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若者がサッカーを見られない時代?いま世界の試合を全部視聴したらいくら払うのか調べてみた

  • 2024.10.7
若者がサッカーを見られない時代?いま世界の試合を全部視聴したらいくら払うのか調べてみた
若者がサッカーを見られない時代?いま世界の試合を全部視聴したらいくら払うのか調べてみた

Text by 佐伯洋(編集部)

日本におけるサッカーの視聴環境は近年になって劇的に変化している。

インターネットによる配信が始まるまでは地上波やBSを除いて基本的に『スカパー!』と『WOWOW』の2局しかなく、この2局の最も高額なセットを契約しても1万円以内でおさめることができた。

ただ近年は配信プラットフォームの細分化により一括で支払うのは難しくなり、放映権の高騰もあって視聴料金も上がってきている。

娯楽が溢れる昨今、選べる時代になったにもかかわらず「サッカーを見る」ことに関してはむしろ敷居が高くなっているような印象がある。そしてその影響を顕著に受けるのはお金のない若者になるのだろう。

では、いま日本でサービスが提供されている配信プラットフォームにおいて、視聴できるサッカーの試合をすべて見ようとするといくらかかるのだろうか。調べてみた。

DAZN

月額4,200円(年間契約は3,200円)

Jリーグ/日本
ラ・リーガ/スペイン
ラ・リーガ2部/スペイン
リーグアン/フランス
ファースト・ディビジョンA/ベルギー
プリメイラ・リーガ/ポルトガル
チャンピオンシップ/イングランド2部
EFLリーグ1/イングランド3部(バーミンガムのみ)
DFBポカール/ドイツ
AFCチャンピオンズリーグ
日本代表(アウェイゲーム)
各国の代表戦
女子サッカー

視聴料金に関して何かと物議を醸している『DAZN』。フランスでは高額な料金に対して不買運動も起きているという。

かつて配信していたプレミアリーグも現在は見ることができなくなったが、そうはいってもカバーしてる範囲は他の追随を許さない。Jリーグをはじめ、ヨーロッパ各地域や日本人が多数所属するイングランドの下部リーグも見ることができ、最近では日本代表のアウェイゲームも放送している。

4,200円はなかなか高額であるが年間契約をすると毎月1,000円ほど安くなり、『DMM×DAZNホーダイ』などいくつかの割引プランなども存在する。

なお、リーグアンに関してはHulu(フール―)でも一部放送している。

U-Next

月額2,600円

プレミアリーグ/イングランド
FAカップ/イングランド
ラ・リーガ/スペイン
スペイン国王杯

今季、プレミアリーグと7年間におよぶパートナーシップ基本契約を結んだ『U-Next』。プレミアリーグ全試合、ラ・リーガ全試合を視聴できるのは圧倒的な強みであり、他にもFAカップ、スペイン国王杯(コパ・デル・レイ)などを放送している。

年間契約プランはなく、月額2,600円の「サッカーパック」ですべての試合を視聴できる。

スカパー!(SPOOX)

月額2,480円

ブンデスリーガ/ドイツ
ルヴァンカップ/日本
天皇杯/日本

サッカーの有料配信を『WOWOW』とともにリードしてきた『スカパー!』は近年、オンデマンドサービスの『SPOOX』も展開している。

現在放送しているブンデスリーガとルヴァンカップ、天皇杯は、2,480円の「スカパー!サッカーセット(サッカーLIVE)」で視聴可能。ブンデスリーガ単体も980円で視聴できる。

なお、Amazonにおいて「サッカーLIVEライト」を2,350円で提供しているが、こちらは権利上の都合天皇杯を視聴することができない。

WOWOW

月額1,945円

UEFAチャンピオンズリーグ
UEFAヨーロッパリーグ
UEFAカンファレンスリーグ
各国の代表戦

サッカー中継において長い歴史をもつ『WOWOW』は現在、ヨーロッパの各コンペティションを放送している。

シーズン契約となる「CL・EL 2024-25シーズンパス」を申し込むと17,499円(月額1,945円)で視聴できるが、月ごとに支払いたい場合は月額2,530円となる。

SPOTV NOW

月額2,000円

スコティッシュ・プレミアリーグ/スコットランド
サウジ・プロフェッショナル/サウジアラビア
サウジ国王杯/サウジアラビア
サウジ・スーパーカップ/サウジアラビア

韓国のメディアグループを母体に2020年からサービスを開始した『SPOTV NOW』。

2022-23シーズンからプレミアリーグの放映権を獲得し、一部は『ABEMA』でも放送されたが昨季で契約が終了。今季はスコティッシュ・プレミアリーグとサウジ・プロフェッショナルリーグを放送している。MLB中継がメインのため料金はやや割高となっている。

フジテレビNEXT

月額1,980円

エールディビジ/オランダ
(ルヴァンカップ/日本)

フジテレビNEXTを契約すると、上田綺世や小川航基らが活躍するオランダ・エールディビジを視聴できるほかルヴァンカップも一部の試合を視聴することができる。

J SPORTSオンデマンド

月額1,100円

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024
フットサル

「Foot!」などでお馴染みの『J SPORTS』ではユースや高校の強豪がみられる高円宮杯やフットサルの試合を放送。今年は旧トゥーロンのモーリスレベロトーナメントなども放送された。

料金は月額1,100円だが、25歳以下であれば半額(550円)となる。

スポーツブル

月額2,440円

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024

スポーツブルでも高円宮杯を配信しており、時期によっては高校サッカー選手権なども配信される。LIVE配信は無料だが『見逃し動画』は有料となり、全試合が視聴可能となる大会パス(2,440円)と、1試合単位での購入となる視聴パス(980円)を選択することができる。

イージースポーツ2

月額3,000円

シュペルリグ/トルコ
ブンデスリーガ2部/ドイツ
ブンデスリーガ/オーストリア
Kリーグ/韓国
タッサ・デ・ポルトガル/ポルトガル

イージースポーツ2では松木玖生がプレーするトルコ・シュペルリグなど、主に日本人選手が所属するリーグを配信している。シーズンプランは25,000円だが、9月末で締め切られたため現在は月額のみとなっている。

Apple TV

月額2,300円

MLS/アメリカ

『Apple TV』では、リオネル・メッシ(インテル・マイアミ)や吉田麻也、山根視来(LAギャラクシー)らがプレーするアメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)を視聴することができる。

月額2,300円だがシーズンプランは15,000円になり、月単位にすると1,250円とお得に。また、Apple TVのサブスクリプションに登録(月額900円)していると今シーズンは無料で、2025年から通常価格となる。

ABEMA

基本的に無料(ABEMAプレミアムは月額960円)

2022年ワールドカップやEURO2024を無料放送したことで大きな話題となったABEMA。

現在も毎週各リーグからピックアップされた試合を無料で視聴できるが、月額960円のABEMAプレミアムに入ると追いかけ再生が可能になるなどの特典がある。

また、『ABEMA de DAZN』『ABEMA de WOWSPO』『ABEMA de J SPORTS』などABEMAのプラットフォームにおいて各有料配信を視聴することもできる。

その他、アメリカの配信プラットフォーム『Fanatiz』ではブラジル、アルゼンチン、ペルーの国内リーグを最大10.99ドル(およそ1,600円)ほどで視聴することができる(サイトは英語、スペイン語、ポルトガル語のみで日本語はなし)。

以下が各料金となる。

4,200円 DAZN
2,600円 U-Next
2,480円 スカパー!(SPOOX)
1,945円 WOWOW
2,000円 SPOTV
1,980円 フジテレビNEXT
1,100円 J SPORTS
2,440円 スポーツブル
3,000円 イージースポーツ2
2,300円 Apple TV

上記のすべてと契約を結ぶと総額は24,045円となった。

年間契約で割安になる『DAZN』『Apple TV』、LIVE配信無料の『スポーツブル』の金額を除いてもおよそ2万円に。いろいろなリーグが見られるようになったぶんかつてより値段が上がるのは当然だが、毎月支払うとなるとなかなかの高額だ。

このまま各配信プラットフォームによる放映権の獲得競争は続くのか、それとも一部が淘汰されどこかに集約されるのか。いずれにせよ視聴者(ユーザー)にとって望ましい環境が生まれることを願いたい。

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