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娘と過ごした1年とそこで見つけた「大切なこと」今、保育園に落ちてしまったママに伝えたい

  • 2024.10.6

4月になり、入園した子たちは保育園生活が始まっていますね。「働きたかったのに」「うちはいつになったら園に入れるのだろう」「これからも1日中お世話するのは大変ではないだろうか」と不安な気持ちで過ごされていることでしょう。これは私が昨年感じていたことです。しかし現在、すてきな保育園と職場を見つけることができています。今思えば、娘と2人で過ごしたあの1年間があったからこそ見つかられたものでした。私と娘の1年間と、経験した私が思うママは働いていない間の「過ごし方」を綴ります。

受け入れられなかった現実

昨年、娘が1歳の春、「なんとか入れるのではないか」という淡い期待をよそに突き刺さった現実。とくに私は出産を機に職場を変えたいと思っていたので、妊娠中に前職を退職してしまっていました。

認可保育園申請のとき「求職中ママ」はそれはそれは低い点数の位置にあり、入園争いのスタート地点にも立てていなかったように思います。認証保育園や保育室への申請も一歩遅れて、先着順のところはいっぱい、抽選には落ちました。

働きたかった、でもそれが叶わなかった。育休中のママ友たちは続々保育園が決まって慣らし保育が始まり、4月からの平日は娘と2人だけポツンと残されたような孤独感に襲われていました。

しかし、あれから1年が経った今、満足できる職場で仕事をしていて保育園も決まりました。「あのとき落ちていて良かった」「あのとき入れていたらここには出会えていなかった」と思っています。

私と娘の1年間と、そこから学んだ2歳・3歳で保育園に入りたいママの過ごし方の心得をお伝えします。

保育園に落ちた私と娘の1年間

ママリ

私の夫は土日休みのため、平日5日間私と娘2人の時間です。1歳までにできた近所のママ友はほとんど仕事へ復帰してしまいました。復帰していないママ友は、第2子を妊娠している方だけ。

仕事もしていない、妊娠もしていない私はどこか心の隅でモヤモヤ感や罪悪感のようなものを感じていました。バリバリ動けて働けるのに、働けない・・・と。

3月〜8月:毎日をどうやって過ごすか模索

ママリ

1歳を過ぎると元気いっぱいで、毎日外へ連れ出さなければなりませんよね。毎日同じ公園やスーパーでは子供も飽きてしまいます。だからといって毎日友達とランチや有料遊び場に連れて行けるほど豪遊することはできません。

そこで以下のことを始めました。

子供の習いごとを見つける

私の娘はとても人見知りで、集団の場、ママ以外の人だとギャン泣き。少しでも「皆でいることは楽しい」と感じてくれたら、と一つだけ習いごとへ通うことにしました。

3月~5月は体験レッスンを行っている習い事がたくさんあります。いくつか参加してみて、リトミックに決めました。お歌を歌ったり踊ったり、子供もですが何より私自身のリフレッシュにもなりました。

一時保育に登録する

電話受付の一時保育も多い中、近所の認可保育園では、曜日指定で預かってくれるシステムがありそこに登録しました。美容院に行きたい、復職へ向けて少しでも動きだしたいときなどに便利です。

大々的には宣伝されていなくても、保育園のサイトの下にさりげなく書いてあったり、認可保育園落選の方向けに説明会を開催していたりするところもありました。

5月〜8月:「入れないと働けない、働かないと入れない」の現実

ママリ

同じ生活の繰り返しと、娘はイヤイヤ期が始まり1日中それに振り回されてしまうことにも滅入っていました。6月の梅雨、7〜8月の外に出るのも危険な暑さとで家から出られない日が続いてしまったこともありました。

明るく過ごしてはいるのだけど、「働いてないから」と節約を頑張ったり、欲しいものを買わないようにしたり…妻の私が我慢しすぎることで、些細なことで頻繁に夫婦げんかが起きてしまっていた時期です。

ハローワークにも行きましたが、保育園が決まっていないと面接は難しいのではと難色を示されました。「入れないと働けない、働かないと入れない」の泥沼状態です。

夫は仕事を頑張ってくれているのに、私の口からはなぜか文句・不満ばかり出てきてしまいそんな自分に嫌気がさしていました。

8〜11月:転機が訪れたきっかけは意外にも・・・

ママリ

ここで、些細なきっかけから転機が訪れます。下を向きがちだった私の顔が上を向き始めた時期です。

趣味でインスタグラムを始める

毎日私がしていることといえば…子育てと料理。毎日していることをインスタグラムにアップしてみようかな、が始まり。それが、「作ったらおいしかった」「おいしそう」などのコメントが来るようになりました。

子育てというのは褒められることがありません。家事も子育ても母親ならこなせて当然だと周りから思われてしまうからでしょう。口下手な夫は「ありがとう」や「おいしかった」を言うことが苦手なので、私は久々に評価してもらえた満足感や達成感に感動しました。

このSNSの発信の力に魅せられたことは、現在働いている会社で働きたいと思ったきっかけにもなりました。

近所に新園ができるとの噂が

近所に来年の4月開園の認可保育園ができるという噂が流れてきました。しかし、まだ働けてもいないのに認可保育園なんて…と他人事のように感じていて、あまり興味が湧きませんでした。

毎日のぞくフェイスブックで求人を見つける

子育てママだとスマートフォンでSNSを見る機会も多いのではないでしょうか。そこにポンと出てきた求人に目がとまりました。いつも使っているサイトの編集部の求人だったのです。

自分の母親は近所に住んでいるわけではありませんでしたが、相談をして、一時保育も利用しながら母親にも預けてなんとか働いてみたい!と思いました。

これなら秋の保育園の申請では働いていることにできる。仕事内容や条件も私が求めているものでした。9月に面接を受け、11月から本格的に働き始めました。やってみないで後悔するよりも、やってみて後悔しようと思いました。

12月〜3月:母に預けて働き始める

ママリ

人生はじめての育児と仕事。週に1回一時保育に預け、3日は母に預けるというサイクルで週4日~なんとか働きました。娘のためにも本当は保育園を見つけてから働き始めたかったのですが、実際に働き始めないと入園ポイントを稼げないというジレンマでした。

私の住む保育園激戦区では働いているからといって保育園が決まるわけではないので、このまま母親に預けて親に負担をかけてしまう育児はどうなのかと悩みながら働いていました。

だめもとで認可保育園に申請する

噂の新園は私の家から徒歩5分のところです。私の家からは駅から徒歩15分、そこから駅に離れる方向に5分の場所で駅近ではないので人気が殺到しないのではないかと予想しました。

しかも、娘の年齢は2歳です。通常だと1歳枠から持ち上がる人数で埋まってしまうので1番入りづらい年齢枠ですが、新園なので20人分もの2歳の枠がありました。

母に預けている私はまだフルタイムでは働けていませんでしたが、申請しました。

夫婦仲に変化

私が働きたいけれど働けなかった1年間は、私が些細なことでイライラしてしまい夫婦関係はギスギスしていました。

1日家にいるんだから家事と育児は全て任せた、というスタンスだった夫。それが私も働き出したことでお願いしなくてもなんとなく分担してくれるようになりました。

夫も育児に参加することで、娘の子育ての楽しさと大変さを共有できるようになったのです。昔は一方的に私が育児の話をしているだけでどこか上の空で他人事のようなコメントしかしなかった夫が、いまや「分かる〜」と共感してくれるようになったのです。

認可保育園に入園が決まりました

ママリ

1月末にその新園へ入園が決まった通知が届きました。私の住んでいる地域はフルタイムの勤務時間を申請しても認可保育園には入園できない地域です。

しかし、「駅遠」「新園の2歳枠」など入りやすい好条件が重なって入園することができました。

1歳枠は世のママ皆が復帰する時期で新園ができても殺到してしまい入園は難しいようですが、前年度1歳のときに落ちたことが功を奏したのです。

以下に、私が経験したことを踏まえて、復職したいママの過ごし方を綴ります。

私が思う「入園できなかった」「でもやっぱり働きたい」時の過ごし方

ママリ

働くこととはじめての育児について、考え、走り続けた1年間。そこで得た、現在求職中や今後について悩んでいる、そんなママへ私の考えるポイントをお伝えします。

1.保育園の状況は常に確認

認証保育園や認可外保育園に電話して順番待ちや空き状況の確認をすることはもちろん、新園ができる情報もいち早くキャッチしたいもの。

新園の情報は実は習いごとのママ友から噂を聞きました。区役所のサイトも確認したり、電話してみたりして聞いてみるのもよいでしょう。

2.仕事に関する情報収集

ママリ

働きたいジャンルがあるのなら、ハローワークや求職サイトよりも、いつも使っている好きなジャンルのサイトや商品の会社の採用ページを調べてみるのもよいと思います。

意外と募集しているところがたくさんありました。また、「子育てしながら働きたい」という意思を周りにも伝えておくと、周りから情報が巡ってくる場合もあります。

私の絶対譲れない条件は、子育てに理解があり、時短で働けて、やりがいのある仕事という3点を満たす会社でした。

3.ブログ、SNS、日記などを書いてみる

私は料理だけでなく、娘との日常を文章にして発信することもありました。日頃感じている気持ちが晴れたり、客観的にものごとを見られるようになったりました。SNSやブログでも良いですし、日記でも良いのではないでしょうか。

書くことは気持ちの整理にとても役立ちます。そして思い出に残る育児記録にもなります。

ブログやSNSは不特定多数の方への発信に感じるかもしれませんが、閲覧する人を制限することもできるので子供のプライバシー保護をしたい方はそのように設定しましょう。

4.資格を取得してみる

ママリ

子育てと勉強の両立がどれだけ大変かは承知です。しかし、私は気持ちの低迷期に資格取得へ踏み切りました。

働けないものはしょうがない、せっかく働けないのなら、この時間をポジティブに使って資格を取ってみようかなと思ったのです。資格選びのポイントは「頑張りすぎなくても取れそうな資格」を選ぶことですよ。

今は通信講座などでテキストが届いて、好きな時期に好きな場所で試験を受けられるような資格がたくさんあります。娘が寝た後に一つのことに集中する時間がちょっとしたぜいたくな時間でした。

いつか復職する、転職したい仕事に関することでもよいですし、趣味や子育てに関する資格なども充実しているので一度調べてみる価値はあるかもしれません。

難しすぎる資格取得を試みると、育児も勉強もとなってイライラがたまり逆効果ですのでご注意くださいね。

私がいま思うこと、伝えたいこと

ママリ

私の場合は去年の春に入園が決まっていたら、夏に求人を見つけた現在の職場と新しくて綺麗な認可保育園入園という二つを手に入れることができませんでした。

「落ちてしまった」「働けない」ことだけに目を向けないでください。人生何があるか分かりません。去年の私は今年の春にこのようなかたちになっているとは想像もできませんでした。

私のこれまでの人生の失敗や大変だった出来事は、それによって人に優しくなれたり、新しい場所を見つけられたり、結局これで良かったと思えることの方が多かったように思います。

やりたいこと、子供と目指したいもの、それを心の隅に置いておけば必ず良い結果に向き始める時期がきます。

また、人生の中でわが子の赤ちゃん時代はすぐに過ぎてしまいます。大変なこともあったけれど、娘と1年間習いごとに通えたことは親子でとても楽しい時間でした。働き始めるとなかなかそれはできないことです。

1〜2歳の色々なことができるようになる大切で大切で可愛い時期に、自分の手で子育てができたことを今ではとても宝物の期間のように感じています。

明日から少し、大切なお子さんと前を向いて歩いてみませんか。

著者:ママリ編集部

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