シアーシャ・ローナンは、映画『ハリー・ポッター』シリーズのルーナ役のオーディションを受けていたそうだ。TV番組「ジミー・キンメル・ライブ!」に出演した彼女は、「断った仕事が良い作品に仕上がっているのを見て、『失敗した』と思うことはあるけれど、何年も心に引っかかってしまうのは、断った仕事じゃなくてもらえなかった仕事。“またダメだった”というのが、私のテーマになっています」と明かし、「ずっと前に『ハリー・ポッター』のルーナ・ラブグッド役に挑戦した」経験を語った。
シリーズ第5弾『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)に初めて登場するルーナは、後にハリーたちの仲間としてヴォルデモートと戦うことになるアイルランド出身の魔法使いで。「アイルランド人のキャラクターだったので、候補者は全員アイルランド人でした」と振り返るシアーシャだが、自身は「若すぎたから」ダメ元でオーディションを受けたそうだ。結局、彼女と同じアイルランド出身のイヴァナ・リンチがルーナ役に抜擢されたが、ワンシーンのセリフを読ませてもらっただけでも「それまでで最高の経験だった」という。
なおシアーシャは、『不死鳥の騎士団』と同年に公開された『つぐない』で、キーラ・ナイトレイの妹役を演じ、13歳にして初のオスカー候補入りを果たした。今年は、夫ジャック・ロウデンがプロデュースを手がけた『The Outrun(原題)』で、5度目となるアカデミー賞ノミネートが期待されている。だが、彼女は自身のことを「4度の候補入り」ではなく、「4度の敗者」と呼ぶ。
今年のエミー賞では、ジャックが「窓際のスパイ」でドラマ部門の助演男優賞にノミネートされていたものの、授賞式を楽しむことを忘れなかったようだ。「我が家は負け犬一家。もう敗れるのに慣れてしまって、彼にも『OK、あなたのカテゴリーは2番目に発表されるから、負けたらバーに行こう……絶対だめだから、ポップコーンでも食べて楽しく過ごそう。2人とも負けたとしても、なんてことない』なんて言っていました」。トロフィーは「ザ・モーニングショー」のビリー・クラダップに渡り、授賞式の中継では2人でスナックを口にしながら楽しむ様子が映っていた。
Text: Tae Terai
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