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売上高が過去最高【CoCo壱番屋(ココイチ)】、プロはトッピングに「ほうれん草」を選ぶワケ

  • 2024.10.8
売上高が過去最高【CoCo壱番屋(ココイチ)】、プロはトッピングに「ほうれん草」を選ぶワケの画像1
Wikipediaより

国内外合わせて1,400店舗以上を展開するカレーライス専門チェーン店・カレーハウスCoCo壱番屋。豊富なトッピングメニューで迷ってしまう人も多いのでは? 栄養面から見た“ベストチョイス”を管理栄養士・川村郁子先生に聞きました。

目次

・【ココイチ】業績は?
・【ココイチ】プロが選ぶメニューベスト3
・【ココイチ】プロが選ぶおすすめトッピング

※2020年11月6日初出の記事を再編集しています。

【ココイチ】業績は?

「カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)」を運営する株式会社「壱番屋」。店舗数は、2024年8月末時点で国内1,199店、海外214店と一大チェーン店です。

2024年3〜8月の連結決算は、売上高が前年同期比10.4%増の295億円と過去最高を記録しました。一方で、営業利益は減益。原材料の仕入れ価格上昇や物流費の増加などが原因とされています。連結経常利益は前年同期比4.1%減の24.9億円に減少。最終利益は10%増と増益となっています。

壱番屋は、8月にココイチ商品の値上げを行ったことで売上高が伸びたと考察されます。

【ココイチ】メニューベスト3

コロナ禍での外出自粛をきっかけに、テイクアウトをよく利用するようになった人も多いのでは。特にカレーは手軽にがっつり食べられることもあり、人気が高いようです。そこで今回は、カレー専門チェーン店の“王者”ともいわれる「カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)」にスポットを当て、栄養面から見た“ベストチョイス”を管理栄養士・川村郁子先生に聞きました。

――「ココイチ」のカレーには、どのような栄養素が含まれているのでしょうか?

川村郁子先生(以下、川村) ココイチのベースになっているカレー(ポーク、ビーフ)は、お肉や玉ねぎ、炒める際の油脂、スパイスなどの調味料、ごはんという構成です。ここから摂取できる栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物などのエネルギー源、ビタミンやミネラル、食物繊維などの微量栄養素となります。

ココイチの公式サイトで数値を見てみると、「ポークカレー」(税込646円)のカロリーは714kcalで、「ビーフカレー」(税込794円)は829kcal。見た目はほとんど変わりませんが、ビーフカレーのほうが100kcal以上高くなっていますね。また、気になるポイントとしては、どちらも食塩相当量が3.2gとやや高め。福神漬けを食べすぎないように注意したり、塩分量の少ないトッピングを選ぶなどして、調整するといいでしょう。

――ではまず、グランドメニューの中から、栄養素の面から見た「ベスト3」を教えてください。

川村 納豆とオクラ山芋がのった「ネバネバ三昧カレー」(税込776円)が特によさそうですね(※現在は販売していません)。大豆のタンパク質や鉄と食物繊維、そして、オクラ山芋でも食物繊維をプラスすることができます。ポークカレーのタンパク質が11.5gなのに対し、ネバネバ三昧カレーは19.5gなので、栄養バランスを取るにも優秀なメニューです。

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Wikipediaより

カロリーを抑えつつ、タンパク質やミネラル類をプラスしたい場合は、魚介類を使ったメニューがおすすめ。中でも「たっぷりあさりカレー」(税込858円)は、魚介類が好きな方に喜ばれそうですね。本当は野菜がもうちょっと欲しいところなので、サイドメニューのサラダやトッピングで補いましょう。

また、どうしてもお肉が食べたい場合は、比較的脂質が少なめな「チキンにこみカレー」(税込934円)を選ぶとよさそう。この3品が、特におすすめできるグランドメニューです。

ちなみに、もっと極端に炭水化物を抑えたい人は、ライスの代わりにカリフラワーを使った「低糖質カレー」(税込725円)というメニューもあります。糖質を気にされる方や、頻繁にココイチに行く方は、こういったメニューを活用するのもアリだと思います。

【ココイチ】プロが選ぶおすすめトッピングは?

売上高が過去最高【CoCo壱番屋(ココイチ)】、プロはトッピングに「ほうれん草」を選ぶワケの画像3
Wikipediaより

――ココイチはトッピングメニューも豊富ですが、いろいろあって迷ってしまいます。「とりあえずコレを追加!」という、おすすめトッピングがあれば教えてください。

川村 βカロテン、ビタミンKなどのビタミンや鉄、食物繊維を含む「ほうれん草」は、魅力的なトッピングだと思います。ベースとなるカレーには、すでに脂質や糖質が多く含まれていますので、揚げ物系を追加するのは避けたいところ。ビタミンやミネラル、食物繊維やタンパク質などをプラスできるようなトッピングにして、バランスを取るといいでしょう。

ほうれん草以外にも、不足しがちな栄養素を補えるトッピングは多いです。たとえば……

・「ゆでタマゴ」「半熟タマゴ」→タンパク質、ビタミンB群
・「オクラ山芋」→食物繊維、カリウム(※現在は販売していません)
・「納豆」→タンパク質、鉄、食物繊維
・「たっぷりあさり」→タンパク質、ビタミンB群、ミネラル
・「きのこ」→食物繊維、カリウム

これらの栄養素が摂れるので、自分の食生活を見直しながら選んでみてほしいですね。

また、トッピングを2つ以上プラスするのであれば、「ほうれん草」+「ゆでタマゴ」といったように、「植物性の食材」+「動物性の食材」を組み合わせるのがおすすめ。たっぷりと栄養が摂れるのはもちろん、違う種類のうま味や食感が加わることで、おいしさもぐんと広がりますよ。
(文:佐藤真琴)

■川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム:@shokuikuko/WEBサイト:「酒好きの食育」

サイゾーウーマン編集部
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