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「住みたい」と思わせる、ミニマルなラグジュアリーさが漂う。ホテル虎ノ門ヒルズの魅力とは

  • 2024.10.6

虎ノ門ヒルズの開業から約10年を経て、昨年12月、「ホテル虎ノ門ヒルズ」が誕生した。そこは、虎ノ門ヒルズ・プロジェクトの締めくくりであり、新章を表すホテルである。

ハイアットの気鋭ブランド「アンバウンド コレクション by Hyatt」の東京初進出の施設でもあり、料理はオランダ出身のスターシェフが監修。

注目すべきことがいくつもあるホテルは、泊まってみると他にはないユニークなディテールに溢れていた。

11~14階の客室フロアの廊下


ホテルが位置するのは、新たなグルメ処「Tマーケット」が入る虎ノ門ヒルズ ステーションタワー。

行き交う人の活気を感じて1階ロビーで鍵を受け取り客室階へ上がると、レンガ色の廊下が伸びる。

色みも照明も鏡もすべて格好よく、流石、デンマークのデザイナーユニット「スペース・コペンハーゲン」が手がけた空間。いま一番ホットな都内ホテルの廊下だ。

「パノラマ コーナースイート タワービュー キング」(65㎡)。壁際の棚に浄水機能付き水栓を設置。1泊¥316,250~


客室はミニマルかつ洗練された設計で、“住みたい”と思わせる質感。

「パノラマ コーナースイート タワービュー キング」はパノラミックなレイアウトでリビングからも寝室からも東京タワーを望む。隣の浴室からも夜景を眺められる


嬉しいのが、都内ラグジュアリーホテル初、浄水機能付き水栓を全室に備えていること。

サステナブルかつ水の追加を頼む手間が省け、我が家感も増す。

セルジオ・ハーマンの生家は魚介に特化した家族経営レストランで、日本の魚介へのリスペクトと好奇心が尽きない


館内の料理監修は、ベルギーやオランダで活躍するスターシェフ、セルジオ・ハーマン。

彼のアジア初進出店となる『ル・プリスティン東京』は、海辺で育ったシェフの感性と日本の食材が見事にマッチし、デザインや音楽もハイセンスな没入型ガストロノミーだ。

本店のシグネチャーであるロブスターサラダ。東京でシェフを務めるのはセルジオの右腕、デニス・カイパース


魅力を後押しするのがペアリング。

チェリービネガーを使ったロブスターサラダに合わせられたのはプラムのニュアンスがあるジョージアワインで、甘酸っぱさと旨みの融合が完璧だった。

朝食はブッフェの他に9種類のオーダーメニューがあり、写真は「卵かけご飯“ル・プリスティン”」¥7,590


セルジオ氏が飲料なども監修し、生ハムとペコリーノチーズがかかった朝食の卵かけご飯は、朝から泡酒が欲しくなる美味しさである。

宿泊者が自由に出入りできる「ザ・ラウンジ」は2フロアあり、東京タワーを望む。ミーティングルームも利用可


チェックアウト後に向かったのは、チェックイン前、アウト後も滞在中は何時でも利用できる「ザ・ラウンジ」。

フリーの小菓子やドリンクが並び、ロッカーにシャワー室、横になれる個室まであり、まるで空港のラウンジだ。深夜早朝便に乗るゲストに大助かりなのはもちろん、仕事での利用もよし。

ここには、「遊びの幅の広い虎ノ門を存分に楽しんでほしい」との意図もあり、筆者も荷物を置いて手ぶらで散策。戻って2時間デスクワークをして夕方にホテルを出ると1.5泊気分だ。

ホスピタリティの塊みたいなラウンジが最後の印象となり、もうこのホテルを好きになるに決まっている。

■施設概要
施設名:ホテル虎ノ門ヒルズ
住所:港区虎ノ門2-6-4 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー内
TEL:03-6834-5678
料金:1泊¥73,370~

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