熱します。

半日干して冷凍したえのきたけを使ってみそ汁を作りました。具はわかめといんげん 、そしてえのきたけです。具を入れてひと煮立ちさせたらみそを入れて出来上がりです。

えのきたけを干したものは食感が全く違い、歯ごたえが増しコリコリしています。味も濃くなったのがわかります。おいしいです。わが家の子どもには硬くていやだと言われました。大人向けですかね。

えのきたけの栄養素

えのきたけはきのこ類の中でも特にエネルギー代謝に欠かせないビタミンB群を多く含んでいます。ビタミンB1は炭水化物の代謝をよくし、疲労物質を取り除いたり、脳の活性化に働きます。ビタミンB2はたんぱく質、脂質、炭水化物の代謝に不可欠で、細胞の老化を防ぐ役割があります。また、血行促進の働きがあるナイアシンの含有量が多く、冷え性改善の効果が期待できます。ナイアシンには、飲酒後に体内で生成される有害物質のアセトアルデヒドを分解する働きもあるので、二日酔い予防にも。

えのきたけは冷凍しても食感の違いがわからず、生の状態と同じように調理して味も変わらず食べられました。冷凍したまま使えるのでとても便利です。安い時に買って冷凍するのもいいなと思いました。参考にしてみてくださいね。

参考文献：
春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典 監修 吉田企世子 エクスナレッジ