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毎日ブラトップだとバストが垂れる?美胸を保つための正しいケア法

  • 2024.10.9
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amana productions inc.

バストは常に重力にさらされているため、日々のケアが大切。ブラトップは快適だし便利だけれど、使い方次第ではバストが垂れてしまうことも。今回は、経絡整体師の「おっぱい番長」朝井麗華さんに、ブラトップのメリット・デメリットや、美胸を保つためのアドバイスを教えてもらった。(「」内は朝井さん)

そもそもブラトップって何?

ここで定義するブラトップは、いわゆる「カップ付きインナー」のことを指す。一枚でブラジャーとトップスの両方の役割を果たす便利なアイテムだが、多くの場合ワイヤーは入っておらず、ブラジャーとはその役割や効果が大きく異なる。

ブラトップのメリットとデメリット:日常使いしても大丈夫?

「考え方は二通りあると考えています。快適さ・リラックスの観点から言えば、カップ付きインナーを着用することにとくに問題はないですね。ブラジャーのように強く締め付けないため、血液やリンパの流れを妨げない点で健康的だといえます。でも、バストの形や位置を気にする場合には、日常的な使用は避けるのがおすすめです」

メリット:開放感やリラックス

「ブラトップはワイヤーがなく、締め付けが少ないため、体への負担が軽減されて開放感につながります。圧迫感がないので呼吸もしやすく、リラックスできて、動きやすいのが特徴です」

デメリット:美バストから離れる

「楽ちんなブラトップを毎日つけていると、本来バストを支えるものがないため、重力に従って徐々に流れてしまいます」

ブラトップは垂れる? ブラトップを普段使いすることのリスク

垂れ

私たちが日々受けている重力は、徐々に蓄積され、最終的にはバストの垂れとして目に見える形で現れます。何かしらのサポートや骨格の維持がなければ、重力の影響を直接受けてしまい、ブラトップだけで美しいバストをキープするのは難しいのです。

フォルム

「本来、ブラジャーのワイヤーは体と胸の境界線をしっかりと作り、バストを支える役割を果たします。しかし、カップ付きインナーではそのサポートがないため、バストの形が崩れやすくなり、結果としてバストの高さにも影響が出てしまいます。」

なぜサポート力が必要なの?

「地球上では重力が常に作用しており、上にあるものは次第に下へと引っ張られてしまいます。顔の皮膚が徐々に垂れてくるのと同様に、体から突き出ているバストも重力の影響を大きく受けやすいです。正確に測ってバストを支え、上から吊るすようなケアをしないと、重力に従ってバストがどんどん下がってしまいます」

スポーツブラは危険?
「結論として、スポーツ用のハイサポートブラはバストの垂れを防ぐ効果があるものの、バストのフォルムが崩れてしまうことがあります。運動しやすいデザインと美胸を維持するデザインの両立は難しく、選択肢が限られてくるのが現状です。例えば、スポーツブラはあくまでスポーツに適したデザインが優先されるため、バストが押しつぶされてしまうことが多く、美しいフォルムを保つのが難しいです」

垂れ防止への効果的なアプローチは?

ブラ

適切なブラの条件5つ

①ワイヤー入り

ワイヤーはバストのフォルムをつくって支えてくれるブラの第一条件。胴体とバストの境界線を作る役割。

②アンダーベルトとホック

アンダーベルトは太くホックの段数が多いほど良いとされています。ホックはバストを支える重要な役割を果たしており、段数が多ければそれだけ支える力が強くなります。ホックが1段だと2人で支えているイメージですが、3段になると20人で支えているような感覚です。さらに、コルセットになると100人力。しっかりとしたアンダーベルトの土台に加え、ワイヤーが入ることで、美しいフォルムを保ち続けることができるのです」

③肩ひも

肩ひもも太ければ太いほどよい。なぜなら、太ければそれだけバストの支える力が安定してサポート力があがるから。華奢なひもだと支える力が不十分になってしまうので、できるだけ避けたほうがよい。

④脇高設計

肩甲骨周りや脇周辺にたまった肉を集めてブラカップにいれても、脇高設計でなければそれらは外へ逃げてしまう。高く分厚くしっかりとお肉の流出をせき止めてくれる形がポイント。

⑤脇位置のボーン

④の脇位置の肉をサポートする機能をさらに高めてくれる部分。ボーンが一本のものもあれば二本のものもある。もちろん本数は多いほうがその分サポート力は高い。

つけ方

おっぱい番長直伝の正しいブラのつけ方をご紹介。

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①前傾姿勢で高めの位置にブラを付ける 

・体を45度前傾させる。肩ひもに腕を通して、ワイヤー部分をもって胸に当て、バージスラインを作るように押し上げる。

・アンダーを高めの位置に当てたら、指を後ろにすべらせホックを留める。これで高い位置にブラをセットできる。

②周辺の肉を集めてカップに入れる

まず、ブラのベルト部分下側に指を一本通し、後ろからわきへと滑らせ、背中の肉をカップの方へ移動させる。次に、逆の手を上からブラのカップに差し入れ、後ろから集めたお肉を受け取る。

・脇下のぷっくりも全て胸へ! 背中や腰回り、脇下、肩甲骨周りの肉をしっかりと寄せて集める。脇下の“サブ乳”撲滅にもなるので丁寧に。

・集めた肉をカップに入れ込むときにバストが丸く、内側の高い位置にくるように意識する。

バストの下垂を防ぐ大事なひと手間
前傾姿勢のまま、肩ひものカップに近い位置を指先でつかみ、手の位置はそのまま体を直立状態へ起こす。このとき視線はつねにまっすぐ前を見る。 姿勢を戻したら、指を肩まですべらせ、肩紐の位置を整える。

③ブラの位置を調整

低くなりがちなので、意識して正しい位置に注意。

④バストを整える 

バージスラインを意識しながら、指で谷間部分の肉をカップにおさめる。

ポイント
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・体と肩ひもの間は、指が一本入る程度のゆるみが適切。

・スポーツブラも「上から被るのではなく、下から履く」のが鉄則!

上からかぶるとバストをつぶしてしまうが、下から履けば自然と上向きバストになるので大きな違いになる。

マッサージ(乳トレ)

垂れ防止にもつながる1日たった5分でできるおっぱい番長の基本の“乳トレ”をご紹介。

「すべてのトレーニングは、基本的に上半身裸で行います。バスタイムの後や朝出かける前に、毎日行ってほしいですね。痛みを感じる人もいますが、それは筋肉のこりが蓄積している証拠。毎日コツコツ続けることで、おっぱいは変わっていきます。ぜひ乳トレを続けて、美しく変化するバストを実感してくださいね」

乳トレ1. バストの土台=大胸筋を鍛えよ! 「バストくるくる」
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右の指をそろえて、右のバストの下側からしっかり支える。

左手の親指以外の4本の指で、バストの上部分に4回転、円を描きながら(筆記体の小文字の「ℓ」のイメージで)マッサージ。最後はグッと、わきの下に流すように行う。イタ気持ちいい圧で大胸筋をしっかりほぐして。これを片側30秒間。

反対側も同様に行う。左右どちらから行ってもOK。

※このトレーニングはオイルやクリームを使い、裸で行ってください。

乳トレ2. 離れ乳をぐっと寄せる! 「肋骨ほぐし」
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左手の指をそろえて、右胸の外側を支える。

右手のこぶしを握り、第二関節の骨で身体の外側からバストトップに向かって左手と共に引き上げるようにすり上げる。

息を吐きながら行うのがポイント。左手がバストトップまできたらもう一度、体側からバストトップへとこぶしをすり上げて。

肋骨と肋骨の間の骨をグーでえぐるようにしっかり当てながら行います。イタ気持ちいいくらいの力加減がベスト。

脇からアンダーバストまで3ラインに分けて1ラインにつき10回、全部で30回ずつ行う。逆側も同様に。

※このトレーニングはオイルやクリームを使い、裸で行ってください。

乳トレ3. 憧れの谷間をつくる! 「グーパー推拿」
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両手でこぶしをにぎり、第二関節の骨を両脇にあてる。

脇から体の中央へ圧をかけながら、バストのつまりを流すイメージでまっすぐ寄せる。これを10回。

バスト上部が終わったら、バストトップ、アンダーバストも各10回、合計30回行う。

最後におっぱいに正しい位置を覚えさせるよう、両手をパーにして脇からバストの下側を支え、内側に寄せて30秒キープする。その後じんわりと離す。

※このトレーニングはオイルやクリームを使い、素肌で行ってください。

隙間時間に“ちょい乳トレ”。胸も気持ちも上向きに! 「親指ブスブス」

右手の親指を鎖骨の下からアンダーバストまでランダムにプッシュ。骨の間にグッと垂直に、差し込むようにするのがコツ。ひと押し3秒キープ。多少痛いくらいが効果的。両手でも片手でもできるので、いつでもどこでも時間ができたらプッシュしよう。

食事

Alexander Spatari

バストも皮膚なので顔の皮膚と同じように内側からのアプローチが効果的。バストをきれいに保つためにはまず、その皮膚に弾力があり、丈夫、健やか、皮膚トラブルがないということが大事。バストケアをする前段階として、皮膚の質を整えるには食事に気を遣うべきなのだそう。

タンパク質は1日に「手のひら3枚分」必要って知っている?

「肉や魚、豆などのタンパク質は、1日あたり手のひら3枚分を摂取することが理想とされています。しかし、この量を毎日摂取するのは決して簡単なことではありません。皮膚はタンパク質によって作られるため、不足すると皮膚がたるみ、老化が進んでしまいます。取り込んだ栄養素は、生命に関わる部分から優先的に使われるため、例えば内臓に問題がある人はまずその修復にタンパク質が使われるため、なかなかバストを育てるまで届かないこともあります。したがって、十分な量のタンパク質を摂取することが大切です。

私たちがまず意識すべきは、日々の食事です。現代人は、まずご飯やパン、麺などの炭水化物で満腹感を得ることが多いですが、肉・魚・卵・豆類といったタンパク質源や野菜を先に摂取するよう心がけるとよいでしょう。そうすることで、体に必要なアミノ酸の形で栄養素が体内を巡り、マグネシウムやビタミンなどの微量ミネラルも体に行き渡ります。

サプリメントも有効ですが、まずは基礎となる肌の状態を整えるために、十分なタンパク質を摂取することが効果的です」

NG習慣はある?

上下運動

「マラソンやトランポリン、縄跳びなどの上下運動は、バストにとって大きな負担となります。これらの運動による揺れで、天然のブラジャーとも呼ばれるクーパー靭帯が損傷し、弾力を失うことでバストが垂れる原因となります。このような運動を行う際は、バストが大きく揺れないようにしっかりサポートすることが重要です」

うつ伏せに寝る

「バストを押しつぶすように寝ると、見た目の通り形が崩れてしまいます。そのため、バストの形を保つためにも、できるだけ仰向けで寝ることを心がけましょう」

食事をちゃんとバランスよくしていない

「バストの健康を維持するためには、食事がその基盤となります。特に、タンパク質をしっかりと摂ることを意識することが大切です」

ずっと同じ姿勢

「オフィスワークでありがちな長時間のデスクワークやパソコン、スマホを使用する際の姿勢は、バストに悪影響を与えることがあります。理想的には胸を寄せて高い位置に保つべきですが、前かがみの姿勢では肩が前に出てしまい、バストの位置が下がってしまいます。そのため、前かがみになる作業が多い方は、定期的に逆の姿勢を取る時間を意識的に作ることが大切です」

美バストのためにできること

垂れ防止のうえで、さらにできることを教えてもらった。

習慣で変わるおっぱい

日中もトイレに行くたびに直す!
Women's Health

「日中はたくさん動くことで、多少なりともブラがずれてしまうことがあります。そのずれをこまめに直すことが大切です。ブラが正しい位置からずれている時間をできるだけ短くすることで、バストの形を維持するサポートになります」

ブラは一日の中でも使い分けるのがおすすめ

「体全体とバストの両方を考えるなら、ブラを一日の中で使い分けるのがおすすめです。朝井さんによると、日中はワイヤー付きでしっかりサポート力のあるブラを使用し、家ではリラックスできるおうちブラ、そして寝るときは何もつけないのが良いとのこと。このように、3段階の使い分けをすることで、バストの形を美しく保ちながら、締め付けから開放する時間を作ることができ、体内のめぐりや美しいバスト作りに繋がります」

全裸で寝ることのメリット
Cavan Images

「『寒いのでは?』『風邪をひくかも?』と心配する人もいるかもしれませんが、実際には逆で、体がポカポカしてきます。なぜなら、新陳代謝が上がるからです。寝ている間に体は自ら発熱する機能を持っているのに、外から保温してしまうと内側の働きがさぼってしまうんです。外が寒いと、人体が持つ自然な機能が発動し、どんどん体が温かくなってきて、発汗します。これがデトックスになり、疲れが取れて寝起きもすっきりするんです」

まとめ

「胸を支えるためのブラはどうしても窮屈で、その分呼吸が浅くなりがちです。呼吸を促進することを考えると、できるだけ楽なブラを選びたくなります。しかし、バストは常に重力の影響を受けて下がっていくため、位置や形を美しく保つためには、サポート力の高いブラを正しく着用することが大切です」


朝井麗華

経絡整体師・おっぱい番長

臨床検査業界を経て、アロマセラピーや東洋医学を学び、中国整体推拿(すいな)療法の素晴らしさに目覚める。推拿をベースにした小顔整体や筋膜剥離などを取り込んだオリジナルメソッドを確立。なかでもバストを中心とした施術の的確さから“おっぱい番長“と呼ばれ、タレントや女優からも絶大な支持を誇る。サロン『氣Reika』は予約5年待ちで、「日本一予約の取れない整体師」と呼ばれている。著書に「おっぱい番長の乳トレ(講談社)」など多数。バストケア専門サロン『B by Reika Asai』(@表参道)プロデュース

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