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【塩焼きじゃない秋刀魚】旬のさんまで福島の郷土食「ポーポー焼き」作ってみた!ポーポーって何!?【農家直伝】

  • 2024.10.7

秋の魚といえば「さんま」ですよね!香ばしく焼いて食べるのが年に一度のお楽しみ♪ただ、普通に焼く以外にレパートリーがないわたし。そこで、塩焼きじゃない食べ方を福島県の農家から教わりました。さんまの身をミンチにして、みそ、青じそ、しょうがを加えて焼くんだそう。見た目はハンバーグっぽいけど、どんな味なのかしら?そして、“ポーポー“の由来も気になるところ…。どうやら福島県の郷土料理だそうですが、作って調査してみま~す!


「ポーポー」の由来

福島県いわき市では、毎年秋になるとさんまの水揚げが盛んに行われます。みりん干しや焼き魚、南蛮漬けなど、さんまを使った郷土料理などが多く作られているそうですが、その中でも、よく食べられているのが「ポーポー焼き」。さんまを焼くときに出る脂で、火が“ポーポー“と燃え上がることから、この名前が付いたといわれています。
“ポーポー“とは、さんまの焼ける様子を表したものだったんですね。その様子を想像すると、なんだかじんわりと心が温かくなります。

薬味たっぷりがイイ!「さんまのポーポー焼き」



材料(4人分)
さんま(※)…3尾
ねぎ…1/2本
しょうが…1~2かけ
青じそ…適量
大根…1/4本
みそ…大さじ1弱
片栗粉…大さじ1

※今回は、鮮魚店で3枚開きにしてもらったものを使用しました。
ご家庭で処理される場合は、頭とウロコを落とし、内臓を取ってから3枚におろしてください。

作り方
1.小骨を切るように、さんまを細かく包丁で叩いてミンチ状にする。



2ねぎとしょうがを粗みじん切りにする。



3.12にみそを合わせて、混ぜるように叩く。



4.3のつなぎに片栗粉を混ぜる。



5.大根の皮を剥き、すりおろして水気を切る。



6.4を小判型に整えたら、熱したフライパンで焼く。



焼くとさんまから脂が出るので、油は引かなくてOK。




こんがり焼き色がついたらひっくり返して、反対側も焼きましょう。

7.6
をお皿に盛りつけて、軸を取った青じその上に5の大根おろしを添えたら出来上がり。





青じそは飾りにするだけでなく、ポーポー焼きのたねの両面に張り付けて焼くのもオススメです。



中には叩いてミンチ状にしたさんまと、ねぎやしょうがの薬味がぎっしり詰まってます。
それでは、いただきまーす。

モグモグモグ…なにこれ~噛むたびにさんまの旨味がジュワる~!味は、さんまのなめろうを香ばしくした感じなんですけど、焼くことにより、旨味がぎゅっと凝縮されています。

たっぷり入れたしょうがやねぎ、両面に張り付けて焼いた青じそが爽やかに効いていて、魚の臭みなどは全く感じません。味付けはみそだけですが、これで十分。むしろ、あれこれ入れるよりシンプルな味付けの方が、素材の味が引き立ちます。



ご飯と合わせるときは、一緒に添えた大根おろしにしょうゆを垂らして頬張れば、もう言う事なし!
わが家のメンズも「おいしい、おいしい♪」と、ご飯をお代わりしていましたよ。

骨までミンチ状にすることで、カルシウムも摂れて栄養面でも満足♪
「さんまのポーポー焼き」をみなさんもぜひ、作ってみてくださいね。

★今回のレシピは、福島県 JA福島さくら「農家のお母さん直伝三ツ星レシピvol.100」からの提供でした。ぜひ、こちらもご覧ください。
http://www.ja-fsakura.or.jp/kouhou/files/4a51a903ddc3b1de3977ed2561d5464d.pdf

〇参考にしたサイト
農林水産省「うちの郷土料理」
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/30_4_fukushima.html

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